全室スイート&オーシャンビューバス付きの「葉山ホテル音羽ノ森」で週末ご褒美旅 | Numero TOKYO
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全室スイート&オーシャンビューバス付きの「葉山ホテル音羽ノ森」で週末ご褒美旅

1987年の開業以来、故マイケル・ジャクソンをはじめ、各界の著名人に愛されてきた「葉山ホテル音羽ノ森」が2023年11月10日(金)、全15室スイートのオーシャンビューバス付きへとリニューアルした。東京都心から車で約90分、JR逗子駅からタクシーで約15分と近場ながら、南仏のリゾート地のような開放感が味わえるスモールラグジュアリーホテルを紹介しよう。

全室相模湾ビューバス付きのスイートに。富士山ビュールームやドッグフレンドリールームも登場


リニューアルした「葉山ホテル音羽ノ森」は、外観をできるだけ活かしながら各客室の窓を大きくするなどより眺望を楽しめる60㎡前後の広々とした空間へとリニューアル。全室相模湾が見渡せるオーシャンビューバスを備え付けており、ラグジュアリーな空間でゆっくりと滞在できる。

OTOWAスイート/106㎡
OTOWAスイート/106㎡

また、リニューアルにあたり、富士山を望む富士山ビュールームや、相模湾を存分に楽しめるプール、屋外ジャグジー付きルーム、メゾネットルームなど、葉山の自然を楽しめるさまざまなタイプの客室も登場した。

デラックスプールスイート/69㎡
デラックスプールスイート/69㎡

さらに、小型犬2匹まで一緒に滞在できるドッグフレンドリールームも新たに設置。客室には、トリミング台やペット専用のクローゼット、砂浜でペットと一緒に遊んだ後に簡単に砂を洗い流せるペット用のシャワールームを備える。

メゾネットスイート/73㎡
メゾネットスイート/73㎡

ベッドは全室シモンズ社製、客室のソファやテーブルは、シンプルで上質なアルフレックス社製を採用。タオル類は今治タオル、シャンプー類は国内ホテルでは導入事例の少ない「アクア ディ パルマ(ACQUA DI PARMA)」、ヘアドライヤーはリファ(ReFa)、Bluetoothスピーカーは「BOSE」を取り揃える。

また、客室内の冷蔵庫には、地元のクラフトビール醸造所「ブリュースターズヨットクラブ葉山ブリューイング」とのコラボレーションで作られたオリジナルクラフトビールが用意されている。「illy」のコーヒーも含め、宿泊者は追加料金なしで自由に味わえるのもうれしい。

今回宿泊したメゾネットスイートは、上下階に分かれた角部屋になっており、大パノラマで相模湾の眺めが飛び込んでくる極上のロケーションだ。

上階にはリビングルームやテラス席が設置され、南仏を彷彿させるような美しい海岸線を拝める。

下階はベッドルームとソファ、バスルームから成る。バスルームの横にはバルコニーもあり、お風呂上がりにリクライニングチェアで涼んだり、ゆったりとサンセットタイムを堪能したりするのもいいだろう。

もちろんバスルームはオーシャンビュー。刻一刻と表情を変える海を独り占めしながら、贅沢なバスタイムを過ごすことができる。

地元葉山や相模湾の食材を存分に楽しめるフレンチのほか、鉄板焼レストランが新登場

レストランは、葉山牛、三浦野菜など、地元葉山の食材をふんだんに取り入れたフレンチレストランのほか、6席限定の鉄板焼レストランがニューオープン。鉄板焼料理長の矢吹紀之シェフは「ホテル雅叙園東京」を皮切りに「なだ万」、「ヒルトン東京」で腕を振るった経歴を持つ。

訪れた日のディナーコースでは、「三浦・鎌倉野菜のサラダ」や、海老の味噌ソースをかけた神奈川県小坪漁港産の「伊勢海老」、味噌バターにキノコを3種添えた「ホタテ貝」、希少価値の高い「葉山牛フィレ」のステーキなどが登場した。

ホースラディッシュと西京味噌を合わせたソースや、五島列島の藻塩、島根県森田醤油の再仕込み三年熟成醤油など、ステーキをおいしく食べるための工夫も細かい。

フレンチレストランも既存の天井や壁に施された貝のモチーフを活かしながら、貝の艶感と光沢感を素材として取り入れた、リゾート感溢れるラグジュアリーなレストランへと変貌を遂げた。海に浮かんでいるかのような圧巻の相模湾ビューは、他ではなかなか拝めないだろう。

総料理長を務めるのは「オテルドゥミクニ」で三国清三氏の下で腕を磨き、「ミクニ横浜」の副料理長を経て、2008年から「葉山ホテル音羽ノ森」の総料理長を務める田原英俊シェフだ。朝食では三崎産マグロの頬肉やクリームチーズ、目玉焼きにたっぷりの野菜を散りばめたオートミールのガレットをメインに、豚肉のミートボールや鎌倉野菜などが入った自家製ポトフ、自家製スムージーにクロワッサンとパン・オ・ショコラ、自家製ヨーグルトなどが味わえる。

水平線と溶け合う「インフィニティSPA」で幻想的なマジックアワーを堪能

「葉山ホテル音羽ノ森」で特筆すべきは、水平線に溶け込むかのようにデザインされたリゾートスパの「BLUE LAGOON」(7:00〜10:00、15:00〜22:00)だろう。オールシーズン楽しめる二股ラジウム温泉の効果・効能を継承した人工温泉で、大海原との一体感を堪能できる。

特に夕暮れ時のマジックアワーは見逃せない。西向きのため富士山を借景としたサンセットを拝むことができる。

フリーフローのアルコールを片手にロビーラウンジやテラス、SPAサイドでリラックス

さらに今回のリニューアルを機に、嬉しいサービスがスタートした。それがロビーラウンジでのフリーフローサービスだ。15:00〜23:00の間、赤ワイン、白ワイン、ビールなどのアルコールのほか、コーヒーや紅茶、ジュースなどを自由に味わうことができる。

セルフサービスにはなるが、ロビーラウンジだけでなく、SPAサイド、テラスサイドなど思い思いの場所でドリンクを味わうことも可能だ。

ちなみにロビーラウンジの椅子は、リニューアルを機に自然素材を用いた美しいデザインが特長のマクガイア、独自のユニークなデザインが愛されているアーテリアズなどを採用。これまで以上に洗練された空間へと生まれ変わった。

首都圏から1〜2時間という距離にありながら、リゾートのような大海原が広がり、採れたての新鮮野菜や魚介類を使った四季折々の料理を味わえ、上質で心静かなひと時を過ごせる「葉山ホテル音羽ノ森」。心身ともに解放され、癒される週末旅をここでなら満喫できるはずだ。

葉山ホテル音羽ノ森

住所/神奈川県横須賀市秋谷5596-1
TEL/046-857-0108
URL/www.otowanomori.jp/

Photos & Text: Riho Nakamori

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