開けチャクラ! バービーのモヤモヤ相談室 vol.25「生きがいであるバンド活動を夫に認めてもらうには?」
体や性をめぐるあれこれ、人間関係や恋愛、社会についてなど、読者の抱える「モヤモヤ」をバービーが一緒に考えます。正解は見つからないかもしれないけど、チャクラは開放できちゃうかも?!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年11月号掲載)
【今月のモヤモヤ】
「生きがいであるバンド活動を夫に認めてもらうには?」
趣味以上に生きがいになっているバンド活動を夫に反対されています。学生時代から音楽活動に夢中でしたが、結婚を機にやめました。子どもが小学校に入り自分の時間ができたことで、バンドメンバーと練習を再開。でも夫はもっと家族との時間を大事にしてほしい、と。認めてもらうにはどうしたらいいでしょうか。(MOMO・34歳・パート)
【バービーからのメッセージ】
言葉の裏に隠されている本心を探ってみて
趣味以上に生きがいといえるものを見つけ、しかも、一緒に楽しめる仲間がいるなんて素敵です。相談者さんはまずそのことに自信を持ってほしいし、心の底から応援したいです。
相談内容を読んで、私が最初に感じたのは旦那さんの本音はもっと別のところにあるんじゃないかなということです。勝手な推測をすると、MOMOさんの人生に自分がいなくなったように感じて寂しいとか、旦那さんも本当はしたいことがあるのに仕事に縛られて時間が捻出できず、MOMOさん一人楽しい思いをしていて悔しいとか。MOMOさんの文章には「パートから帰って夜ご飯の支度をし、片付けをして、子どもが塾や水泳教室に行ってる間にこっそり一人で練習している」と書かれていましたが、そこまでやっても旦那さんの反対理由が「母親なんだから家事・育児はすべき」というものだったら、ジェンダーバイアスに縛られているので、その思い込みを解消するためにしっかり話し合いをしたほうがいいと思います。家族を大事にしてほしいという言葉の裏にどんな本心が隠されているのか。するすると自分の感情をうまく言語化できる人は少ないと思うので、MOMOさんが辛抱強く相手の本音が出てくるのを待ったり、時には「どうしてそう思うの?」と、手助けすることも必要かも。男女関係なく、互いの本音に行き着くまで時間はかかる。私たち夫婦の場合も最初は苦労しました。夫は言語化に慣れていないどころか、そもそも心情を吐露することに恥ずかしさを感じていたくらいで、一方の私はすぐに白黒つけたがるせっかちな性格で、「本音でしゃべって!」と詰め寄ったことも。でも、相手だって「うまくこのモヤモヤを言語化できない」と歯がゆく思っている場合もありますよね。なので、「ゆっくり本心を考えてみて」と宿題として投げかけることがあります。そういう話し合いのときは、お酒飲んでお互いリラックスした状態が多いかな。そうじゃないと重たい雰囲気になってけんかになっちゃうから。
周りから攻める作戦もあり
話し合いがなかなかうまくいかないときは周りから攻める作戦でいってみては。たとえばお子さんに楽器を演奏している姿を見せて、「ママ、かっこいい!」と応援してもらうとか。もしくは、お子さんも一緒に楽器の練習を始めるのはどうでしょう。家族の時間が増えますし、音楽の才能が開花するかもしれません。私は長年、芸能界にいますが、楽器を演奏できたり、歌を歌える人は強いです。しかも、お母さんから楽器を習えるなんてこんないい環境ないと思う。子どもと一緒に音楽活動を楽しんでいる姿を旦那さんが見たら応援せざるを得なくなるはず。そして、MOMOさんが毎日生き生きできるのは日々のバンド活動のおかげなんだというアピールも忘れずにしてください!
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Photo:Kisimari (W) Styling:Natsuki Taniguchi(Takuty Produce & Create) Hair & Makeup:Mayu Interview & Text:Mariko Uramoto Edit:Mariko Kimbara