修学旅行とは一味違う文化と歴史に触れる、大人の奈良旅 | Numero TOKYO
Life / Travel

修学旅行とは一味違う文化と歴史に触れる、大人の奈良旅


古い歴史と伝統に彩られた奈良へ1DAYトリップ。日本初上陸の「JWマリオット・ホテル奈良」に滞在しながら、奈良県発のプロジェクト「KiTRA(キトラ)」に参加したり、進化を続ける奈良の現在地を堪能してきました。

日本初上陸の「JWマリオット・ホテル奈良」で快適なステイ

長い歴史を誇る日本の古都・奈良。訪れたことがあるけれど、修学旅行で行ったきり、という人も少なくないのではないでしょうか。今回は学生時代とはまた違った奈良の魅力を堪能するため「JWマリオット・ホテル奈良」にステイすることに。

「JWマリオット・ホテル」は世界各国に展開するマリオットグループの中でも上級カテゴリに位置するトップクラスのインターナショナル・ラグジュアリーホテル。2020年、奈良に日本初上陸しました。

京都駅から近鉄奈良線に乗り約40分。そこからバスに乗り、「奈良市庁舎前」で降りてすぐ目の前がホテルです。入ってすぐに開放感のあるラウンジが広がり、風鈴をイメージした照明が風情豊かにゲストを出迎えます。

客室は全158室。36平米から172平米まで6タイプの客室を用意しています。ゲストルームは邸宅をイメージし、ラグジュアリーでありながらもとても落ち着く空間。今回宿泊したのは6階のデラックス・ルーム。「JWマリオット・ホテル」ではスタンダードなタイプの客室です。

部屋に入ってすぐ目に飛び込んでくるのは湾曲した壁で仕切られたパウダールーム。重たいドアで水回りを締め切らずに、ベッドルームとシームレスにつないでいるおかげで、実際の面積以上に部屋が広く感じます。

客室内にはロンドンのデザインチーム「G.A.Group」のデザイナーが奈良の街を訪ね歩き、そこで得たインスピレーションを元に自然のエレメントがところどころに取り入れられています。ベッドルームの壁面には鹿のツノをイメージしたモチーフが。また、奈良の若草山で行われている山焼きから着想したキーカラーのオレンジがラグやクッションカバーにアクセントとして取り入れられ、温かみを感じます。

バスアメニティはイギリスの老舗ブランド、アロマセラピーアソシエイツを採用。天然原料のみを使用し、合成着色料や鉱物油は不使用で作られたスキンケアブランドで、精油由来の心地よい香りは使うたびに深呼吸したくなります。備え付けのパジャマは厚手のコットン製で着心地抜群。ゲストからは「購入したい」というリクエストが絶えないそう。それも納得です。また、サテン生地とコットンを使ったバスローブは重すぎず、大きすぎず、これまた快適。

部屋に備え付けられたドリンクはアルコールやコーヒーのほかに、奈良の有名茶園「上久保茶園」の紅茶とほうじ茶、煎茶がラインナップ。銘茶の生産地として知られる月ヶ瀬の茶畑で作られる良質な茶葉で入れた煎茶はすっきりとした飲み心地。あまりにおいしかったため、滞在中に飲みきれなかった分は自宅に持ち帰ってしまったほど。

レストランもチェックしましょう。1Fには日本料理「校倉」、オールデイダイニング「シルクロードダイニング」、アイコニックなバーラウンジ「フライングスタッグ」の3つの飲食店があります。「校倉」は店内を3つのエリアに分け、それぞれ鉄板焼き、寿司、会席料理が食べられます。特別なお祝い事や記念日に訪れたくなる素敵な空間。

「シルクロードダイニング」は奈良が古代シルクロードの終着点であった歴史を踏まえたデザインを照明やオブジェで表現。また、ホテル内にあるミニ菜園「JWガーデン」で摘み取った新鮮なハーブをカクテルやピザなどの料理で提供するというスペシャルな食体験も。

日本人アーティスト、島田萌さんによる鹿のアートワークが印象的なバーラウンジではフレッシュなミントを使った「モヒート」を提供。コンテスト入賞歴のあるバーテンダーも在籍し、奈良でトップクラスのカクテルが味わえる。

そして、館内には奈良のホテルの中で唯一の大型プールも併設。ラグジュアリーな設えでありながら、子どもも利用可能というキッズフレンドリーなプールです。同じフロアの男性エリアにはドライサウナ、女性エリアにはスチームサウナもあるので、しっかり汗を流して旅の疲れを癒すことも。また、スパ「SPA by JW」ではカップルルームを含め全4室を用意。奈良らしく、寺院の平穏さをイメージしたメニューを用意し、マインドフルネスな体験が味わえます。

館内を堪能し、その日は早々に就寝。翌日の朝食は1Fにあるオールデイダイニング「シルクロードダイニング」でいただきました。茶粥や奈良漬、大和汁、三輪素麺など奈良のローカルフードもラインナップしていて、朝からつい食べ過ぎてしまいました。

1Fにはホテルがセレクトした奈良の名品やオリジナルアイテムが買えるコーナーも。ゲストルームに備え付けの上久保茶園のお茶もここでゲットできますよ。

館内にはクラブフロア(クラブルーム)宿泊者やマリオットボンヴェイのプラチナエリート以上の会員が利用できる「エグゼクティブラウンジ」も。贅沢な空間で、朝食や夕食前の軽食、イブニングスナックなどオールデイスナック&ドリンクが楽しめます。

「JWマリオット・ホテル奈良」は奈良県最大の会議場・観光交流拠点の「奈良県コンベンションセンター」と繋がっていて移動も楽々! 「奈良県コンベンションセンター」には「奈良 蔦屋書店」も併設されていて、朝8時から夜23時まで本とコーヒーが楽しめます。今回宿泊した週末には屋外広場で「蚤の市」が開催されていました。アンティークやブロカント、古着がたくさん並んだ本格的な蚤の市は多くの人で大盛り上がり。

奈良の魅力を食・音楽・カルチャーで体験できるプロジェクトも!

そして滞在中、奈良市内では地元の魅力を広げる新たなプロジェクト「KiTRA(キトラ)」が主催するイベント「KiTRA MUSIC 2023」も初開催。記念すべき第1回目となる今回は「なら100年会館」でアーティストの小室哲哉さん、坂本美雨さんがスペシャルなライブが!幼い頃から小室さんの音楽のファンという坂本さんが歌うTKソングの数々はオリジナルとはまた違った魅力を放ち、「この時間が永遠に続いて欲しい」と思ったほど。また、当日は坂本龍一さんが美雨さんのために作曲した音楽も小室さんの伴奏で披露され、ものすごく贅沢な時間を過ごすことができました。壁面がすべてガラス張りの荘厳なホールに響き渡る、小室さんの美しいピアノの旋律と坂本さんの優しい声に酔いしれました。

また、奈良公園にある浮雲園地では「KiTRA MARKET 2023」と題したイベントも。緑が溢れる広大な敷地には、ローカルフードやオーガニックレストランなどのマルシェが。中には、酸化防止剤の代わりにルイボスを使用したワイン缶などアウトドアシーンにぴったりのアルコールも!また、広場では地元の高校の吹奏楽部や消防団などによる音楽ステージもあり、観光客も地元の人も一緒になって楽しんでいました。

キッズエリアのコンテンツも豊富で、防災に備え、防災を学ぶ自助・共助のノウハウを伝えることを目的とした「NARA SAFETY PROJECT」によるワークショップや、奈良を代表するプロのスポーツチームと共にスポーツを体験できる特別な機会も。

9月23日(土)24日(日)開催の第二弾は、さらに広い春日野園地が会場となり、マルシェもパワーアップし、ステージではDOZAN11 aka 三木道三さん、REDMANs「前川慎吾(かりゆし58)× OSAKA ROOTS」さん、奈良の吹奏楽団・M’s Sound Factoryさん、SPARKEYさん、KENNYさん、ベリーグッドマンさんがライブをするそう。

「KiTRA」は今後、奈良市以外の場所でも開催し、奈良県を丸ごと周遊できるイベントになっていくとのこと。まだ行ったことのない奈良の魅力に触れられる好機。ぜひチェックしてみてください。

JWマリオット・ホテル奈良
住所/奈良県奈良市三条大路1丁目1-1
TEL/0742-36-6000
URL/jwmarriott-nara.jp/

KiTRA MARKET 2023
会期/2023年9月23日(土)24日(日)
時間/10:30〜17:00
会場/春日野園地(奈良公園内)
住所/奈良県奈良市雑司町
入場無料
URL/hinome.co.jp/3

※出店・出演の日程や情報は公式サイト及び公式SNSまで

Photos & Text: Mariko Uramoto

Magazine

NOVEMBER 2024 N°181

2024.9.28 発売

Instinctive

直感で選ぼう

オンライン書店で購入する