あなたの“偏愛Tシャツ”コレクション見せてください vol.5 シトウレイ | Numero TOKYO
Fashion / Feature

あなたの“偏愛Tシャツ”コレクション見せてください vol.5 シトウレイ

ミュージシャン、映画、アート、珍スポットなど特定のジャンルのTシャツをこよなく愛し収集する、ファッションプロとクリエイターたち。そんな彼らにTシャツへの思い、集める楽しみやこだわりを聞いた。vol.5はシトウレイの偏愛Tシャツコレクション。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年7・8月合併号掲載)

シトウレイ|フォトグラファー、ジャーナリスト

上段、左から右へ/同性愛者をモチーフにしたパイオニア的アーティスト、トム・オブ・フィンランドのもので、日本での展覧会時に購入。70年代初頭から80年代初頭まで存在したヴィヴィアン・ウエストウッドが手がけた伝説的なショップ「セディショナリーズ」のリプロダクトでセックス・ピストルズのために作られたセディショナリーズのTシャツ。セックス・ピストルズのシド・ヴィシャスも着用していたアイコニックなプリント。下段、左から右へ/作者不明だがお気に入りだというボンテージガールのイラストT。ヴィヴィアン・ウエストウッドのパートナーであるマルコム・マクラーレンの名前を掲げた一枚。THINGS TO DO TODAYの文字がグラフィカルなノーブランドのTシャツ。
上段、左から右へ/同性愛者をモチーフにしたパイオニア的アーティスト、トム・オブ・フィンランドのもので、日本での展覧会時に購入。70年代初頭から80年代初頭まで存在したヴィヴィアン・ウエストウッドが手がけた伝説的なショップ「セディショナリーズ」のリプロダクトでセックス・ピストルズのために作られたセディショナリーズのTシャツ。セックス・ピストルズのシド・ヴィシャスも着用していたアイコニックなプリント。下段、左から右へ/作者不明だがお気に入りだというボンテージガールのイラストT。ヴィヴィアン・ウエストウッドのパートナーであるマルコム・マクラーレンの名前を掲げた一枚。THINGS TO DO TODAYの文字がグラフィカルなノーブランドのTシャツ。

社会実験的な意味で着る、セクシュアルモチーフT

世界中のストリートスタイルを見つめ、YouTubeでも情報発信するシトウレイ。自ら“親の前では着ていけない系”だという、セディショナリーズを始めとする、セクシーなグラフィックのパンクTシャツをコレクションしている。

「街で撮影中に気になるTシャツを着ている人がいると“かわいい!どこで買ったの?”と聞いちゃいます。古着屋DOGのスタッフ、SMITH君が着ていたTシャツに一目惚れして、撮影後DOGへ買いに走ったことも。セディショナリーズは肌馴染みがいい薄手の生地が最高で、くだらなさ全開のキャラクターパロディシリーズも持っています。好きな系統がはっきりしているので、友人やパートナーにプレゼントされることもありますね」。

タブーを謳っていても、なぜかTシャツだといやらしくない。「正直“人は他人のTシャツの柄をそんなに見ていない”が持論(笑)。逆手にとって、ショッキングなモチーフのTシャツを会議に着ていき、心の中で、誰か気づくかな? ツッコミ入れてくれる人いるかな?とドキドキそわそわすることも(笑)一方で電車で初々しい学生カップルにドン引きされたり。もはや、ちょっとした社会実験だと思っています」

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Photos: Kouki Hayashi Text: Aika Kawada Edit: Aika Kawada, Sayaka Ito

Profile

シトウレイRei Shito 毎シーズン、各国のコレクション取材を行い、独自の審美眼で綴る言葉と写真でトレンドを発信する。講演や執筆、テレビやラジオ出演、商品プロデュースやコンサルタントなど多岐にわたり活動。

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