あなたの“偏愛Tシャツ”コレクション見せてください vol.5 シトウレイ
ミュージシャン、映画、アート、珍スポットなど特定のジャンルのTシャツをこよなく愛し収集する、ファッションプロとクリエイターたち。そんな彼らにTシャツへの思い、集める楽しみやこだわりを聞いた。vol.5はシトウレイの偏愛Tシャツコレクション。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年7・8月合併号掲載)
シトウレイ|フォトグラファー、ジャーナリスト
社会実験的な意味で着る、セクシュアルモチーフT
世界中のストリートスタイルを見つめ、YouTubeでも情報発信するシトウレイ。自ら“親の前では着ていけない系”だという、セディショナリーズを始めとする、セクシーなグラフィックのパンクTシャツをコレクションしている。
「街で撮影中に気になるTシャツを着ている人がいると“かわいい!どこで買ったの?”と聞いちゃいます。古着屋DOGのスタッフ、SMITH君が着ていたTシャツに一目惚れして、撮影後DOGへ買いに走ったことも。セディショナリーズは肌馴染みがいい薄手の生地が最高で、くだらなさ全開のキャラクターパロディシリーズも持っています。好きな系統がはっきりしているので、友人やパートナーにプレゼントされることもありますね」。
タブーを謳っていても、なぜかTシャツだといやらしくない。「正直“人は他人のTシャツの柄をそんなに見ていない”が持論(笑)。逆手にとって、ショッキングなモチーフのTシャツを会議に着ていき、心の中で、誰か気づくかな? ツッコミ入れてくれる人いるかな?とドキドキそわそわすることも(笑)一方で電車で初々しい学生カップルにドン引きされたり。もはや、ちょっとした社会実験だと思っています」
Photos: Kouki Hayashi Text: Aika Kawada Edit: Aika Kawada, Sayaka Ito