あなたの“偏愛Tシャツ”コレクション見せてください vol.1 奥浜レイラ
ミュージシャン、映画、アート、珍スポットなど特定のジャンルのTシャツをこよなく愛し収集する、ファッションプロとクリエイターたち。そんな彼らにTシャツへの思い、集める楽しみやこだわりを聞いた。vol.1は奥浜レイラの偏愛Tシャツコレクション。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年7・8月合併号掲載)
奥浜レイラ|音楽パーソナリティー、ライター
![上段、左から右へ/ビースティ・ボーイズのアルバム『Hello Nasty』(1998年)のジャケットをエド・レンフロがイラストに。2019年のジャネール・モネイ来日時に購入。2022年に来日した際のスパークスT。中段、左から右へ/フリーマーケットで見つけたピンク・フロイド、スネイル・メイルのレコード『Valentine』特典、2018年SZAのツアーより、レッド・ホット・チリ・ペッパーズTは90年代に一時期在籍したメンバー、デイヴ・ナヴァロがいるレアな一着。下段、左から右へ/ビヨンセとジェイ・ZのツアーT(2014年)、マドンナのワールドツアーT(1990年)、2021年に購入したタイラー・ザ・クリエイター。](https://numero.jp/wp-content/uploads/2023/06/168p100-105_henaiT_p100okuhama-650x650.jpg)
好きなアルバム&ツアー限定のミュージシャンT
所有数は600枚ほど。音楽フェスや来日公演などのオリジナルアイテムは、発表されたらすぐにチェック。デザインや欲しいものについて、パートナーや友人とあれこれ議論するまでがライフワークだという。
「仕事柄、長らく物販アイテムを見てきましたが、最近はアーティストグッズブーム。すごい充実ぶりで、海外でも人気が加熱中。コーチェラでは3時間並ぶことも。SNS的な“映え文化”の一端をTシャツが担っているのかも」。
Tシャツを買う買わないの基準は、自分が体感してそのアルバムやツアーが好きかどうか。どんなにTシャツのデザインが素敵でも、音楽が好きだと思えないものには手を出さない。
「デザインは、80年代のグラフィックや色、フォトプリントが大胆で大好き。古着屋では、音楽もののチェックを欠かしません。古いツアーTは日程や巡業した地域を眺めては、当時のアーティストたちの状況や心情を想像しちゃいますね。90年代のものは、Y2Kがトレンドでも、ドンズバ世代すぎて着るのはやや抵抗がある(笑)。近年のものは、洗練されてファッション要素もあり、日常使いしやすいものが増えています」
Photos: Kouki Hayashi Text: Aika Kawada Edit: Aika Kawada, Sayaka Ito
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