あなたの“偏愛Tシャツ”コレクション見せてください vol.3 鶴谷聡平
ミュージシャン、映画、アート、珍スポットなど特定のジャンルのTシャツをこよなく愛し収集する、ファッションプロとクリエイターたち。そんな彼らにTシャツへの思い、集める楽しみやこだわりを聞いた。vol.3は鶴谷聡平の偏愛Tシャツコレクション。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年7・8月合併号掲載)
鶴谷聡平|「サントラ・ブラザース」長男
![上段、左から右へ/『ツインピークス』(監督:デヴィッド・リンチ)、『ダーティハリー』(監督:ドン・シーゲル)、『ローラーボール』(監督:ノーマン・ジュイソン)。中上段、左から右へ/『カモン カモン』(監督:マイク・ミルズ)、『パトニー・スウォープ』(監督:ロバート・ダウニー)、『ブルース・ブラザース』(監督:ジョン・ランディス)、『フラッシュ・ダンス』(監督:エイドリアン・ライン)、『ミッドサマー』(監督:アリ・アスター)。中下段、左から右へ/『カイロの紫のバラ』(監督:ウディ・アレン)、『モー・ベター・ブルース』(監督:スパイク・リー)、『ガリーボーイ』(監督:ゾーヤ・アクタル)、『13日の金曜日』(監督:ショーン・S・カニンガム)。下段、左から右へ/『コーヒー&シガレッツ』、『ダウン・バイ・ロー』(ともに監督:ジム・ジャームッシュ)、『気狂いピエロ』(監督:ジャン=リュック・ゴダール)。](https://numero.jp/wp-content/uploads/2023/06/168p100-105_henaiT_p102tsurutani-650x651.jpg)
作品への愛の結晶である映画Tを仲間と語る楽しみ
「映画のサントラで選曲するサントラ・ブラザースのイベントでは、取り上げる作品にリンクした映画関連のTシャツを着ています。音楽だけでなく“いいっすね、それ”とお客さんともうひと盛り上がりできるツールなんです。新しいネタを絶やさないよう、新旧問わず目を光らせていますよ」。
お気に入りは『ブルース・ブラザース』と『コーヒー&シガレッツ』。前者は某ファッション系セレブに「売ってくれない?」と言われた自慢の一枚だ。作られた時代や土地を彷彿させる佇まいの年代ものは、グッとくるのだそう。
「ただ、ボロボロすぎると着られないし、とはいえ大ネタの新品も年齢的に難しい(笑)。変な意地は張らず、好きだと思えるものを購入しています。最近は、映画界を圧巻しているA24のアパレルが充実していて、驚きがありますね。『カモン カモン』Tは、日本公開時にはすでに完売。一足先にECでサントラのLP盤をプレオーダーしたからこそ購入できました」。レコードに比べ、ニッチな作品はなかなかTシャツにならない。それならばと、自ら作って仲間内で楽しむことも。
Photos: Kouki Hayashi Text: Aika Kawada Edit: Aika Kawada, Sayaka Ito
Profile
![](https://numero.jp/wp-content/uploads/2023/06/168p100-105_henaiT_p102tsurutani_portrait-scaled.jpg)