あなたの“偏愛Tシャツ”コレクション見せてください vol.1 奥浜レイラ
ミュージシャン、映画、アート、珍スポットなど特定のジャンルのTシャツをこよなく愛し収集する、ファッションプロとクリエイターたち。そんな彼らにTシャツへの思い、集める楽しみやこだわりを聞いた。vol.1は奥浜レイラの偏愛Tシャツコレクション。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年7・8月合併号掲載)
奥浜レイラ|音楽パーソナリティー、ライター
好きなアルバム&ツアー限定のミュージシャンT
所有数は600枚ほど。音楽フェスや来日公演などのオリジナルアイテムは、発表されたらすぐにチェック。デザインや欲しいものについて、パートナーや友人とあれこれ議論するまでがライフワークだという。
「仕事柄、長らく物販アイテムを見てきましたが、最近はアーティストグッズブーム。すごい充実ぶりで、海外でも人気が加熱中。コーチェラでは3時間並ぶことも。SNS的な“映え文化”の一端をTシャツが担っているのかも」。
Tシャツを買う買わないの基準は、自分が体感してそのアルバムやツアーが好きかどうか。どんなにTシャツのデザインが素敵でも、音楽が好きだと思えないものには手を出さない。
「デザインは、80年代のグラフィックや色、フォトプリントが大胆で大好き。古着屋では、音楽もののチェックを欠かしません。古いツアーTは日程や巡業した地域を眺めては、当時のアーティストたちの状況や心情を想像しちゃいますね。90年代のものは、Y2Kがトレンドでも、ドンズバ世代すぎて着るのはやや抵抗がある(笑)。近年のものは、洗練されてファッション要素もあり、日常使いしやすいものが増えています」
Photos: Kouki Hayashi Text: Aika Kawada Edit: Aika Kawada, Sayaka Ito