着こなし徹底分析! 街行くあの人のTシャツスナップ vol.4 土岐ひろみ
ここから始まる夏本番! 定番アイテムこそ、その人らしさが表れる。そこでアーティストやスタイリスト、デザイナー、バイヤーなど、ヌメロの気になるあの人のTシャツスタイルとポイントを徹底調査! Tシャツは自分を映す鏡。彼女たちの着こなしをぜひ参考にして。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年7・8月合併号掲載)
土岐ひろみ|スタイリスト
ヒップホップカルチャーをこよなく愛する、スタイリストの土岐ひろみが今回選んだのは、マルコムXがプリントされたもの。これまで購入したTシャツは絶対に捨てられないと話す理由に、彼女のスタイリングの定義が色濃く映し出されていた。
【POINT】着倒したTシャツはスタイリングに深みを与える
「昔からヒップホップが好きで、音楽系のものが多いです。今回のマルコムXのTシャツはだいぶ昔に下北沢の古着屋さんで購入。ほかにも札幌の老舗クラブTなどレアなものが好きで、そういったTシャツは絶対に捨てられない。飽きたらパジャマにして、ちょうどヘタってきた頃にまたいいなと思い、また外着にしています。プリントTは自分の中で飽きたり、再燃したりを繰り返すので、穴が開いても捨てられない。新品の洋服だけのコーディネートって私にはあまりしっくりこなくて、そんなときに馴染んだTシャツを足すことで、面白みや深みが出ると感じます」
【POINT】あえて主張させずワントーンで下半身にボリュームを出す
「今日は、本来カジュアルなプリントTをモードに着てみました。グレーのワントーンでまとめて、シックな雰囲気なのにTシャツをよく見たらマルコムXだ、みたいな。一筋縄ではいかない方がなんでも好きなのですが、プリントTは意外性のあるスタイリングに重宝します。またボトムにルーズなデニムとプリーツスカートもプラスして、上半身はコンパクトに、下半身はボリュームを出すバランスが今の気分。フラットなローファーで大げさにならずまとまりのあるスタイリングを意識しました」
Photos:Kisimari Edit & Text:Saki Shibata
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