開けチャクラ! バービーのモヤモヤ相談室 vol.19「恋人に依存してしまい、一人で生きてく強さや自信がありません」
体や性をめぐるあれこれ、人間関係や恋愛、社会についてなど、読者の抱える「モヤモヤ」をバービーが一緒に考えます。正解は見つからないかもしれないけど、チャクラは開放できちゃうかも?!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年4月号掲載)
【今月のモヤモヤ】
「恋人に依存してしまい、一人で生きてく強さや自信がありません」
私は人への興味が強く、寂しがり屋です。恋人にも執着したり依存して、すぐに寄りかかりたいと思ってしまいます。先日彼と別れた後、いろんな男性と連絡を取りましたが安心できず、だからといって金銭面も含め一人で生きてく強さや自信がありません。このモヤモヤはどうしたらいいでしょうか。(そら・28歳・会社員)
【バービーからのメッセージ】
他人への興味や執着よりも、まずは自分。
どういう自分になりたいかをイメージして
まずは誰かに寄りかかる選択肢を一度捨てて、自分は一人で生きていけると思えるところまで頑張ってみてはどうでしょうか。今のままではきっと誰かと一緒になっても、「また別れたらどうしよう」と思って、モヤモヤし続けることになる。パートナーと歩む人生ではなく、どういう自分になりたいかをイメージすることが大事だと思います。
ただ、忘れてはならないのは、金銭面も含めて一人で生きていく強さや自信が持てない状況をつくっているのはそらさんのせいではなく、その背景に大きな社会課題があるということ。十分な経済力がないからといって、自分を責める必要はありません。ジェンダーギャップがなかなか改善されない今の日本で女性が一人で生きていこうと思ったらがむしゃらに働き続けないといけない。それはとても大変だし、誰かに頼りたくなる気持ちもすごくよくわかる。でも、今のままではいられないのも現実。だから、一歩踏み出してもいいんじゃないかしら。これは日本の問題だから、私なら思い切って海外へ働きに出ます。いろんな価値観に触れて、視野が広がれば、執着心も依存心も薄れるはず。
かくいう私も結婚前は、女性の人生は配偶者によって変わることが多いと思っていました。無意識のうちに相手の経済力が自分の生活に影響を及ぼすと思っていたんです。でも、私がした結婚はそうではなかった。自分一人で生活できる努力をしてきたからこそ、寄りかかるためのパートナー探しをせずに済んだ。それはよかったなと思います。結婚相手によって幸せが左右される。それは自分の人生を他人に委ねているということだからとても危ういのです。独身女性がハイスペ男子をつかまえるためにめちゃくちゃ努力しているSNSを見ると、すごく遠回りで不確実な道を選んでいるなと思ってしまいます。理想の相手をゲットできたとしても、主体的な幸せをつかみにくい。この問題を抱えている人ってある程度モテてきた人に多いと思うんです。相手に寄りかかるのが当たり前で、相手の経済力や社会的ステータスといった理想の条件を下げられない。でも、魅力的な男性はいくらでも素敵なパートナーを自分で見つけられます。誰かに寄りかかりたい、経済面も含めて支え合いたい、と思っている人のところにいい人はやって来ないと思う。男性側だって依存されているとわかった瞬間、本気の恋も冷めてしまうはず。だから、相手に匹敵するぐらいの魅力や知性、経済力を自分も身に付けることが大事。
他人への興味や執着よりも、まずは自分。なりたい自分になるにはどうしたらいいか。納得できる自分になる努力を優先してみたらきっと道は開けると思いますよ。
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Photo:Kisimari (W) Styling:Natsuki Taniguchi(Takuty Produce & Create) Hair & Makeup:Naomi Harada Interview & Text:Mariko Uramoto Edit:Mariko Kimbara