“世界一”や“地球初”の体験がオンパレード。リベンジ旅はずばり、3泊5日ドバイで完全燃焼! vol.1
そろそろ海外旅行を……という気分になったら、旅先候補にドバイはいかが? 伝統から最先端まで、ふり幅激しい超ド級体験が待つドバイでは、コロナ禍でたまりにたまった“旅欲”を一気に解放できるはず。3泊5日を全力で遊び尽くせば、やりきった爽快感さえも感じる!?
目次
1. 新しいニュース満載のドバイの“今”!
2. やはり砂漠サファリ! 王族のプライベートエリアへビンテージカーで!
3. 世界初! 地上50階に築かれた360度のインフィニティプール
4. 地上219.5メートル、クリアなチューブの滑り台で!
5. スークの熱気に包まれ、異邦人になりきる
6. 世界最大のショッピングモールはアミューズメントの総本山!?
7. アートな倉庫エリアで、自分だけのパフュームを作る!
新しいニュース満載のドバイの“今”!
コロナ禍の日々から徐々に、けれど確実に、元の生活を取り戻しつつある今日この頃。長い自粛生活の間、いろいろとガマンもしました。そろそろ海外旅行へ出かけ時では?
そこで、おなじみの旅先もいいけれど、刺激たっぷり&異国情緒あふれるドバイはいかが?
ドバイは2020年に世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)から、安全な観光地として『安全な旅』認証スタンプを授与。安全・安心に過ごせるよう、取り組みがなされています。2022年11月からは屋内外でのマスクの着用は任意に。さらに入国についてもワクチン接種証明書の提示およびPCR検査の受診が不要となりました。ワクチン接種をしていなくてもPCR検査なしに入国できます。
実際に訪れてみると、各国のツーリストがアフターコロナの日々を謳歌していました。街全体がどこかウキウキしているみたい。
ドバイはセレブの国。そんなイメージがあるけれど、実はハイエンドからリーズナブルまで、予算に応じて過ごし方が選べます。たとえばホテルも、7ツ星と呼ばれるウルトラ・ラグジュアリー系もあれば、お手頃なバジェット系もあります。旅において何を重視するかで、ホテルやアクティビティなど予算を振り分けることもできます。
そして「ミシュランガイド ドバイ2022」も、36番目のディストネーションとしてセレクションが発表されました。これは中東では初の快挙です。
砂漠サファリや喧噪のスーク(市場)など中東ならではのオリエンタルな過ごし方がある一方、高層ビルのルーフトップの360度インフィニティプールや世界最大の噴水ショーなど、最先端技術を駆使したアトラクションも!
気になるおすすめの旅行シーズンは、気温が下がる10月以降の冬。もちろん砂漠気候なので、通年、雨に悩まされることはほぼありません。
ドバイ旅の第1回目は、伝統から最先端までのアクティビティにフォーカス。実際に3泊5日で遊び倒した超・厳選プランをご紹介します。短い日程でも、内容がぎゅっと詰まった旅に仕上げることができますよ。
ジェットコースターのようなドバイの旅のはじまりです!
やはり砂漠サファリ! 王族のプライベートエリアへビンテージカーで!
中東の国ドバイへ来たなら、砂漠サファリははずせない!
数ある砂漠サファリツアーがある中で、今回チョイスしたのはプラチナム・ヘリテージ(Platinum Heritage)の“モーニング・デザート・サファリ”。世界最大の旅行口コミサイトで10年以上もツアーオペレーターとして世界のトップ10にランクインしている、ドバイ唯一のエコツーリズム・デザートサファリ会社です。
ホテルを出発してから約30分、王族が所有する砂漠地帯へ。このエリアへ入れるのは、このツアーの特権。たまにラクダに乗った “やむごとなき方々”を目撃することもあるとか!?
砂漠に到着して、まず体験するのはラクダ・サファリ。
馬よりも目線が高く感じるラクダの背中に乗って、砂漠を見晴らしながら、ゆったり、ゆったり進みます。朝の空を見上げると、いくつもの熱気球。空から砂漠を見下ろすのも気持ちよさそう。
軽くカラダを動かした後は、砂漠キャンプで朝食&エンターテイメントショーです。
キャンプの入口で歓迎の挨拶であるローズウォーターを手の平に受け、小さなコップにガーワ(アラビックコーヒー)を注いでもらいます。コーヒーポットも、中から妖精が出てきそうな中東ならではのデザイン。飲み切ると、すぐにカップに注ぎ足されるので、ちょっと残しておくのがお作法のようです。
ドバイの伝統的な住居のテントにて、砂漠の民ベドゥインの朝食をいただきます。テーブルではなく、床に敷いた布の上に料理を並べるスタイル。スパイスで煮込んだバジェラ、サフランのパンケーキのチャバブ、そして大好物になったドーナッツ風のルゲマートなど、中東のごちそうばかり。
満腹になったらアラビアンな体験を。1週間で消えるヘナで手の甲などにタトゥーを描いたり、参加者全員で砂漠のダンスに興じたり。ベドゥインによるリアルな鷹狩りが見学できるのも、このサファリツアーの特徴です。
そしてツアーのハイライト、UAE最初の国立公園であるDDCR(ドバイ砂漠保護区)へ、ランドローバーのビンテージカーで出発です。
オマーン、イエメン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦の4つの国が出会う場所でもあり、“エンプティークォーター”とも呼ばれています。
緩やかにアップダウンする砂の丘の合間を、認定を受けたガイド兼ドライバーによってランドローバーは疾走。時折出没するアラビアンオリックスや砂漠における植樹活動についてなどの説明もしてくれます。
砂の丘に広がる美しい砂紋、サンドベージュの水平線、生命の欠片を感じさない砂漠で出会うアラビアンオリックス……非日常な風景は人生観さえ変えてしまうかも!?
今回は午前中のツアーでしたが、サンセットやオーバーナイトなどのツアーもあるので、自分のスケジュールに合わせて選べます。
プラチナム・ヘリテージ
住所/Office 1303, Control Tower, Motor City, Dubai, United Arab Emirates
TEL/+971-4-412-6333
URL/https://www.platinum-heritage.com/
世界初! 地上50階に築かれた360度のインフィニティプール
今、ドバイで一番ホットなスポットといえば、「アウラ・スカイプール(AURA Skypool」! なんとビルの50階、地上200メートルに築かれた天空のプールです。しかも、高層ビルをぐるりと囲んだ360度のインフィニティエッジ仕様。
ロケーションはヤシの木をモチーフにした人工島、パーム・ジュメイラの一画(ヤシの木の付け根付近)。セントレジスホテルが1階にある、パームタワーの50階になります。
50階までエレベーターで一気に上がり、扉が開くとエレガントなラウンジ。このガラス張りのラウンジを囲むように、インフィニティプールがレイアウトされた造り。ラウンジのみの利用もできますが、ここはやはり、プールデッキのシート、できればフロントロウをゲットしたいところです。
プールサイドシートは、東西南北の方角ごとに1~3列あり、フロントロウか否か、あるいはカバナか、そして午前か午後かフルデイか、でプライスが異なります。それぞれのビューは、バージュ・アル・アラブ、マリーナ&エイン・ドバイ(サンセット側なので夕刻がおすすめ)、パーム・ジュメイラ(ココもおすすめ)、シティスカイライン。
午前中ならば、どのビューもAED200~。もっともお高いのは、東側のバージュ・アル・アラブビューのカバナ終日利用。激戦の予約は60日前からスタートです。
午前中ならば、マッサージ(有料)やヨガセッションなどウェルネスなサービスも。ドバイのアイコンを眼下に見下ろしながら、プールにぷかり。選ばれしセレブ気分が味わえますよ。
オウラ・スカイプール
住所/The Palm Tower, 50th floor, Palm Jumeirah, Dubai, UAE
TEL/+971-4566-2121
URL/https://auraskypool.com/
地上219.5メートル、クリアなチューブの滑り台で!
高所恐怖症の方は、ここ、読み飛ばしてください⁉
地上219.5メートル、天空に浮かんだガラスの滑り台(グラススライド)があるのは、「スカイ・ビューズ・ドバイ」。アドレス・スカイ・ビュー・ホテルの最上階にあり、展望台やエッジウォークも体験できる、高所系アドレナリン噴出アトラクション施設です。
グラススライドは53階(219.5メートル)から52階(215.5メートル)へ、クリアなチューブ内を滑っていきます。特製のラグマットに乗って、さぁ挑戦! 滑り出しは世界一高い建造物バージュ・カリファを横目に見ながら、かなりドキドキ。けれど少し走ると、あれ? スピードダウン……? とはいえ、ドバイのスカイラインを眼下にポツンと宙に浮かんだ感じはレアな体験です!
展望台では長さ25メートルのガラス床がハイライト。自分の足の約220メートル下の車はまるでミニカー、ビルはレゴブロックのようです。
さらにハイパーな体験を求めるなら、建物の外周を、命綱を付けて歩くエッジウォークを⁉
スカイ・ビューズ・ドバイ
住所/Sheikh Mohammed Bin Rashed Boulevard, Downtown Dubai, PO Box111969, Dubai, UAE
TEL/+971-800-28843867
入場料/スカイビューズ展望台AED85(グラスライド体験1回込み)、子供(4~12歳)はAED70
URL/https://www.skyviewsdubai.com/
スークの熱気に包まれ、異邦人になりきる
中東ならではのオリエンタルな文化体験をするなら、「オールド・ドバイツアー」がおすすめ。ドバイ発祥の地とされる貿易船の中継場所だったクリークや、貿易やアラビア湾の真珠で財を成した富豪たちの高級住宅街のアルファヒディ歴史保存地区などをめぐります。
庶民の足として今も活躍している伝統的な船“アブラ”に乗り込み、オールドドバイへ。ゆったりと進むアブラから望むクリークの両岸は、片側は近代的な都市、もう一方はダウ船が横づけされた中東な街並みが広がります。風を受けての、心地いいショートクルーズです。
降り立ったオールドドバイでは、昔ながらの市場“スーク”でショッピングを。スパイスやゴールドなど、カテゴリーごとに露店が集まったスークを歩けば、アラビアンな装束のローカルとすれ違い、異国情緒たっぷり。
スパイススークではうずたかく盛られた量り売りの香辛料やハーブ、中には紅茶や香水も並んでいます。ここでは「ディスカウント、プリーズ!」はいわば、まくらことば。売り手との楽しい会話から、お得なプライスを引き出しましょう。カードが利用できる店もありますが、値引きにはキャッシュが強いです。
ゴールドスークでは視線を移すたびに、目に眩しいほどキラキラ! ショーウィンドウに飾られた、ギネスが認めたという世界最大の金塊は、まさに眼福です。
営業時間/10:00~22:00(金16:00~)、ラマダン時期は夜遅くまで営業
世界最大のショッピングモールはアミューズメントの総本山!?
世界一の背高のっぽビル、バージュ・カリファに隣接する「ドバイ・モール」は、世界最大のショッピングモール。4階建ての建物に1200店舗のショップや200軒以上のレストラン、中東初のギャラリーラファイエットやブルーミデールといったデパートが集合しています。総面積はサッカー場にして200個以上、実に100万平方メートル!
喧噪のスークとは一転して、こちらは洗練された空間です。吹き抜けのスターアトリウムを基点に、館内散策をはじめましょう。
ユニークなのは“シューレベル”。ハイブランドの靴ばかりを集めたエリアで、ブランドごとにショップを構え、棚には靴ばかりが並んでいます。これはアラブ諸国の伝統的な民族衣装において、おしゃれのポイントがちらりと見える足元だから。そこに重きを置いて、ファッションを楽しむわけです。その点、女性のアバヤにもこだわりがあり、シャネルが手掛けたものも。
ここならではのお土産を探すなら、シリアやレバノンなど中東のスイーツを揃えた「アラベスク」はいかが? ナツメヤシのお菓子“デーツ”も美しくデコレーションされ、まるで宝石のよう。
また、ハチミツ専門店の「バルキーズ・ハニー」では希少なイエメン産も扱っています。ハチミツによっては、250グラムでAED475するものも!
ドバイ・モールには水族館や世界最大のVRパーク、オリンピックサイズのアイススケートリンクに映画館までもあります。ショッピングをしなくても、ただ訪れるだけでも楽しめますよ。
ドバイ・モール
住所/Financial Center Road, Downtown, Next to Burj Khalifa – Dubai, UAE
TEL/+971-800-38224-6255
営業時間/10:00~23:00(時期によって異なる)
URL/https://thedubaimall.com/
アートな倉庫エリアで、自分だけのパフュームを作る!
かつての倉庫街を、プリッカー賞受賞の建築家レム・コールハースが中心となってアートやカルチャーの発信地にエリア・リノベートした「アルサーカル・アベニュー」。ギャラリーやこだわりのカフェなどが、40棟ほどの倉庫が点在しています。
そのひとつ、「ウー・ラ・ラブ」は自分の好きな香りをデザインできるクラフト・フレグランス・ラボ。ドバイの上層階級の“エミラティ”にとって、香りは大切なもの。それに自分だけのフレグランスをもっていたら、カッコよくないですか?
「オードパルファム・ワークショップ」では、世界でひとつのフレグランスを作ります。
オリジナルの27ノート(香調)をベース、ミドル、トップに分けて香りを確認し、イメージを膨らませていきます。今回目指した香りは、“爽やかなアクアの中にちらりと見えるオリエンタルな妖艶さ”。オゾンやローズなど使うノートと比率を決めて、調香。ビーカーやシリンダーなどを駆使して、まるで化学実験のようです。最後に香りにタイトルを付けて、完成! 仕上げにタイトル入りのラベリングもしてもらえます。
自分だけのフレグランス、ちょっと自慢です。
住所/Al serkal Avenue Warehouse 58, Street 8, Al Quoz 1, PO Box 390099, Dubai, UAE
TEL/+971-45468575
料金/オードパルファム・ワークショップ AED400(20ml)
URL/https://oola-lab.com/
Photos & Text: Chieko Koseki