本で恋愛の価値観をアップデートしよう | Numero TOKYO
Culture / Feature

本で恋愛の価値観をアップデートしよう

対談を終えた瀧波ユカリと澁谷知美に、男女間のモヤモヤを“ブラックボックス”に閉じ込めず、自分らしく恋愛関係を築くヒントが詰まった書籍を紹介してもらった。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2022年11月号掲載)

1.『「ありがとう」がエンドレス』

タフな毎日へと背中を押してくれる一冊

作家の田口ランディが一人暮らしを始める娘に向けて、母親の立場から伝えておきたい言葉をまとめたエッセイ集。「この本の言葉は心にスッと入ってきます。例えば『いつも人には親切に。でも、決してナメられないこと。いいかい、最高の笑顔でガン飛ばす(笑)』とか『目的を達成したあとにでてくるのが、悩みなの(中略)悩んでよし! 悩みこそ学びだよ』など、気持ちの伝え方や受け取り方、生き方の基礎を教えてくれます」(瀧波)

田口ランディ/著(晶文社)

2.『よかれと思ってやったのに
男たちの「失敗学」入門』


「女ってわかんねえな」という男性必読
恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表の清田隆之が、1200人余りの女性の失恋話や恋愛相談に耳を傾けるなかで気づいた、失望される男性の共通点や傾向とは。「どういうことに女性が困っているのか、具体的な例が挙げられています。男性が読んでも、感情的に説教されているとは感じないだろうし、 解決策も提示されているので、とても親切な本です。これをそっと、彼の机の上に置いておくといいかもしれません」(澁谷)

清田隆之/著(晶文社)

3.『キングコング・セオリー』


あけすけで痛快な怒れる女の叫び
現代フランスを代表する作家ヴィルジニー・デパントが、性暴力、売買春、ポルノの問題に切り込む。「例えば『どんなにバカな男でもペニスがあるだけで(中略)自分たちには意見を述べる権利があり(中略)私に説教を垂れる権利があると信じているのである』など、日本の作家がここまでオブラートに包まない表現をするとつぶされるかも」(瀧波)。「瀧波さんの漫画『モトカレマニア』に登場するおばちゃんたちにも通じる痛快さ」(澁谷)

ヴィルジニー・デパント/著 相川千尋/訳(柏書房)

4.『「あなたらしく伝える」技術~女性のた
めのアサーティブ・コミュニケーション』


ひるまずに気持ちを伝えるための会話術
人間関係を良好に保ちながら、自分の意思を相手に伝える技術「アサーティブ・コミュニケーション」。第一人である者アン・ディクソンのもとでトレーナーの認定を受けた森田汐生による最新の著書。「アサーティブ・コミュニケーションは、女性がはっきり主張するにはどうしたらよいかという疑問から生まれた技術で、とてもフェミニズムと関係の深いもの。対等に会話をする方法を知っておくだけで、恋愛中の悩みも軽減するはずです」(澁谷)

森田汐生/著(産業能率大学出版部)

5.『私たちにはことばが必要だ
フェミニストは黙らない』


性差別主義者から身を守るための技術書
ソウル・江南駅女性刺殺事件をきっかけに、韓国の女性たちが立ち上がった。韓国のフェミニストである著者が、性差別主義者に遭遇したらどう対処するか、基礎的な知識、実践するための技術を教えてくれる。「話の通じない相手とは会話を続けなくていいとはっきり書いていることが面白い。それでも対話するならどうすべきか、フェミニズムを誤解している相手との会話法について丁寧に教えてくれる実践的な一冊です」(瀧波)

イ・ミンギョン/著 すんみ、小山内園子/訳(タバブックス)

6.『フェミニズムに出会って
長生きしたくなった。』


女だと損をする“クソゲー社会”のバイブル
入試、就活、セクハラ、パワハラ……。男尊女卑がはびこる“ヘルジャパン”に怒りの炎を噴き上げる人気コラムニストのアルテイシアが、フェミニズムと出会って、自分の怒りの正体に気づき救われた過程を綴る。「フェミニズムは特別なものではなく、日々をどう気持ちよく過ごすかを探る、生活に密着した思想だということがよくわかります。自分の怒りは正当なものだったと肯定してくれて、パワーを与えてくれる一冊です」(澁谷)

アルテイシア/著(幻冬舎)

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