人気スタイリスト6名が提案する黒のスタイリング術
強く威厳があり、ダークで、クール、そしてセクシー......今シーズンのトレンドとして注目の“ブラック”を、今っぽくモードに取り入れるには? 岸本佳子、濱本愛弓、由田静、渥美千恵、入江陽子、清原愛花の6人のスタイリストの技が光る、こだわりや遊び心をのぞかせたスタイリングを披露。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2022年11月号掲載)
Styling 1 by 岸本佳子
永遠のベーシックアイテムを相棒に
「往年の女優たちが愛してやまなかった黒いハイネックのニットは、上品かつ動きやすさも兼ね備えた永遠のアイテム。現代ではスティーブ・ジョブスもユニフォームとし、愛用し続けたのも有名な話。シンプルなデニムのアメリカンスタイルに、カルティエのゴールドのジュエリーをアクセントに輝かせ、ハリウッド黄金期のスターの普段着をブラッシュアップしたブラックコーデです」
Styling 2 by 濱本愛弓
女性ならではの強さをシルエットに落とし込んで
「流れるようなラインが美しい、アーティなシルエットが好きです。アライアの真骨頂であるボディコンシャスなドレスにショルダーが強調されたレースジャケットを合わせたスタイリングに。オールブラックなので、より曲線美が際立ちますよね。ハットとビジューが煌めくヘッドピースをプラスしてミステリアスな色気を足してみました」
Styling 3 by 由田静
素材使いで遊ぶキュートな東京ガール
「テーマは“東京カワイイ”。ヴァレンティノのニットを主役に、黒のキュートな魅力を引き出してみました。リボンが散りばめられたガーリーなデザインながらも、カッティングから光沢感のあるボディスーツを覗かせてダイバーシティな印象に。シアリングのショートパンツにはチャンキーなブーツを合わせて、素肌がのぞくバランス感を調節するのが大人のミニ丈のキーポイント。ファーハットにはチェーンやパールの装飾がついているのでアクセサリーいらずです」
Styling 4 by 渥美千恵
とことん辛めなマニッシュスタイルで攻める
「かっちりとしたシャツジャケットの上にさらにレザージャケットを重ねた、素材遊びのジャケット on ジャケットがシンプルな装いにツイストを加えてくれます。そこにタイトなパンツとシャープなヒールを合わせればブラックに染まるハンサムレディの出来上がり。手元にはヴァン クリーフ&アーペルのジュエリーをトッピングして、上質な女性らしさを忍ばせてみました」
Styling 5 by 入江陽子
ユニフォームのようなストイックさに惹かれて
「テーラリングをベースとしたAラインのドレスを主役に、フェティッシュなユニフォームスタイルに。ドレスにあえてパンツを合わせてストイックな縦のラインを強調してみました。中にはボウタイ付きのホワイトのシアートップを合わせてブラックとのコントラストを出して。そこにプラスしたキラキラと輝くアンティーク調のビスチェが、グッと華やかさを演出してくれます」
Styling 6 by 清原愛花
モードな刑事ファッションに注目!
「刑事ドラマが好きで、来世ではアメリカで凶悪犯と対決したり、未解決事件を次々とクローズドしていくデカになりたいと密かに願っています。プラダのシースルードレスの中には、水中でも戦えるスウィムスーツを仕込んで。デカの代名詞でもあるブラックロングコートとアイウェアの辛口セットには、優しい心で被害者などと触れ合うことができるように、アライアのハート小物をプラス。ウィットの効いたスタイリングで現場へGO!」
Photos:Sasu Tei Hair:Takayuki Shibata Makeup:Kie Kiyohara Edit:Shiori Kajiyama