開けチャクラ! バービーのモヤモヤ相談室 vol.11「あらゆる縁が切れまくってます」 | Numero TOKYO
Culture / Feature

開けチャクラ! バービーのモヤモヤ相談室 vol.11「あらゆる縁が切れまくってます」

体や性をめぐるあれこれ、人間関係や恋愛、社会についてなど、読者の抱える「モヤモヤ」をバービーが一緒に考えます。正解は見つからないかもしれないけど、チャクラは開放できちゃうかも?!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2022年6月号掲載)

【今月のモヤモヤ】
縁が切れまくってる私。どうすればいい?

去年から仕事やプライベートで縁が切れまくっています。もともと人付き合いが上手なわけではないものの、何でも話し合ってきた友達と距離ができたり、仕事先の人と連絡を取り合うことがなくなったり。これはコロナのせい?それとも別の世界へ行かなきゃいけない時期?バービーさん、そんなときはどうしてますか。(ぽめ・37歳)

【バービーからのメッセージ】

完全に人との縁が切れるってないと思う

“私って友達少ないな”って思うことあります。ふと、気軽に「今日ご飯行こう」って誘える人が少なくなったなって気づいたんです。以前は毎日のように会っていた友達もいたけど、そういえば、3、4年ぐらい会ってない。でも、久しぶりに連絡してみたら、ご飯に行くことになって、それがめちゃくちゃ楽しかったんです。会ってない時間を全然感じなかった。よっぽど大きなけんかをしない限り、完全に人との縁が切れるってないと思うんです。ぽめさんが感じているようにコロナの影響で人と会いにくくなったと思っている人は多いはず。今はタイミングが合わないだけ。だから、心配しすぎなくていい気がします。私は根がポジティブなのか、それとも気づいてないだけなのか(笑)、縁が切れてるって思わないんですよ。連絡の回数や会う頻度が落ちても、心の距離は変わらない。思い出した頃に連絡してみると以前と変わらないまま会えると思う。

新しい世界を覗きにいくタイミングなんだと前向きに捉えて!

ただ、自分から意識的に縁を切りに行ったことはあります。ある時期、芸人仲間と朝まで飲んでグダグダになるまで酔っぱらって、次の日冴えないまま仕事して……ってことを繰り返していたんですね。「もう連絡してこないで!」と突っぱねても、10日ぐらい過ぎると「戻ってきました、イェ〜イ!」ってまた朝まで飲んで……とこんな調子でした。このままだとマズい。自分があまりにも空っぽな人間に思えて、変わりたいと心の底から思ったんです。京都の縁切り神社にも行って、朝5時から岩をくぐったりもしましたね(笑)。それくらい真剣だったんです。それから飲み会の誘いを一切断り、彼らと距離を置いたことで、自分だけの時間ができた。当時は何も知らない自分がいやだったから、いろんなことに挑戦してみることにしました。日舞、写経、華道のお稽古に行ったり、大人の家庭教師を頼んで、歴史やビジネスについて学んだり。コピーライター講座にも行きました。プロデュースの仕掛け方を学んだり、自分にキャッチコピーを付けるという課題に取り組んだりして、結構タメになりました。当時身に付いた知識やノウハウは今の仕事にも生きているなと感じます。そうそう、芸人仲間と飲みに行くのをやめてから、地元・北海道の町おこしのプロジェクトがスタートしたり、新しい仕事も広がりました。人間関係でスペースができた分、新しい出会いを受け入れる余白ができたんだと思います。

そして時間が流れ、以前、自分から距離を置いていた友達と、ごくたまにですが飲みに行くことがあります。だから、縁って完全に切れるってことはないんだって思うんです。だから、ぽめさんも今の状況を悲観しすぎずに、新しい世界を覗きにいくタイミングなんだと前向きに捉えてみてはどうでしょうか。

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Photo:Takehiro Goto Styling:Tomoko Katayama Styling Assistant:Sayuri Nakayama Text:Mariko Uramoto Edit:Mariko Kimbara

Profile

バービーBarbie お笑い芸⼈。北海道出⾝。2007年、相⽅のハジメとお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。TBS『ひるおび!』のコメンテーターや、TBS ラジオ『バービーとおしんり研究所』のパーソナリティを務めるほか、⽣まれ故郷の町おこしにも尽⼒。YouTube『バービーちゃんねる』では、最新美容や性についてのトピックが話題となり、現在の登録者数は25万⼈を超える。またFRaU WEBにて連載中のエッセイをまとめた著書『本⾳の置き場所』(講談社)を出版。⾃らプロデュースしたピーチ・ジョンとのコラボ下着の発売や、双⽅向コミュニケーション型ECサイト『◯バ(仮)』にてシルエットをキレイに⾒せる太ベルトの発売を開始。22年4月には初のシングル楽曲「Ya jatuh cinta(ヤ ジャットウ チンタ)」を配信限定でリリースするなど、多岐にわたり活動の幅を広げている。

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