小さき視点のアートたち【6】田中達也 | Numero TOKYO
Art / Feature

小さき視点のアートたち【6】田中達也

見慣れた眺めのはずなのに、目を凝らしてみた途端、自分を取り巻く景色が一変する。身近なものの形や影、思わぬ隙間や裏側まで。いつもの世界の見え方が鮮やかに変わる。それこそアートの得意技! 小さな視点から広がる奥行きを、じっくり覗いて感じてみよう。Vol.6は田中達也。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2022年7・8月合併号掲載)

 

Tatsuya Tanaka|田中達也

『ジューSEAなフルー津』

2021年 © Tatsuya Tanaka
2021年 © Tatsuya Tanaka

ミニチュアの視点で日常の物事を考え、別のものに見立てた世界を作り上げる田中達也。ブロッコリーが生い茂る木に見えたり、水面に浮かぶ木の葉を小舟のように感じたり。そんな体験を、田中は独自の見立てとして発展させ、2011年から毎日欠かさず作品を発表し続けているのだから、その発想力には驚くばかりだ。フルーツを海に浮かぶ島々と船着き場(津)に見立てた本作は、名付けて『ジューSEAなフルー津』。小さな視点が大きな世界観へと広がっていく豊かさを感じずにはいられない。

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Text : Akane Naniwa Edit : Keita Fukasawa

Profile

田中達也Tatsuya Tanaka 1981年、熊本県生まれ。日用品とジオラマ用人形を使い、日常にあるものを別のものに見立てたアート作品を作るミニチュア写真家。2011年に最初の発表を行って以来、『MINIATURE CALENDAR』シリーズとして作品を毎日、自身のウェブサイトやSNS上で発表し続けている。アジア圏を中心に国内外で注目を集めており、Instagramのフォロワーは355万人以上(2022年4月現在)。近著に『MINIATURE LIFE at HOME』(水曜社)や、絵本『くみたて』(福音館書店)など。

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