Art / Feature
ストリート経由のアーティストたち【2】山口歴
スケートボードやグラフィティ、マンガからの影響など、独自のセンスを育んできた日本のストリートカルチャー。その核心は、道なき道を行く精神にあり。ストリートを更新する、新感覚のアーティストたちをピックアップ。Vol.2は山口歴にフォーカス。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年12月号掲載)
この夏発表された作品より。横幅6.7mと過去最大サイズの『MÖBIUS NO.18』© 2021 MEGURU YAMAGUCHI © 2021 GOLD WOOD ART WORKS Photo:© 2021 浦野航気
この夏発表された作品より。立体彫刻作品『PROMINENCE NO.1'』© 2021 MEGURU YAMAGUCHI © 2021 GOLD WOOD ART WORKS Photo:© 2021 浦野航気
MEGURU YAMAGUCHI|山口歴
ブルックリンを拠点に、絵画の基本である筆致(ブラシストローク)の可能性を追求した作品を展開。この夏に銀座 蔦屋書店で開催した個展では自身や宇宙を流れるエネルギーを可視化した「MÖBIUS(メビウス)」の過去最大の新作を発表。「固定概念・ルール・国境・境界線の越境、絵画の拡張」というコンセプトのもと、3Dプリンタ技術を用いて筆致の形状自体を立体的に実体化し、話題を呼んだ。
Text : Miho Matsuda Edit : Keita Fukasawa
Profile
山口歴MEGURU YAMAGUCHI
1984年、東京都生まれ。渋谷区で育ち、90年代〜2000年代初頭の東京ストリートカルチャーの変遷を経験した。07年に渡米。ナイキをはじめ、ALIFE、BILLIONAIRE BOYS CLUB、FTCなどアメリカのストリートブランドや、イッセイ ミヤケ メン、リーバイス、オークリー、ユニクロとのコラボレーションも行う。