粉もんから割烹料理まで大阪の美食が集結! 「W大阪」内の鉄板焼「MYDO」のスペシャルディナーコースを堪能 | Numero TOKYO
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粉もんから割烹料理まで大阪の美食が集結! 「W大阪」内の鉄板焼「MYDO」のスペシャルディナーコースを堪能

マリオット・インターナショナルのラグジュアリー・ライフスタイルホテルブランド「W(ダブリュー)」の日本初進出ホテルとして、2021年3月16日、大阪市のメインストリートである御堂筋沿いに開業した「W大阪」。ホテル1階の鉄板焼レストラン「MYDO(まいど)」にて2021年12月4日(土)~2022年3月27日(日)の金土日限定で、大阪のソウルフードからブランド牛、さらに大阪発祥の割烹料理まで、鉄板焼「MYDO」のシグネチャーメニューを一度に味わえるスペシャルディナーコース「Art of MYDO(アート・オブ・マイド)」が登場。本記事では「W大阪」の魅力とともに、新たにスタートした「Art of MYDO」のコース内容をレポートする。

エッジの効いたスタイリッシュなデザインで、遊び心とエネルギーに満ちた「W大阪」

大阪市出身の世界的建築家・安藤忠雄氏がデザインを監修した、黒を基調としたシンプルでスタイリッシュな外観が目を引く「W大阪」。

ホテルに一歩足を踏み入れると、鮮やかなネオンがきらめくエネルギッシュな大阪の街や日本の文化、歴史にインスパイアされたデザインが広がる。

ホテルのソーシャルハブである「LIVING ROOM(リビングルーム)」など、目を見張る色遣いや仕掛けを施した遊び心あふれる空間が特徴的。

全337室の客室とスイートルームは、大阪港に広がる海や桜から着想を得た明るいトーンで統一。機能的ですっきりとした配置と鮮やかな色彩を採り入れており、床から天井まで一面に広がる窓からは、壮大な大阪の街並みを一望することができる。

館内にはバー2軒とレストラン4軒を完備。

ブラッセリー「Oh.lala(オーララ)」は、「アジアのベストレストラン50」に選ばれたトップシェフ、高田裕介シェフが監修したオールデイダイニング。フレンチをベースにさまざまな調理法を取り入れたクリエイティブな料理や朝食がいただける。この他にもピエール・エルメ・パリの新プロジェクトであるアート・ペストリーバー「MIXup(ミックスアップ)」、紹介制の江戸前鮨「鮨 うき世」などがあり、訪れる人の食のエクスペリエンスを彩る。

「Wホテル」が掲げる「DETOX, RETOX, REPEAT」を体現しているのが、館内4階の施設たち。フィットネスセンター「FIT」では最先端のフィットネス機器を取り揃え、眺望が素晴らしいヨガルームもありエクササイズやメディテーションを体験できることも。

天井に設置されたネオンライトを取り入れ、幻想的な雰囲気を楽しめる屋内プールスペース「WET」も見逃せない。

ホテルのプールに隣接するバー「WET BAR(ウェットバー)」(季節営業)では、オリジナルドリンクをはじめ多彩なカクテルを提供しており、都会にいながらまるでリゾートのようなステイが叶う。

さらにプライベート・スパ・トリートメント・ルームを5室備えたスパ施設「AWAY SPA(アウェイスパ)」は美容好きならずとも注目したいスポットだ。

クリエイティブな空間でいただく、“時代を超越した大阪の食”を体感する鉄板焼レストラン「MYDO」

そんな「W大阪」の1階に位置するのが、鉄板焼レストランの「MYDO」。ミシュラン3つ星の料亭や国内のラグジュアリーホテルにて和食の豊富な経験を持つ、料理長・早見義昭氏をはじめ、多彩なシェフたちが腕を振るい、大阪の食文化をテーマにWならではのアレンジを加えたオリジナリティあふれる鉄板焼を楽しめる。

「MYDO」は、「FUN(ファン)」「LUXE(リュクス)」「KAPPO(かっぽう)」という3つのカウンターエリアで構成。「FUN」では遊び心あふれる“粉もん”を、「LUXE」では高級食材を大胆に組み合わせたクリエイティブな料理を、「KAPPO」では大阪発祥の割烹に鉄板のテイストを取り入れた料理が味わえる。

さらに、KAPPOは「過去」、LUXEは「現在」、FUNは「未来」の大阪の食をテーマに料理を構成。かつて「天下の台所」として知られ、いまも進化を続ける大阪の食の歴史からインスピレーションを得た料理が提供される。

ちなみにエネルギッシュな内装はGLAMOROUS co.,ltd.の森田恭通氏が手がけ、アートワークは画家でイラストレーターの黒田征太郎氏が担当。大阪出身の2人のクリエイターによるクリエイティブ空間も、「MYDO」のダイニングエクスペリエンスを印象付けている。

「MYDO」の看板料理を一度に味わえる全15品のスペシャルコース「Art of MYDO」

今回期間限定で登場した「Art of MYDO」は、通常コンセプトを違えて別々のエリアで提供している「FUN」「LUXE」「KAPPO」のシグネチャーメニューを含む15品を一度に楽しめるスペシャルなコース。

Wらしい華やかさは1品目の「尾崎牛のタルタルとキャビア」から感じられる。幻の和牛とも呼ばれる宮崎県産の尾崎牛にキャビア、そしてキャビアのような粒立ちが美しいフィンガーライムと金箔を添えた一品で、こちらは「LUXE」のシグネチャーメニュー。サラッとした脂身としっかりと感じられる赤身のうま味のバランスが素晴らしい尾崎牛のタルタルに、プチプチと弾けるキャビアとフィンガーライムの食感、コクと酸味がアクセントになっている。

2品目の「雲丹と鮪」に続き3品目は「KAPPO」メニューの「松葉蟹 蟹味噌しゃぶしゃぶ」。鳥取県境港産のオスの松葉蟹の身を、昆布出汁などを合わせた蟹味噌でしゃぶしゃぶするという、これでもかと松葉蟹のおいしさを堪能できる一品に。火入れの加減はオーダーでき、おすすめはレア。大ぶりの松葉蟹はみずみずしくプルップルの食感で、松葉蟹の新たなおいしさの扉が開くはず。

続く4品目も「KAPPO」メニューの「すっぽんのスープ 河豚鰭」。島根県宍道湖産のスッポンのスープに、河豚鰭を鰭酒風にして合わせたもの。香ばしい河豚鰭に、プリプリのスッポン、滋味深い味わいのスープが体にじんわりと染み渡る。

5品目はその日仕入れる新鮮な魚にこだわり、見た目も彩りよく「五味五法五色」を意識した「KAPPO」のシグネチャーメニュー「極太巻き寿司 いくらのせ」。

この日は青森県大間産の天然本鮪をメインに、8種類の魚介と8種類の野菜をたっぷりと包み込んだ巻き寿司を。土佐醤油の優しい味付けで、美味しいのはもちろん、一口食べるごとに食材の組み合わせや味が変わるという面白さもある。

6品目は「FUN」から「鹿児島県産南国黒牛の赤身肉と赤肉メロン」。南国黒牛のクリという部位をスライスし昆布締めにして、赤肉メロンと生クリームで作り上げたソースにメロンの果肉を合わせている。いわゆる生ハムメロンを再構築したようなメニューで、南国黒牛とフレッシュなフルーツの官能的なマリアージュがたまらない。

7品目は香ばしい肝のソースの香りが鼻をくすぐる「蒸し鮑 肝ソースのリゾット 浅葱」。伊勢湾産のコリコリとした蒸し鮑に、ほろ苦さも感じる肝のソースがベストマッチ。そしてそれらのうま味をしっかりと吸ったリゾットは、噛み終わるのが惜しくなるほど美味!

8品目も煌びやかな一皿。こちらはなんと関西名物の「明石焼き」をアレンジした一品。山芋入りの生地を鉄板でクレープのように焼き、タコを加えクルクルと丸く成形して、お出汁と紅生姜、青のりの代わりに金箔をまぶした「MYDO」流の明石焼きに。この時期はお出汁もとろみのある餡に仕立て、柚子もアクセントに入れてあるそう。見た目は創作料理だけれど、食べてみると味はしっかり明石焼き。でも上品さや、細かな演出に「MYDO」らしさが感じられる。

メインの肉料理が登場する前に差し出されたのは、たくさんの包丁が入ったボックス。この中から、お好みの包丁を選んでメインの肉料理をいただく。実は大阪の堺は刃物作りで有名な地。「MYDO」では大阪が誇るモノづくりの素晴らしさを、実際に使ってもらい体感して欲しいということで、このようなサービスを行なっているそう。筆者は右から5本目の包丁をセレクト。美しい切れ味に惚れ惚れ。

メインは「LUXE」のメニューから、尾崎牛の「シャトーブリアン」。額縁のようなプレートにシャトーブリアンが盛られていて、まるでアート作品のような貫禄だ。低温で火入れされたシャトーブリアンは、肉質がやわらかく肉の脂のくどさもなく、赤身の洗練されたうま味がしっかりと感じられる。カンボジア産の生コショウ、アルゼンチン・パタゴニアの塩湖の塩、静岡県産の生ワサビやフライドガーリック、醤油など、選りすぐりのシーズニングでさらにシャトーブリアンのおいしさを引き立てている。

12品目は「KAPPO」から「河豚の唐揚げと焼き白子 山椒タレ」という、贅沢が畳み掛けてくるようなコース展開。トロッととろける濃厚な白子と、カラッと揚がった河豚の唐揚げに、ピリリと舌をつく山椒タレのハーモニーがたまらない。

締め料理の「フォアグラのガーリックライス」に続き、14品目は「FUN」から「牛出汁ラーメン」。「MYDO」で使用する上質な肉の筋や骨から出汁を取り、サスティナビリティの発想で生まれたメニューだ。大阪北浜にある老舗製麺所が手がける細麺に、牛のテールと香味野菜のうま味が溶け込んだスープがよく絡み、五臓六腑に染み渡るよう。

15品目のデザートは「どら焼き トリュフの香り」。鉄板で手焼きされたどら焼き生地で、あんこのほかマスカルポーネとトリュフのクリーム、そして甘く炊いた栗を挟んだもの。トリュフの香りが高貴で、昔ながらのどら焼きもアップデートされた印象だ。

これまでの鉄板焼の概念を覆す料理の数々と、目の前で繰り広げられる五感を満たすプレゼンテーションが魅力的な「MYDO」。この時期だけのアーティスティックなディナーコースで、天下の台所・大阪の最先端を体感してみては?

「Art of MYDO(アート・オブ・マイド)」
住所/大阪府 大阪市中央区南船場4-1-3 W大阪1階 鉄板焼MYDO(まいど) KAPPO

期間/ 2021年12月4日(土)~2022年3月27日(日)の金・土・日 ※1月1日(祝)を除く

時間/18:00(スタート時間)

料金/¥35,000円(税・サービス料15%込)

予約/3日前までに要予約、予約可能人数2名より8名まで

TEL/06-6484-5812(レストラン予約)
URL/https://mydo.wosaka.com/
※季節、仕入れ状況によりメニュー内容が変更になる可能性があります。

 

Photos & Text: Riho Nakamori

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