ストリートで楽しむ ミッドナイト・イン・パリ
2021年秋冬コレクションは、いよいよ本格的にストリートマインドが炸裂中。ジャンパーを中心としたスキーウェアやボディシルエットを生かしたデザインのルックが多く登場した。トレンドのストリートスタイルに身を包んだフレッシュなユースモデルたちが、コロナ前のようすを取り戻した夜のパリを楽しんだ。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年12月号掲載)
street goes bold
ロマン主義をストリートに昇華
ユースかつストリートな特徴はそのままに、ウィメンズ、メンズともにロマンティックな雰囲気を漂わせたエディ・スリマン。上品なパンク精神を感じられるのは、セリーヌならでは。
リラクシングにスタイルアップ
ストリート出身のキム・ジョーンズが手がけるフェンディ ウィメンズコレクション。彼がつくるニットセットアップのクリーンなエレガンスでもやっぱり、ストリートとも好相性。一方、シルヴィア・フェンディが手がけるメンズコレクション。キルテッドのジャケットとハーフパンツがエフォートレスな心地よさを体現する。
柄と色で楽しむストリートの極み
ガールは、レオパードパターンのドレスの中にTシャツをイン、ボーイはスポーティなラインが入ったフーディに“GAY”Tシャツをポイントにして。どちらもビビッドカラーなバッグをアクセントに、デムナ・ヴァザリアが提案するザ・ストリートを体現して。
甘いデコラティブさをラフに着こなす
フォルナセッティとのコラボレーションで話題を集めた、ルイ・ヴィトン。ヴィンテージ風の柄に刺繍されたジャケットと、ホワイトニット、ピンクのチュールスカートもすべてビッグシルエットでコーディネート。ロマンティシズムもだぼっと着るのが今っぽい。
パンク&スウィートに着るマウンテンガール
スタッズがびっしりとショルダーにちりばめられたミュウミュウのジャンパー。サテンドレス、ファーパンツを合わせれば、あえて近しいカラーで素材のミスマッチを楽しめる。ミウッチャ・プラダがつくり上げたスキールックは、まさに今季のストリートトレンドの代表。
ラグジュアリー感のあるストリートウェア
自身のストリートブランドも手がけるマシュー・M・ウィリアムズのエッジを効かせたデザインは、ジバンシィが引き継ぐエレガンスさと絶妙にマッチする。スタッズがあしらわれたムートンコートにブラックのショートスカート、そしてレッドパンツと同色のラバーブーティ。温かみのあるカラーリングで、冬のナイトコーディネートを彩ってくれる。
ストリートでこそ大人の艶っぽさを演出
サイドにカッティングが入ったボディスーツが斬新なサンローラン。フラワーモチーフのネックレス&ベルトで華やかさをプラス。これぞいい女なストリートスタイルは、ナイトアウトにぴったり。メンズは、アニマルパターンのシャツとレッドブラウンのレザーパンツで、揺らがないアンソニー・ヴァカレロらしさを纏って。
背中で語るロゴ&ロゴのパワー
グッチのアレッサンドロ・ミケーレが、友人デムナ・ヴァザリアへオマージュを捧げた「ハッカー プロジェクト」。GGパターンに、バレンシアガのロゴが斜めに走るように融合したデザインのジャケットは、着ているだけで話題をさらうこと間違いなし。
センシティブを大胆に遊んで
レディは、まるで鳥のようにフェザーを纏った、ボッテガ・ヴェネタのトップ&パンツのセットアップ。ツイストされたネックとフロントにポケットも特徴だ。またメンズはレース編みのトップに、レザーパンツを合わせた。どちらも、ダニエル・リーが得意とする繊細ながらもアクティブな印象に仕上げられている。
SFファンタジーをストリートに装って
サイバーな魅力を炸裂させたドルチェ&ガッバーナのコレクション。エナメルの光沢が夜でも眩い、豹柄のプッファージャケットとショーツは、まるでSFのTVゲームに出てくるヒロインキャラクターが着ている衣装のよう。テレビのカラーバーを柄に落とし込んだニットで、街のノイジングも楽しんで。
Photo : Laurie Bartley Stylist : Felipe Mendes Hair : Maranda at The Wall Group Makeup : Tiina Roivainen at Airport agency Model : Aisha Musse at Image Models, Cosme Voisin at Success Models, Emile at Rock Men, Ivana Trivic at Girl MGMT, Tumise at Select Model Edit & Text : Midori Oiwa