ファッションストーリー「甘く夢心地な世界に迷い込んで」
しばらくカジュアルな服を着続けたら、やっぱりフリルやシフォン、サテンなどで覆われた夢心地に浸れる洋服たちが恋しくなる。エレナ・レンディーナによる2021年秋冬コレクションのブラックドレスをメインに纏ったモデルとフリーダ・ワナーバーガーによるアートワークがシンクロする、レトロなダークファンタジーの物語に浸って。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年11月号掲載)
swingin’ the dark romance
ダンス ウィズ ブラックミニドレス
フリルドフラワーレースのホワイトリブカラーがロマンティックさを演出する、ヴァレンティノのブラックドレス。超ミニ丈でいまっぽいミニマムなエレガンスも纏って。
ダークなおとぎ話を盛り上げて
『不思議の国のアリス』さながらのピナフォアを彷彿とさせる、ブラックエナメルのカットワークによるドレス。クリーンなホワイトシャツとパテントサイハイブーツを合わせて、ディオールらしいレディさに新たな表情を添えて。
品あるピンクが醸すフェミニニティ
キム・ジョーンズにより、エッジの効いたエレガントな女性像へと生まれ変わった新生フェンディ。サーモンピンクのサテンシャツならフェミニンさと艶やかさを両方叶えられる。ウィングドカフスの「フェンディ オーロック」ロゴのゴールドボタンもポイントに。
シックなクラシカルロマンスに浸って
中世的なデザインがアイコニックな、シモーネ ロシャのブラックとホワイトのオーガンザのバルーンドレス。ホワイトには、ネックラインのパール刺繍、さらにブラックビーズが刺繍されたハーネスをオンして、甘さとエッジをミックス。
ソフィストケイトされた唯一無二を纏う
ゴールドボタンとプリーツをアシンメトリーに張り巡らせて、より洗練されたスタイルへと昇華させたグッチのアウター。中には襟腰の高いシャツを着て、凛とした佇まいに仕上げて。
グラマラスロックでもキュートさを忘れずに
ストラップや全体的にビジューがちりばめられたブラックサテンキャミソールドレス。これにスタッズが施された、パンキッシュかつランジェリーライクなサテンスカートをさらに合わせて。モヘアのニット帽をオンすれば、ミュウ ミュウの今季のアイコンルックが完成。
異素材で遊ぶガールズナイトアウト
サンローランのサテンリボンが主張するブラトップと、フェザーのミニスカート。フラワーネックレスとシアータイツで、フェミニンなグラマラス度を高めて。
アイドルさながらのスイートドリームドレス
ルイ・ヴィトンのチュールティアードスカート。ベアトップにして一枚でさらりと着ても、フェミニンなインパクトを出せる。いかにもドリーミーな装いなのに、ジャンパーなどストリートなウェアとも好相性にデザインするのがニコラ流。
ミステリーなレディを演出するブラック
なにかストーリーを秘めたようなシアーブラックのベアトップドレスとマントケープはセリーヌから。うっすら透けるプリーツも、ブランドらしい繊細なこだわり。
Photo : Elena Rendina Artist : Frida Wannerberger Stylist : Rachel Bakewell Hair : Raphael Salley at Saint Luke Artists Makeup : Jo Frost Model : Greta Bellamacina at VIVA Model Management Casting Editor : Christie Phedon Edit & Text : Midori Oiwa