Art / Feature

プラダ青山店 「シュトゥルム & ドラング プレビュー サービス」展

プラダ 青山店に出現した、摩訶不思議なインスタレーション。3DCGがそのまま物質化したような簡易素材の構造体が、リアル×ヴァーチャル=“新しい現実”のゆくえを問いかける。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年10月号掲載)

展覧会のイメージヴィジュアル。Sturm&Drang Preview Services Photo: AFN Courtesy Prada
展覧会のイメージヴィジュアル。Sturm&Drang Preview Services Photo: AFN Courtesy Prada

ヴァーチャルインフルエンサーのSNS投稿がトレンドを動かし、デジタル上の別人格やアバター同士が交流する現在。リアル/ヴァーチャルの融合が進むなか、新しい現実のあり方が問われている。そのカギを握るのが、デジタル空間のリアリティを左右するCGI(コンピュータ生成画像)技術。現実を超えた眺めは、私たちの日常にどんな影響を与えているのか──。

夜間の展示物を捉えたオフィシャルフォトより。©Tomoyuki Kusunose ©PRADA
夜間の展示物を捉えたオフィシャルフォトより。©Tomoyuki Kusunose ©PRADA

夜間の展示物を捉えたオフィシャルフォトより。©Tomoyuki Kusunose ©PRADA
夜間の展示物を捉えたオフィシャルフォトより。©Tomoyuki Kusunose ©PRADA

夜間の展示物を捉えたオフィシャルフォトより。©Tomoyuki Kusunose ©PRADA
夜間の展示物を捉えたオフィシャルフォトより。©Tomoyuki Kusunose ©PRADA

この夏、プラダ 青山店の1フロアに前代未聞の光景が出現した。手がけたのは、プラダ財団とgtaエキシビションズ(スイス連邦工科大学〈ETH〉チューリッヒ校建築学部の学際的プラットフォーム)によるプロジェクト「シュトゥルム & ドラング」。発泡スチロールのパーティションやカプセル型モジュールは、CGIの制作環境を批評的視点で再構築したもの。映画やゲーム用にキャラクターの動きや世界観を作成する際、演者やカメラの背景は仮設セットで事足りる。後でCG画像に置き換えるからだ。私たちは簡易素材の仮設空間とCGIとの融合を、すでに“本物の表現”として受け入れていた。ならば現実と仮想の境界はどこにあるのか。ヴァーチャルファッションショーなど、仮想現実(ヴァーチャルリアリティ)の探求に取り組むプラダ。深遠なる問いがここにある。

実際に作成された3Dデータ。ETH Sturm&Drang Studio AAVV. Credit: AG and Tilverka Courtesy Prada
実際に作成された3Dデータ。ETH Sturm&Drang Studio AAVV. Credit: AG and Tilverka Courtesy Prada

「シュトゥルム & ドラング プレビューサービス」 

プロジェクトの第一段階としてETHの学生に向けたオンライン講義を実施。本展は第二段階として、9月よりミラノで開催予定の展覧会へと続いていく。
会期/7月22日(木)〜11月26日(金)
会場/プラダ 青山店 5F
住所/東京都港区南青山5-2-6
※要事前予約。その他、最新情報はプラダ公式ウェブサイトwww.prada.com 内「PRADASPHERE」から特設ページへ。

Edit & Text : Keita Fukasawa

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