Culture / Feature

毒がクセになりすぎるかわいいキャラ集合!【コミック編】

かわいいキャラクターは数あれど、私たちを夢中にさせるのは、毒を秘めたキャラクターたち。マンガ・アニメに詳しいライターの林みきがいま気になるおすすめを一挙紹介。こちらはコミック5選。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年7・8月合併号掲載)

1. かわうそくん | 『かわうそ天然気分』

毒気をも緩和させる擬人化の効力

ウイットに富んだマンガやイラストレーション作品を生前発表し続けたフジモトマサル。擬人化された動物たちが社会を生きる様子を描いた作品は、愛くるしくもピリリと辛い。「かわいい」と「擬人化」は、つらい日々を生き抜くために生まれた知恵のようにも思えてくる。

2. 西野カナコ | 『幸せカナコの殺し屋生活』

1〜5巻 若林稔弥/著(星海社COMICS)
1〜5巻 若林稔弥/著(星海社COMICS)

笑顔の裏に潜むシュールな毒

ブラック企業を退職した後、うっかり暗殺代行業者に転職してしまったカナコの日々を描く本作。社会的弱者を助ける仕事をこなすたび、前向きに生きる活力を少しずつ得ていくカナコ。読み進めるごとに不器用な彼女をつい応援したくなる、倫理観を麻痺させる毒にご注意を。

3. ささめ | 『ジェンダーレス男子に愛されています。』

1〜3巻 ためこう/著(祥伝社)
1〜3巻 ためこう/著(祥伝社)

かわいいの奥深さ、いとをかし

恋人のために完璧なかわいさを追求する主人公・めぐるとは異なり、ワイルドな男性像に憧れつつも仕事のために夢かわいい姿をするモデルのささめ。かわいさを嫌悪していたものの、気づけば深みにはまり…かわいいを覗くとき、かわいいもまた等しくあなたを見返すのだ。

4. アーニャ・フォージャー | 『SPY×FAMILY』

1〜6巻 遠藤達哉/著(集英社)
1〜6巻 遠藤達哉/著(集英社)

大人には絶対見せないたくらみ顔

疑似家族として敵国に潜入するため、諜報員が引き取った孤児、アーニャ。心を読める超能力で陰ながら家族のピンチを救ったりするが、力を利用してカンニングを目論むなど悪知恵を働かせる一面も。でも笑顔と悪顔とのギャップすら愛くるしいので、怒るに怒れなくなりそう。

5. ナンシー | 『ナンシー いいね!が欲しくてたまらない私たちの日々』

アップデートされたかわいい毒

ナンシーの8歳とは思えぬ痛烈な言動がクセになる、戦前から新聞連載が続くアメリカの長寿マンガ。2018年の作者の代替わりをきっかけにテクノロジーを駆使するアンファン・テリブルとなった彼女は一躍話題に。毒気のあるかわいさは、いつの時代にも愛される。

Text:Miki Hayashi

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