癒しのウェルネス滞在を。リニューアルしたウェスティン都ホテル京都へ
創業130周年を迎えたウェスティン都ホテル京都が、2021年4月にリニューアルオープン。よりモダンな内装に生まれ変わっただけでなく、天然温泉のSPAやエステサロンを新設し、身も心もリラックスできる滞在を叶えてくれる。
ゆったりと過ごせる、温かみある客室
日本近代を代表する建築家、村野藤吾が設計を手がけたウェスティン都ホテル京都。外装はそのままに、客室やロビーなど大幅な改装を行った。客室は、村野の特徴である滑らかな曲線や丸みを帯びたデザインを引き継ぎながら、より洗練された印象にアップデート。平均面積も約35平方メートルから約50平方メートルと大幅に広くなり、ゆったりとしたくつろぎの空間に。天然温泉のスパで安らぎのひとときを
敷地内で掘削した天然温泉を利用したSPA「華頂」が2021年4月6日にオープンした。宿泊者なら誰でも無料で利用することができる。
京都最大級を誇る面積のスパは、大小2つの浴槽にジャグジー、サウナのほか、階段を上がると半露天風呂も備えている。
広々とした大浴場で温泉に浸かっていれば、まさに極楽気分。旅の疲れも瞬時に吹き飛ぶはず。
植物の恵みで心と身体を整えるリトリートサロン
SPA「華頂」の一角にオープンしたのが、フランス発「ソティス(SOTHYS)」のエステティックサロン「ル・ジャルディン・ソティス(Le Jardin Sothys)」。ソティスは1946年に創立され、世界130カ国以上のスキンケアサロン&スパで使用されているプロフェッショナル向けのスキンケアブランド。植物の力を引き出したプロダクトを使い、一流の技術をもつセラピストがトリートメントを行う。
部屋は全部で5部屋で、二人同時に施術を受けられるツインボディルームも用意。
メニューは温泉浴、スパトリートメント、指圧、お灸、瞑想など豊富なラインナップからリクエストやコンディションに応じて受けられる。
ジュニアスイートルーム以上の客室のアメニティもソティスを採用。植物由来の良い香りにバスルームが満たされる。
Le Jardin Sothys
TEL/075‐771-7135(スパ「華頂」代表)
営業時間/11:00〜20:00 予約優先
※最終受付19:00(コースによって異なります)
定休日/なし
自然の中の隠れ家で過ごす、数寄屋風別館「佳水園」
村野藤吾が設計を手がけ1959年に建てられた数寄屋風別館「佳水園」は2020年7月にリニューアルオープン。当時の趣を残しながら、ゆったりと快適なつくりに生まれ変わった。ホテルの敷地内にありながら、豊かな自然に囲まれ静かな時間を過ごすことができる。
門をくぐると、自然の岩盤を活かした佳水園庭園が目の前に。近代造園の先覚者として知られる造園家、7代目小川治兵衛の長男・白楊氏の作庭で、京都市文化財(名勝)にも登録されている。
村野藤吾がデザインした「白砂の中庭」は、緑で瓢箪と杯を表現した白砂敷きの中庭。岩盤から流れる滝の水をお酒に見立てている。
佳水園のロビーからもこの庭を眺めることができる。
客室は全てタイプの異なる12部屋。全室に書斎を備え、シンプルで洗練された和の空間は心休まる滞在を約束する。
全ての客室で天然温泉を引いたお風呂が楽しめるのも贅沢。木の香りに包まれて、リラックス効果も抜群だ。
部屋によっては街並みや庭など異なる景色が広がり、その部屋にしかない魅力が堪能できる。
宿泊者専用のライブラリーも設けており、京都に関する本を閲覧できる。ここでゆっくりと旅の計画を立てるのも良いかもしれない。
野鳥観察や森林浴でリフレッシュ。豊かな自然の中を散策
参加料無料のアクティビティとして、ホテルの裏山にある華頂山の散策コースを宿泊客に開放。往復約700メートル、高低差70mの道を約30分かけてトレッキングできる。
息が切れてくるほどのなかなかの急な坂道だが、整備されているので歩きやすい。途中、御百稲荷神社からは東山や比叡山が臨める。鳥のさえずりが心地よく、緑の美しい景色が心を癒してくれる。山を降りて来た頃には体はポカポカ。初心者でも気軽にトライできる。
豊かな自然に恵まれた環境で、心も身体もリセットできる京都ステイをここで。
ウェスティン都ホテル京都
住所/京都府京都市東山区粟田口華頂町1番地
TEL/075-771-7111
URL/www.miyakohotels.ne.jp/westinkyoto/
Text: Yukiko Shinto