実践! 自分を愛するための小さなアイデア30 【day21】おいしいお茶を飲む
前へ進みたいな、最近ちょっと疲れたかも……と思うとき自分のご機嫌を取るための処方箋を持っていますか? 簡単に気分を上げられる日常のアイデアから、エキスパートがおすすめするセルフラブの特効薬まで難易度別に、30日間デイリーで紹介! ( 『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2021年5月号掲載)
Day.21 「おいしいお茶を飲む」
難易度:★★☆(新しい一歩が必要)
気分が浮かないときでも、おいしいお茶を飲むだけで小さな幸せを感じられるはず。初心者でもトライしやすい紅茶の淹れ方を、teteriaの大西進がアドバイス。 「紅茶の基本的な淹れ方で最も大切なのは、しっかり沸騰したお湯を使うということ。これがいちばん味を左右します。そして、ティーポットを温めること。せっかく沸騰したお湯でも冷たいティーポットに入れると熱を取られてしまうからです」。まずは自分のための一杯から始めたい。失敗しない茶葉の選び方は?
「紅茶は茶葉そのままのベーシックなタイプと後から香りをつけたりハーブをブレンドしてあるフレーバーティーなどに分けて考えています、強すぎる香りが苦手な方はフレーバードティーはミスマッチかもしれません。一方で、華やかな香りや香料が好きな方はプレーンなお茶だと物足りなく感じることも。あとは茶葉の性質上ストレートに向くタイプとミルクティーが合うタイプに分かれるので紅茶の専門店に行って店員さんに自分の好みの茶葉を相談することをおすすめします」
ほかにお茶を美味しく味わうための方法はありますか?
「お茶を一口飲んで上手に出来たなと感じたら、『美味しい!』と口に出すようにしています。自己暗示にかかるのか、すごく美味しく感じます。ぜひ試してみてください」
大西さんがご自分に淹れるお茶はどんなお茶ですか?
「ベーシックな紅茶が多いですが、例えば疲れたときに、すごく濃い紅茶か薄い紅茶を入れると回復しますね。強いお茶は気持ちを奮い立たせてくれます。逆に、何にもしたくないときは薄い紅茶を。いつも同じ味というよりは、気分に合わせて淹れています」
日常で手軽に味わえるのもお茶の魅力。
「塞ぎ込むようなことがあったときでも、大きめのマグカップに温かいミルクティーを淹れて飲んだら解決したり、お茶の温かさだけで満たされることがありますよね。お風呂に入るのと同じ感覚で、お茶を淹れてみてはいかがでしょう。喧嘩した相手にお茶を出してあげるのも、自分のなかでは“勝ち”だと思います。言い争っていてもあなたの事を大切に思っているという事は伝えるべきだし、関係性を切らしてしまうのが”負け”。喧嘩してまで欲しいものは相手と意思の疎通ですからね」
「自分においしいお茶が淹れられるようになると、人にも淹れることができます。『おいしい』って言われるとうれしいですよね。自分が満たされた先に他者への愛につながって、自分に戻ってくるような気がします」
Edit:Sayaka Ito, Chiho Inoue, Saki Shibata, Yukiko Shinto, Mariko Kimbara