エルメス表参道店で体験できる5つのコト
2021年2月28日(日)、待望のエルメス表参道店がオープンした。出店する土地との調和を重視し、ローカライズなアプローチをしてきたエルメスが、次なる繋がりを求めて選んだのは緑豊かな表参道。アドレスは明治神宮へと続く参道である並木のメインストリート。洗練と発見が同居する地に誕生した新たなエルメスには、いったいどのような楽しみが隠されているのだろう。
設計を手がけたのは、銀座メゾンエルメスの内装を始め、世界のエルメスの店舗デザインを担当してきたパリの建築設計事務所、RDAI(レナ・デュマ・アルシテククチュール・アンテリユール社)。2フロア構成で、1階にはスカーフやジュエリー、香水、ホームコレクションなど、2階にはウィメンズのシューズやウエア、メンズコレクションがラインナップされている。この店は単にショッピングを楽しむだけでなく、エルメスの世界観を体感できる特別な試みが随所にちりばめられている。早速、5つのポイントからナビゲートしていこう。
1.日本文化のエルメス流解釈を鑑賞する
エルメス表参道店でのファーストインパクトが外観のファサードだ。表参道を原宿方向に向かうと見えてくる重厚な石垣を覚えているだろうか。そもそもこの界隈は自然豊かな土地で、これは土留めとして作られた石垣だという。そこに大胆にレイヤーされたのは、竹林を思わせるコッパーカラーに彩られたグラフィカルな外装。歴史を伝えると同時に印象を残す新たな表情に生まれ変わった。2.究極の一足で、春の足元を彩る
2階の広々としたスペースに揃うのがウィメンズのシューズ。ポジティブなカラーのサンダルやHロゴのスリッポン、ビーチサンダル、また人気のスニーカーなどラインナップが充実している。さらに今季話題のサボを入手できる可能性も。
バリエーションの豊富さはもちろん、落ち着いた空間でゆったりと試着できるのが嬉しい。春の訪れとともに、エルメスのシューズを手に入れて、新たな一歩を踏み出してみては?
3.現代アーティストのレアな作品に出合う
この店だけで目にすることができる現代アーティストの作品もあり、さながらミュージアム気分で堪能できる。オープンを記念し、世界に先駆けて限定で発売されるのが、現代装飾家の京森康平氏によるスカーフ「デュオ・コスミック」。京森氏は2020年にカレ・コンテストでグランプリを受賞している。
京森康平氏はスカーフと連動したコンセプトのウィンドウディスプレイも担当。青森のねぶたにも着想を得ており、自身の作品が伝統との架け橋になればとの思いを持っている。
またエルメスのミュゼで見つけた馬の三輪車とギリシャ神話を融合し、得意とするアニメ手法で仕上げたという野村大輔氏によるカシミアシルクスカーフ「メガ・シャリオ」の原画の複製の展示や、ヤン・バイトリク氏による「シュヴァル・ドゥ・フェット」柄のサーフボードも販売されている。
さらに1階奥のスペースでは、壁面を飾るフランス人アーティスト、フランソワ・ウータン氏のドローイングもチェックして欲しい。
4.メンズの新フレグランス「H24」を試してみる
エルメスでは15年ぶりの発売となるメンズフレグランス「H24」も、ひと足早く先行発売される。シンプルなボトルが物語るように、クラリセージをベースにした、フレッシュですっきりとしながら凛とした辛口な香りは、女性はもとよりジェンダーレスで楽しめる。ミネラルグレーにシトラスグリーンを効かせたペーパーボックスは100%リサイクル可能。なおこのビューティーのコーナーでは4月から展開予定のリップスティックなども見逃せない。
5.サステナブル自転車をオーダー!?
エルメスにはオリゾンというスペシャルオーダー部門がある。オープニングを祝し、数日間の期間限定で、来季発売予定の木製の自転車も展示されている。着想源はなんと日本の宅配用自転車! 加えて100%リサイクル可能というから驚きだ。
おすすめの5つのポイントをチェックしながら、モチベーションをあげたり、一生大事にしたくなるような、自分だけの小さな喜びを手に入れる体験もしてみたい。最後に、普段なかなか紹介できないアイテムにもフォーカス!
この春、上質な体験が叶うエルメス表参道店へ出かけてみて欲しい。
エルメス表参道店
住所/東京都渋谷区神宮前5丁目7-20
TEL/03-6712-6612(オープン日に開通)
営業時間/11:00~19:00
定休日/水
URL/hermes.com/jp/ja/story/279996-store-Omotesando/
Photos:Koji Yamada Edit&Text:Hiroko Koizumi