沖縄の海に包まれるような宿で心静かなステイ──1泊9万円の高級ヴィラ「セジ」 | Numero TOKYO
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沖縄の海に包まれるような宿で心静かなステイ──1泊9万円の高級ヴィラ「セジ」

沖縄の美ら海水族館近くに今年3月オープンしたばかりの「シークレットプールヴィラ・セジ」に一足お先に宿泊してきました。

セジのある備瀬村は三方を海に囲まれた土地。風波が起こると雨のように海水が降るため、防風林として家を取り囲むようにフクギが植えられていて、300年前から神秘の集落と言われてきたそうです。備瀬崎までのおよそ1kmの並木道になっている「備瀬のフクギ並木」は近年、パワースポットとして人気急上昇しています。

セジは、1日1組限定でプライベートな時間を堪能できるヴィラ。2階がメインの客室となっていて、窓を全開放すると、目の前にはエメラルド色に輝く海の絶景が広がっています。まるで部屋が海につながっているように感じられ、海を独り占めしたような気分になります。

さらにプールに入ると、インフィニティプールのように、より海と一体感を感じられるそうです。

室内はナチュラルでシンプルな空間。床や扉、家具まで、バリから持ってきた古材を生かして作られており、重厚感と温もりを感じさせるインテリアがとても落ち着きます。

特にベッドの寝心地が素晴らしかったです。ふんわりとして体が軽く感じられるような、いつまでも眠っていたくなる心地よさ。これまで海外の高級ホテルにも泊まってきましたが、筆者の中ではベストなベッドでした。窓を開け放して、ささやかな波の音を聞きながら眠ることもでき、これ以上ない最高に安らかな夢に導いてくれます。

夜は、小さな光が真っ暗な空を埋め尽くす満天の星を見ることができます。信じられないほどの星の多さに、いつもより空が近くなったような気がしました。

海が朝から夜まで様々な表情を見せるのも、こちらに滞在する醍醐味のひとつ。訪れた当日はあいにくの曇り空でしたが、天気の良い夕方は、向かいの伊江島の先に沈む夕焼けで海が真っ赤に染まるそうです。筆者は翌朝の爽やかな潮のきらめきに目を奪われました。

青空には雲がゆったりと流れ、海の波が太陽の光を反射して輝き、海風が肌をなでる……自然の優しさや美しさを体いっぱいに浴びて、心が癒され、素晴らしいリフレッシュができました。

食事はついていませんが、ちんすこうと伊江島のピーナッツを使ったお菓子が用意されていました。ヴィラの近くに食堂やレストランもありますが、早めに閉めてしまうこともあるので、事前に予約しておくことをおすすめします。

1階には旅館のような和の雰囲気を味わえる畳のリビングがあり、家族や友人などのグループで訪れる場合は、こちらに滞在できます。

ハネムーンのカップル向きの、最上級のアルファードロイヤルラウンジでの送迎がついたバトラープラン、夕食を料理人が作ってくれるプラン、車の運転やダイビングの予約などバトラーが至れり尽せりやってくれるプランなどもあり、自分なりにアレンジも可能です。

何もしないで、自然を味わいながら過ごす。それこそ本当に贅沢な旅と改めて感じさせてくれる場所でした。

シークレットプールヴィラ・セジ

住所/沖縄県国頭郡本部町字備瀬627
URL/https://seji.jp/
1泊2日¥90,000~(那覇空港からの送迎あり)、75,000円~(送迎なし)
チェックイン15:00/チェックアウト12:00
※2名様からのご利用
※1階客室(和室)ご利用の宿泊・お一人様+6,000円
※最大宿泊人数6名様(大人のみ)

Photos & Text: Kazeyo Nishino

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