Trip / Feature

アジアンシティの楽しさが濃縮されたクアラルンプールを闊歩

ビーチライターの古関千恵子が、1週間あればたっぷりと満喫できるマレーシアの旅をナビゲート。リゾートアイランド、ランカウイに続くVol.2は、アジアンシティの楽しさがぎゅっと詰まったクアラルンプールをお届け。

ランカウイで自然に抱かれレイドバックしたあとは、帰国前にシティで肩慣らし的にワンクッション。クアラルンプール(通称KL)でストップオーバーし、エキサイティングな街遊びも満喫しましょ。ハイブランドからプチプラまで買い物天国に、魅惑のローカルめし、そしてKLが歩んできた歴史探訪も興味深い。滞在は、2018年11月にオープンしたアーバンリゾート「ザ ルマ ホテル アンド レジデンシズ(The RuMa Hotel and Residences)」へ。できればペトロナスツインタワー・ビューの部屋から、光を放つタワーの夜景も楽しみたい

Kuala Lumpur

デザインに隠されたストーリーにKLの歴史を知る

ペトロナスツインタワーやショッピングセンターのKLCC付近を指す、KLの中心部ゴールデントライアングル内に、2018年11月30日にオープンした「ザ ルマ ホテル アンド レジデンシズ」。ショッピングセンターのスターヒル・ギャラリーなどが連なるストリート、ブキッ・ビンタンも徒歩圏にあり、ショッピングの好立地にある。

上海で人気のデザインホテル「ザ プリ ホテル アンド スパ」の同系列にあたり、このホテルグループとしては中国以外での初の海外進出となる。

“ルマ”とはマレー語で“ホーム”を意味する。喧噪にあふれるKLの中心地にありながら、静けさと落ち着きに包まれたココは、部屋に戻るとホッと息が付け、まるで我が家のように「ただいま」と口に出てくるから不思議だ。

デザインのコンセプトはKLの歴史。エントランスからロビーに移動するわずかな距離だけでも、デザインの中に数々のサイドストーリーがある。

たとえば、エントランスに立ち並ぶ柱は、北マレーシアの伝統的な家から移築。扉が開くと、鳥かごをイメージした噴水がある。これは、KLがかつて錫(すず)の鉱山だった歴史から、炭坑内に入るときに有毒ガスの探知機としてカナリアの入ったカゴを持ち込んだことがモチーフになっている。ロビー内のウォールライトも炭坑内のランタンを、螺旋階段はドリルをイメージ。カウンターに使われたタイルは不夜城の王の寝室に使われたものと同じで、コレはKLには中国からの移民が多いことからきている。

ほかにも、オーナーが蒐集したアンティークやアートピースが館内のあちこちに飾られ、まるでギャラリーのよう。

24時間チェックイン&アウト、ミニバー無料などのサービスが

ゲストルーム&スイートは37階建てのタワーに253室。エレベーターホールが3フロアごとに吹き抜けになっているせいか、開放感がありつつも、タワーホテルという印象を受けない。

インテリアは、コンテンポラリーなデザインの中に、英国統治時代のコロニアルなテイストもひとふり。マレーシアの家庭でおなじみのシーリングファンや、サロンの柄をモチーフにした衝立(ついたて)、銅を使ったダブルシンクなど、室内にもKLの文化や歴史が取り込まれている。

広さは43平方メートル以上。大きな窓からはKLのビル群のスカイラインが広がり、バスタブに浸かりながら街を眼下に見下ろせる。コーナーステュディオの一部、そしてデラックススイート以上の多くの部屋がペトロナスツインタワー・ビューだ。

24時間いつでも、追加料金なしでチェックイン&チェックアウトOK(深夜出発の成田便はありがたい)。ミニバーのドリンクやスナックは無料。スイートはバトラーサービスやバーでのサンセットタイムのカクテルなど、さらなるサービスが受けられる。

街の眺望が迫るプールやスパなどが集まるウェルネスフロア

6階には、プールやスパ、24時間のジムなど、ウェルネス施設が勢揃いしている。壁を取り払ったセミオープンの造りで、インフィニティエッジのプールからはビル群の眺めが迫り、KLの街とつながったよう。籐の鳥かごのようなカバナで、カクテル片手に街の鼓動を感じたい。

「URスパ」はトリートメントが5室(うち1室がカップル用)。プロダクツにはロンドンの「コンフォート・ゾーン」を使用し、30分のエクスプレスから終日かけたパッケージまでチョイスできる。おすすめは90分かけてスクラブ、オイルマッサージ、フットマッサージ、フェイシャルなど、頭から足まで磨き上げる「URア ゴッデス」。

スパと併設してロンドンのバーバー「トゥルフィット&ヒル」も。メンズは街に繰り出す前に、ココで男っぷりをあげよう。

ちなみに、お部屋のバスサービス「インルーム・バス・バトラー」はスパで申し込みを。エッセンシャルオイルとプロセッコやチョコレートを用意し、1日を気持ちよく締めくくるバスタイムが楽しめる。

マレーシアらしさを加えたコンテンポラリーなレストラン&バー

メインレストランは中二階にある、マレー語で“UP”を意味する「ATASモダン・マレーシアン・イータリー」。マレーシア料理の食材や技法を生かした、インターナショナル料理をサーブする。

朝食はビュッフェ+ホットディッシュ。卵料理に加え、ラクサやナシレマなどのマレーシア料理もオーダーできる。そしてメニューには書いていないけれど、日本食も予約できる。そろそろ和食が欲しい頃では?

1階の「SEVENロビーバー&ラウンジ」はカクテルや軽食を。午後にはアフタヌーン・ハイティーも用意。KLっ子の隠れたソーシャルスポットでもある。

さぁ、旅の仕上げにKLの街へ繰り出そう!

お買い物ならブキッ・ビンタンやセントラル・マーケット、B級グルメなら屋台街のジャラン・アローなど、おなじみの人気スポットを目指すのが手っ取り早い。

さらに広範囲にKLのカルチャーを知るなら、ガイドツアーに参加するのも一案だ。自称「KLの256人のガイドのうち、3番目(レビューランキング)」というジェイソンさんの半日ツアーを体験してみた。

今回のお題は「KLのアウトラインが知りたい」。チャイナタウンやインド人街は看板の文字もがらりと変わり、英国統治時代のクラシカルな駅や傘のような形のナショナルモスク、衛兵が交代式も見られる王宮など、KLの歴史や文化をダイジェストに知ることができる。

「インスタスポットへ連れていって」というリクエストもOK。さすが、KL三本指のガイドさんでした。

今回利用したマレーシア航空は、マレーシアのナショナルキャリア。搭乗した瞬間から、マレーシアならではの伝統、文化、グルメなどの多様な豊かさが、ユニフォームや機内食をはじめ、様々なサービスに現れている。現在、“ワンワールド”の航空会社を利用して、150か国以上、1,000カ所の目的地へスムーズに乗り継げ、世界650か所以上の空港でラウンジを利用可能。一日40,000人が利用している。詳しくはホームページ(www.malaysiaairlines.com)をチェック。

The Ruma Hotel & Residences
住所/7 Jalan Kia Peng, 50450 Kuala Lumpur, Malaysia
TEL/+60-3-2778-0888
URL/www.lhw.com/rumakualalumpur

日本での問い合わせ先
ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド
TEL/0120-086-230(フリーダイヤル)

Photos & Text:Chieko Koseki Edit:Kefa Cheong

Profile

古関千恵子Chieko Koseki ビーチライター。ダイビング雑誌の編集を経てフリーのライターに。リゾートホテルやダイビング、エコ活動など海にまつわる取材を重ねるうちに、いつしか「ビーチライター」が定着。取材でビーチ、締め切りが明けたらビーチを繰り返すライフスタイル。ウェブなどで連載中

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