Trip / Feature

悠久の時が作り上げた自然美のアイランドリゾート、ランカウイ

ビーチライターの古関千恵子が、1週間あればたっぷりと満喫できるマレーシアの旅をナビゲート。のんびりとビーチで寛ぐアイランドリゾートのランカウイから、アジアンシティの楽しさがぎゅっと詰まったクアラルンプールまでをお届け。

タイの国境に近いランカウイでは、静かな入り江に面した熱帯雨林の中に佇む洗練のリゾート、「ザ ダタイ ランカウイ(The Datai Langkawi)」にステイ。ネイチャーガイドと一緒に熱帯雨林を歩き、スパでふにゃふにゃになるほどリラックス。小川のせせらぎが届くヴィラで目覚め、シャンパンブレックファストで一日を始める。ここでは流れる時間も、ややゆっくり。

Pulau Langkawi

アワード獲得数130以上、傑作リゾートがさらに進化

ランカウイ島の北西、1000万年もの年月を経た、しっとりとした熱帯雨林に佇むブティックリゾート「ザ ダタイ ランカウイ」。

ビーチリゾートでありながら、ビーチまで300メートルも離れ、メインロビーは海抜40メートルの、鳥の目の高さにある。本館から敷地内の小道を進んで、約1.5キロの大きな弧を描くダタイ湾へ。ビーチはほぼ貸し切り状態だ。そんな熱帯雨林と穏やかな入り江を存分に満喫できるよう、大胆な発想でランドスケープがデザインされている。そんな建築をはじめ、このリゾートがこれまでに獲得したアワードは135にものぼる。

このリゾートがオープンしたのは1993年のこと。当時はGHMホテルズの一員として、アマンリゾーツの創業者のエイドリアン・ゼッカーや建築家の故ケリー・ヒル、そしてインテリアデザイナーのディディエ・ルフォーが参加。それから年月が経ち、25年という節目の年に、10カ月間クローズをしてリノベーションを敢行。その指揮を執ったのが創業時の主要人物のひとり、ディディエ・ルフォーだ。

25年間変わらぬ落ち着いた風情に、新たに「ネイチャーセンター」の設置など、よりランカウイの自然に触れられるようになった。

断言します、朝食がおいしいリゾートは、いいリゾート!

チェックインは蓮池の先のラウンジにて。蓮池にひそむカエルの鳴き声と、熱帯雨林から届く虫の音に包まれて一息。コートを脱いでシャツ一枚でも快適なことに、南の島にやってきたことを実感する。

そして翌朝、朝日に照らし出された熱帯雨林と鳥のさえずりに迎えられ、リゾートでの1日が始まる。

朝食は、大人オンリーのメインプール前にある「ザ・ダイニングルーム」。ビュッフェとオーダーする卵料理からなり、どちらもラインナップが素晴らしい。ビュッフェはフルーツに数種類のヨーグルト、ビーガンメニューに点心やおかゆ、インターナショナル料理まで、ずらり。そしてシャンパンもキリリと冷えている。

できたてが供される卵料理は、エッグベネディクトやロブスター入りオムレツが人気だ。時間をかけていただく朝食は、優雅な気分。

熱帯雨林の息吹を感じる客室。おすすめは小川沿いのヴィラ

121の客室は、ゲストルーム、スイート、ヴィラにタイプが分かれ、ロケーションも3種類。

ジャングルの向こうに海を望む、メインビルディング内の「ザ・キャノピー・コレクション」。
ジャングルの向こうに海を望む、メインビルディング内の「ザ・キャノピー・コレクション」。

「ザ・レインフォレスト・コレクション」の「ザ・ダタイ・エステート・ヴィラ」。
「ザ・レインフォレスト・コレクション」の「ザ・ダタイ・エステート・ヴィラ」。

「ザ・ダタイ・エステート・ヴィラ」のプライベートプール。
「ザ・ダタイ・エステート・ヴィラ」のプライベートプール。

熱帯雨林ビューのメインビルディング内の「ザ・キャノピー・コレクション」、小川が流れる熱帯雨林に点在する「ザ・レインフォレスト・コレクション」、そしてプライベートプールやバトラーサービスが受けられるビーチ近くの「ザ・ビーチ・コレクション」。

緑豊かなガーデンを抜けると白砂ビーチに出られる「ザ・ビーチ・コレクション」。
緑豊かなガーデンを抜けると白砂ビーチに出られる「ザ・ビーチ・コレクション」。

「ザ・レインフォレスト・コレクション」の「レインフォレスト・ヴィラ」。小川の近くに位置。
「ザ・レインフォレスト・コレクション」の「レインフォレスト・ヴィラ」。小川の近くに位置。

リニューアルオープンとともにロゴも刷新。
リニューアルオープンとともにロゴも刷新。

エントリーレベルの「キャノピーデラックス」でも広さ63平方メートル。美しい調度品でまとめられ、居心地のいい場所を巧みにちりばめたレイアウトから、広さにムダがない。

熱帯雨林の中に点在する「ザ・レインフォレスト・コレクション」。プール付きのタイプも。
熱帯雨林の中に点在する「ザ・レインフォレスト・コレクション」。プール付きのタイプも。

「ザ・ダタイ・エステート・ヴィラ」のバスルーム。
「ザ・ダタイ・エステート・ヴィラ」のバスルーム。

小川近くの「レインフォレスト・ヴィラ」は、木々に包まれた邸宅風。バスルームだけでも都内のワンルームよりも大きそうだ。

生物学者が教えてくれる、熱帯雨林と海の神秘にワクワク

ビーチ近くに新しく登場した「ネイチャーセンター」には、生物学者と海洋生物学者が常駐。熱帯雨林やビーチを歩きながらガイドを行うアクティビティを、朝から日没後まで、時間帯も様々に用意している。

リゾートの敷地内だけでも、高さ15~22メートルの3つの吊り橋から植物相が観察できたり、2種類のサルやオオトカゲと出会ったり、自然の豊かさに驚くはず。

さくら貝のような爪を手に入れ、伝統のスパ・トリートメントにうっとり

熱帯雨林の中を曲がりくねって流れる小川沿いに5棟のスパ・ヴィラが点在。

深呼吸をすると、鮮烈な緑の空気に身も心も浄化されるよう。スパのコンセプトは、熱帯雨林の植物やハーブを使ったマレーシアの伝統的な療法「ラムアン」に基づいたもの。トリートメント後はカラダがグッと軽くなったよう。自然の力、偉大なり。

また、スパではペディキュア界の貴公子の異名を取るバスティアン・ゴンザレスのペディキュア&マニキュアも受けられる。爪本来の美しさを引き出し、さくら貝のようなベビーピンクを爪に仕上げてもらえる。

伝統的なシャレーを改装したマレー料理のファインダイニング

深いジャングルの中に、ぽつりと佇む「ザ グライハウス」は、昔ながらの家を改装したマレー料理のファインダイニング(ディナーのみ)。

アンティーク家具のテーブル席と、座敷席に分かれ、くつろいだ雰囲気の中、伝統&本格的なマレー料理がいただける。食事の前に手を洗うことも、かつて行われていたお作法で、ちょっとしたイベント気分だ。

この「ザ グライハウス」では、昼間、料理教室を開催。敷地内のハーブガーデンで生物学者からマレーシアの植物についてレクチャーを受けることからスタートし、シェフの手ほどきのもと、2~3品を仕上げる。

この日はシェフ・アディーによるエビとココナッツのサラダと、チキンの煮込みを完成。レシピとエプロン、受講証がもらえる。

The Datai Langkawi
住所/Jalan Teluk Datai, 07000 Langkawi, Kedah, Malaysia
TEL/+60-4-9500-500
URL/www.LHW.com/datai

日本での問い合わせ先
ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド
TEL/0120-086-230(フリーダイヤル)

Photos & Text:Chieko Koseki Edit:Kefa Cheong

Profile

古関千恵子Chieko Koseki ビーチライター。ダイビング雑誌の編集を経てフリーのライターに。リゾートホテルやダイビング、エコ活動など海にまつわる取材を重ねるうちに、いつしか「ビーチライター」が定着。取材でビーチ、締め切りが明けたらビーチを繰り返すライフスタイル。ウェブなどで連載中

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