ライター・栗山愛以の偏愛おしゃれスナップ in Paris
自分らしく自由に、そして今っぽく。一貫した趣味とトレンド感の絶妙なさじ加減で独自のファッションを楽しんでいる極めておしゃれな人たちを、ライター・栗山愛以がパリコレでキャッチ。独断と偏見とモード愛をもってお届けする最新スナップをご覧あれ。
キャロライン・イッサ(Caroline Issa)
『Tank』マガジンファッション・ディレクター兼発行人多国籍ムードがマリーン セルにぴったり
ブランドから衣装を提供され、着られている感満載の人が多い中、キャロラインさんはマリーン セルをばっちりものにしていて思わず声をかける。中国とイランのハーフでカナダ出身らしく、その多国籍な出自とエキゾチックな雰囲気がブランドイメージにぴったり。いつもはエレガントな装いが多いが、ぜひエッジーなマリーン セルも着続けてもらいたい。アクアリア(Aquaria)
ドラァグクイーンメゾン マルジェラの哲学を体現
Netflix『ル・ポールのドラァグ・レース』でおなじみのアクアリアをメゾン マルジェラのショー会場で発見し、ミーハー心丸出しで駆け寄る。さすが、メゾンの哲学「ジェンダー・フリュイド」を体現する存在。性別なんてもうどうでもよくなってくる。プリントの色にリンクさせたメイクや、マリーン セルのショーで気になった長くとがった爪もすてき。ロッタ・ヴォルコヴァ(Lotta Volkova)
スタイリスト
モードの一歩先を行く装い
本誌12月号でも今注目している人物として挙げたロッタさん。ヴェトモンのスタイリングで脚光を浴びて以来、彼女に「モード先見の明」(!?)がある気がし、仕事はもちろん装いからも目が離せなくなってしまった。ジュンヤ ワタナベが好きらしく、この日もさまざまな花柄が融合したドレスとブーツを着用。バッグは今季からパリに発表の場を移したNY発の新進ブランド、テルファーをセレクトしている。
ニナ・ル・ディアバット(Nina Le Diabat)
「リチュアル プロジェクツ」PR
変化形パンクスタイル
ニナも本誌で紹介。先シーズンの黒髪+緑眉姿を目の当たりにして衝撃を受け、時々真似させてもらっている。今はヘアの襟足がブルーに。この日は仕事中で黒っぽい格好をせねばならず本領発揮できていないそうだが、パンキッシュなアクセサリー使いを裏切るかのような白い膝丈ブーツのセレクト、ボリュームのあるアウターとコンパクトな下半身という今っぽいシルエットにやっぱり目がいってしまう。
ステファニー・ディヘラ(Stéphanie D’heygere)
「ディヘラ」デザイナー
ユーモア溢れるアクセサリーがポイント
アクセサリーブランド、ディヘラのデザイナー、ステファニーに道端で偶然会う。彼女のユーモア溢れる発想にすっかり虜になり、何度か取材しているうちにすっかり顔見知りに。なんてことないシンプルなスタイルに、タバコを差せるリングや、パールを模した一粒が大きすぎるネックレスなど、自身のアクセサリーでアクセントをつけている。
レア・ヴィルブラント(Lea Wilbrand)
スタイリスト
飛ばしたヘアメイクに釘付け
これまた本誌で紹介したPZtodayのイベントで見かけ、服装もさることながら、そのヘアメイクに釘付けに。前髪と眉のみを脱色していて、歯にはクリスタルを埋め込んでいた。そしてアクアリアに続きここでも蛍光緑の長い爪を発見!実はその流れを受けて帰国後私も初スカルプネイルにトライしているのだが、いろんな動作がかなりスローダウンして困っている(が、おしゃれはがまん……)。彼女はまだ駆け出しで、アシスタントもやっているようなことを言っていたけど、ちゃんと仕事できているのかな……。
Photos & Text:Itoi Kuriyama Edit:Chiho Inoue