田中シェンと行く岐阜 vol.4 体験アート編インスタ映え名所を巡る | Numero TOKYO
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田中シェンと行く岐阜 vol.4 体験アート編インスタ映え名所を巡る

ファッション、アート好きなモデルの田中シェンが初めて岐阜県へ。意外にも!?岐阜県にはアートなスポットがたくさん。フォトジェニックな世界に入りこめるザ・インスタ映え名所をご紹介。

養老天命反転地 カラフルな空間はポップアートな世界 © 1997 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins. 「ずっと行きたいと思っていた養老天命反転地! 特に気になっていたのが、カラフルな建物の『養老天命反転地記念館』です。中は、天井と地面に同じ凹凸が施されるため写真を反転するとまるで天井から落ちてくるような不思議な写真に」 『養老天命反転地』は、美術家・建築家の荒川修作+詩人マドリン・ギンズのアートプロジェクトとして1995年に開園したテーマパーク。約18,000㎡の広大な敷地は、大半を斜面で構成されており、平衡感覚や遠近感覚を惑わす仕掛けが至るところに施されています。

「アートの中に入りこめる空間は無条件にテンションがあがります。頭を使って、体をはって思いっきりポージング。せっかくなので、とっておきの一枚を撮るべく大胆に!がオススメです。トイレまでカラフルなのでお見逃しなく」  ※館内は滑りやすい箇所もございますので、写真撮影の際は十分ご注意ください。


© 1997 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.

「緑に囲まれながらも、地面に大きな日本地図が書いてあったり、わざと木が斜めに立っていたりと歩きまわるだけで、つっこみたくなるようなポイントがたくさん。まるでジブリの世界に入り込んだよう!」 

実際に宮崎駿さんも以前訪れたことがあるのだとか。アートな公園は、1日楽しめるスポットです。急斜面も多く、高台からは「楕円形のフィールド」を一望でき、迷路になっている『宿命の家』を見渡すことができます。そのほか暗闇を体験する『切り閉じの間』など五感を使って楽しめるスペースがあちこちに。


© 1997 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.

斜面に建てられた『精緻の棟』は、写真の画角を地面と平行にすれば、まるで人が傾いているような写真撮影が可能。

養老天命反転地(養老公園)
住所/岐阜県養老郡養老町高林1298-2
TEL/0584-32-0501
URL/http://www.yoro-park.com/

多治見市モザイクタイルミュージアム
レトロで温かみのあるタイルの魅力

「ジブリみたい…といえば、2016年6月にオープンしたばかりの多治見市モザイクミュージアムも必見。街中に突如現れる不思議な建物が目印です。見所はなんといっても、4階。大きな吹きっさらしの丸い窓から連なるモザイクタイルのオブジェが幻想的。空とのコントラストが素敵です」

タイルの生産地として栄えた多治見市。大正にまでさかのぼり、貴重な当時のタイルや生活雑貨も展示されています。


「色とりどりの最新のタイルもずらりと並んでいて、将来タイルを飾った家に住みたいな…と妄想も膨らみます。実際にタイルを注文したり施工の相談もできるみたいです」

多治見市モザイクタイルミュージアム
住所/岐阜県多治見市笠原町2082-5
TEL/0572-43-5101
URL/www.mosaictile-museum.jp/


「モザイクタイルミュージアムに訪れた際には、徒歩5分の和菓子やさん陶勝軒にもぜひ! タイルをイメージしたお菓子がとってもかわいいのでお土産にもぴったり」

陶勝軒
住所/岐阜県多治見市笠原町2127-1
TEL/0572-43-3041
URL/toshoken.jimdo.com/

美濃市 美濃和紙の里会館&美濃和紙あかりアート館
和紙から広がる無限のアート

2014年に「和紙:日本の手漉和紙技術」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことで注目を浴びた「本美濃紙」。産地である岐阜県・美濃市には和紙を使ったアートが満載です。

まずは、「うだつのあがる町並み」へ。江戸時代から城下町として栄えていた地区は、保存地区として当時の面影を残した風情漂う街並みが魅力です。建物はそのままに、カフェやギフトショップが並んでいます。閑静な雰囲気が漂います。

梲(うだつ)とは、屋根の上の防火壁のこと(写真上)。江戸時代、うだつを設置するのには高い費用がかかったため、富の象徴として、“うだつのあがる”という言葉が生まれたようです。町並みにぴったりな着物に着替えて散策。近くの観光案内所へ電話しておけば気軽にレンタルが可能です。(レンタル費用は、1500円〜)

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美濃市観光協会 観光案内所・売店「番屋」
住所/岐阜県美濃市加治屋町1959−1
TEL/0575-35-3660
URL/www.minokanko.com/index.php

そこから歩いてすぐ見えてくるのが「美濃和紙あかりアート館」。和紙でつくられた手作りのあかりアートが数多く展示されています。背景の写真は、毎年10月に行われる「美濃和紙あかりアート展」の風景です。メインストリートにずらりと作品が並ぶ光景は幻想的で毎年多くの人が集う風物詩なのだとか。

美濃和紙あかりアート館
住所/岐阜県美濃市本住町1901-3
TEL/0575-33-3772
URL/http://www.mino-city.jp/jp/tourist/history02.html

「町並みのなかにある「カミノシゴト」というお店も和紙の素敵だグッズがたくさん。ドアに貼られているスノーフレイクがカワイイ。紙なのに透けていて涼やかな水うちわも名産みたいです」

カミノシゴト
住所/岐阜県美濃市相生町2249
TEL/0575-33-0621
URL/kaminoshigoto.net/

「いままで見たことのなかった和紙のアートな一面に触れて興味深々。ユネスコ無形文化遺産に登録された「本美濃紙」の職人はわずか7人なんだとか。そんな貴重な伝統技術を、体験できると聞き「紙すき」にチャレンジしてきました」

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「美濃和紙の里会館」では、団体でなければ、予約なしでもすぐには紙すき体験をすることができます。職人が使う本物の用具で、楮100%の和紙による紙すき体験ができます。所要時間は、30分程度。


「結構きのわくが重たく、力仕事であることを実感しました。でもオリジナルの絵葉書がつくれて大満足です。家族で訪れている方も多く、お子さんと体験したらすごいいい思い出になりそう!」

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美濃和紙の里会館
住所/岐阜県美濃市蕨生1851-3
TEL/0575-34-8111
URL/www.city.mino.gifu.jp/minogami/

ポップなアートから、歴史溢れるアートまで体感できて、とっても刺激的な岐阜旅でした。

「最後に…随所におみやげスポットはたくさんありますが、荷物が増えると移動が大変なのも事実。岐阜県中の名産品やお土産がそろった話題のお店が岐阜駅内にもあるのでオススメ」

「THE GIFTS SHOP」は、家具や器から食品、お酒まで目白押し。セレクトもとっても洗練されていてここで選べば、通な友人へも間違いなしのお土産がそろいます。


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「自分用に器を、友人たちには日本酒の小瓶を買って帰路へついたのでした〜」

THE GIFTS SHOP
住所/岐阜県岐阜市橋本町1−10−1 アクティブG 2F
TEL/ 058-212-3255
URL/giftsshop.jp/index.php

Edit&Text:Yukino Takakura

Profile

田中シェン(Shen Tanaka) 鹿児島県出身。中学生よりアメリカで学生時代を過ごす。帰国後デザイナーとして就職するが、モデルになるため退社。英語、中国語、日本語を操るトライリンガル。モデルとしてだけでなく、イラストレーター、女優としてなど活躍の幅を広げている。独自のファッションセンスにも定評があり、インスタグラムでも注目を集めている。

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