お直しなんて必要ナシ! 整形いらずのパーツケア | Numero TOKYO
Beauty / Feature

お直しなんて必要ナシ! 整形いらずのパーツケア

目・鼻・口元の印象が確実にぐっと若返る、整形いらずのパーツケアをご紹介!(「ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)」2017年3月号掲載)

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「目力が入らなくなった…」「鼻が歪んできた!?」「なんだか口角が下がってきたみたい」など、顔印象を決めるパーツにエイジング現象が起きていたら、即“お直し”でなく“お手入れ”を。正しい日々のケアをしっかり行うことで、お直しせずとも今の顔印象を確実に変えられるから! パーツケアの達人が、即効効果を求めるセレブリティたちに施す、㊙美容メソッドをたっぷりと伝授。

Nose
Yラインに注目!
「なんか、鼻筋ちがってない?」と言われる
スリーの鼻オイルで整形いらず!?

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こんな鼻周りなら要注意!

触ると鼻が冷えている、鼻が歪んできた、鼻の表面に毛穴や角栓が溜まっている、鼻呼吸がしづらい、鼻の周りにコリを感じる
 

鼻の悩みもお手入れで美しいバランスへ

第一印象を決める顔のパーツは、1. 目、2. 鼻、3. 口と言われている。アイケア、リップケアを日常的にちゃんとしていても、鼻のお手入れを毎日しっかりケアするなんて女性は、きっとわずかばかりに違いない。だって、鼻こそ「形が嫌ならお直しするしかない」と思っていたパーツだから。昨年、スリーから発売された“鼻オイル”は、目からウロコのアイテム。パーツケアしながら、顔全体の印象を変える“印象ケア”は、センセーショナルな提案だった。なぜなら、この鼻オイルの登場によって、私たちの鼻周りにも日々老化現象が起こり、しっかりケアすることで鼻の形まで変えることができると証明されたのだから!

スリーが着目したのは、額からあごまで真っすぐ下りる“正中線”。目、鼻、口のそれぞれのパーツが左右対称にバランスよく配置されていることが、印象が美しい顔の条件なのだ。

「正中線を真っすぐに整えることで、顔がシンメトリーになりバランスのとれた印象を作り出します。鼻周りのオイルマッサージはもともと、THREE AOYAMAの『RHYTHM SPA』で行っていたメソッドで、血流が滞りがちな鼻をマッサージすることで、顔全体の血流を向上させる狙いがあります。顔を右側だけに傾ける癖や、頰づえをつく癖のある方は、顔が歪んでいる場合が多く、正中線が真っすぐでないと鼻周りの滞りを引き起こし、鼻も冷たくなってしまうことが多いのです。鼻は特に緊張するとこわばって冷える部分。それとともに脂肪が蓄積されやすいパーツであることがわかりました」(スリー PR 小野貴代さん)

蓄積された皮下脂肪で、鼻の穴の形が変わってくる!?

「脂肪は皮下組織に溜まりやすく、実は顔のなかでも鼻の脇は皮下脂肪が溜まりやそこを放置したままにすすい部分。そこを放置したままにすると鼻の穴の形が脂肪によって変わってきてしまうのです。オイルマッサージを続けることで、脂肪を溶かしてむくみをとる。また同時に、鼻の油分が減少して、水分量がアップする…つまりは本来の弾力が戻ってくるのです。クルクルと軽くマッサージするだけで、固まって肥厚した表皮もゆるみ、鼻の頭の角栓や毛穴もツルンとキレイに! またマッサージの際に深呼吸することで、精油の経鼻吸収の効果も期待でき、配合されたフランキンセンスが自律神経に働きかけ、心と体のシステムも整えてくれます。香りを吸い込む経鼻吸収を考えて、バランシング Yラインオイルはスキンケアの導入というプロセスで提案させていただきました」。商品名の中に入っている“Yライン”とは、鼻筋から眉頭までのYライン(イラスト右)のこと。正中線を中心に左右対称に、そして小鼻の脇の輪郭を小さくする気持ちで優しくマッサージするだけでOK。継続することで確実に代謝が上がり、鼻が柔らかくなったと実感できる。人工的に手を入れなくても、スキンケアをきちんとするだけで鼻印象は変わる。正中線を意識して今日から毎日、鼻のお手れを開始!
 

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このオイルこそ、パーツケアの革命児!

フランキンセンス、ローズマリー、ラベンダーなどの精油を中心に天然由来100%でできたノーズライン用オイル美容液。小鼻から眉頭までY字を描くように洗顔後すぐにマッサージ。鼻呼吸から精油の香りをたっぷりと取り込み、ホメオスタシスの機能を正常化させる働きも。
バランシング Yラインオイル[20ml]¥4,500/Three(スリー)
 

パーツケアの達人による、
鼻造顔マッサージ

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1. 洗顔後の清潔な肌に、オイルを適量(2~5滴)手のひらにとり、体温で温めてから小鼻から眉頭までのYラインに塗布。

2. 両手の中指を使って左右対称の動きで、1~4の矢印に沿って約1~3分程度マッサージしながら馴染ませる。

Eyes
セレブリティからの指名が殺到!
骨格矯正の達人、村木宏衣先生が伝授する
整形したように甦る! パッチリ目元の育み方

 

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こんな目元なら要注意!
まぶたや目の下がたるむ、目が小さくなる、奥目になる、目尻や眉間にシワができる、充血がひどくなる、クマが濃くなる、斜視(歪み)になる、目つきが険しくなる
 

デジタル社会が目を老けさせる!

目元のトラブルを助長する要因として、看過できないのが社会のデジタル化。「現代人は、毎日かなり長い時間スマホを見ています。スマホを見ている間は画面に焦点を合わせたまま眼球を動かさないので、目周りの筋肉がこわばって血流が滞り、エイジングを進行させます。目を触って冷えを感じたら要注意! うつむく姿勢になりがちなため、まぶたの下垂を加速させる一因も」。さらに、PCやスマホのブルーライトは紫外線と波長が似ているため、眼精疲労を助長。夜中まで見ていると交感神経が優位な状態が続いて自律神経のバランスが乱れ、そのことが老化の引き金になるという。

「精神的なストレスもまた、目元のトラブルと密接な関係。ストレスを感じると人は無意識に歯をくいしばるのですが、それによって頭の周りの筋肉が硬くなり、目元に血液を送る浅側頭動脈が圧迫されて血行不良になるのです。側頭筋(耳上からあごにかけての筋肉)が縮んで奥目になるのも弊害。睡眠中に歯をくいしばっている人は多いですし、多くの現代女性にくいしばりによるトラブルが見られます」
 

改善策は頭皮からのアプローチ

「目元に起こるトラブルの根本対策として有効なのは、頭筋マッサージ(イラスト右)! 前述したスマホの見すぎなどによって、現代人はみな頭部や首の後ろがこり、筋膜に老廃物が溜まって弾力を失っている状態です。頭部と顔は皮膚一枚でつながっているため、頭部の筋膜が劣化すると顔の皮膚を引き上げる力が低下し、まぶたの下垂やシワの原因にも。“かみしめ”による弊害への対策としても、頭筋膜マッサージが効果的です。それから、深い呼吸も意識してみましょう。鼻から息を吸い、8~10秒かけてゆっくり口から吐くだけで、筋肉の緊張をゆるめられます」。

目周りの血行を促進するケアも習慣にすると相乗効果が。「目の血行が良くなると眼精疲労の回復が早くなりますし、光などの刺激によるダメージも軽減できます。ホットタオルで目を温めるほか、眼球を上下左右に動かすエクササイズも血行の促進に。左右に動かす際は顔を固定し、自分の耳を見るイメージで行うと、普段の可動域を越えて大きく眼球を動かすことができます」。コリと血行の改善で、将来の目元老化も未然にブロック!
 

パーツケアの達人による、
目元造顔マッサージ

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前頭筋をほぐして目元パッチリ!

両手で握りこぶしを作って第二関節を額にあて、小さく円を描くように圧をかける。骨に刺激を加えるつもりで、眉間からこめかみへ。
 

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頭筋膜へのアプローチでシワ防止

1. 頭頂部のコリをほぐす。指の腹を地肌にあて、耕すようなイメージでジグザグに指を動かして。額側から頭頂部へ。

2. 側頭部を刺激! 握りこぶしを作り、第二関節の平らな部分を側頭部にあてて、両手で頭を挟むようにジグザグに圧を加える。口は半開きにし、耳上の生え際から耳後ろのほうまで。

3. 襟足から背中にかけての筋肉(僧帽筋)をマッサージ! 耳の後ろから襟足へ2.と同様に握りこぶしで、ジグザグに刺激を加える。

4. 首までリンパを流す。額の生え際に手を広げて指の腹をあて、圧を掛けながら首筋まで流す。2.で刺激した側頭部、3.で刺激した僧帽筋を通るように。
 

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血行を促進してクマを解消

左の目頭のくぼみにある骨に左手の親指をて、人さし指と中指で頭の骨を押さえる。逆の手の親指と中指で鼻(メガネが当たる部分)の骨をつかみ、下へと引っ張る。この状態で目を閉じ、首を下に振る動作と横に振る動作を2回ずつ行う。反対も同様に。
 

Profile
村木宏衣(むらき・ひろい)
アンチエイジングデザイナー。顔や体の歪み、ねじれを正し、悩みの問題を根本から改善する美容メソッドを確立。代表を務める「スタイルM」(style-m.jp)では、新メニュー「頭筋膜リフト 村木スタイル」(¥23,000)をスタート。

Mouth
「手のひらは最強の美容道具」。
手美容の達人、瀬戸口めぐみさんが教える
即効効果アリ! みるみる若返る口元の“手美容”

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こんな口元なら要注意!

口角が下がる、唇の色がくすむ、唇のシワが深くなる、唇の輪郭がぼける、ほうれい線が長く、深くなる、頰周りの毛穴が下がる、マリオネットラインが生まれる、フェイスラインがぼける、顔が横に広がる、顔が長くなる
 

表情筋の“運動不足”とコリにご用心

見た目の印象を大きく左右するのが、ほうれい線をはじめとする口周り。皮膚が薄くデリケートなため、エイジングサインが表れやすいパーツだ。「口の周りにサークル状にある口輪筋は、口を開閉するたびに使う筋肉。疲労やエイジングによって口輪筋が下がると、押されるように口角も下がってほうれい線が目立ってきます。また、内臓の不調やホルモンバランスの乱れも、口周りのトラブルとして表れやすいので生活習慣にも注意を」

筋肉疲労がエイジングにつながる一方で、筋肉を使わないこともまた老化を早めてしまう。「人と話す機会が少ない職業の方や表情が乏しい方は、表情筋が弾力を失って口角が下がりやすくは、表情筋が弾力を失って口角が下がりやすくなります。歩かないと脚の筋肉が衰えるのと同様で、顔の筋肉も使わなければ退化するのです。それから、デスクワークなどで下を向いている時間が長い方は、鼻の横に老廃物が溜まって顔がむくみ、ほうれい線が濃くなりがち。鼻が詰まりやすい方や30歳以下なのにほうれい線が気になる方も、鼻横のコリがほうれい線の引き金になっている可能性が高いですね」
 

ほうれい線ケアは早いほど◎

「鼻の横のコリに起因するほうれい線には、ツボを刺激して老廃物を流すケア(イラスト右上)が有効。初期のほうれい線なら大抵これで解消できますし、口元も横顔もすっきり美しくなります」。なお、ほうれい線対策は、初期段階かできる前から始めるのが肝心だという。「しわくちゃの服にアイロンを掛けても簡単にフラットにならないように、深く刻まれてからではなかなか解消できないのです。また、肌の水分不足にも注意を。水分が不十分だと真皮層を形成している弾力繊維が破壊され、シワやたるみに直結します。深刻な場合、1週間で300mlを使いきるスパルタローションパックを」

そしてもう一つ、口元トラブルの根本解決につながるのは、実は頭皮や目からのアプローチ。「顔の老化は高い位置にあるパーツが落ちることから始まり、雪崩のように下へ広がるため“上”からのケアも必須。こめかみを揉むほか、両目を強く閉じてはパッと開く動作を日常生活に取り入れると効果的です」。口元のパーツケアに加え、顔の筋肉を広く引き上げるマクロなケアも同時に行うことで万全な対策に。
 

パーツケアの達人による、
口元造顔マッサージ

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鼻横のコリをとってほうれい線オフ

右手の親指を左の鼻横のくぼみにあて、顔の外側へ圧をかける。左手で顔を外側へ引っ張りながら行うとさらに効果的。反対も同様に。
 

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「いー」「うー」体操で口輪筋に活!

1. 「いー」と、できるだけ大きく口を横に開いて5秒間静止する。

2. さらに「うー」と口を突き出して中央に意識を集め、5秒間静止する。
 

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老廃物を流す、仕上げのマッサージ

1. 両方の手のひらの人さし指の側面を鼻の横にあて、親指はあごにかける。親指は固定したまま手のひらを少しずつ外側へスライドさせ、耳横まできたら耳を握って刺激する。

2. さらに指の腹で耳の後ろ→首のつけ根へと流していく。
 

Profile
瀬戸口めぐみ(せとぐち・めぐみ)
Koh Gen Do(江原道)ブランドディレクター。“女優の駆け込み寺”と呼ばれる麻布本店サロンにて、20年以上にわたり施術を担当。簡単で即効性のある手美容メソッドは、多くの女優や現場のヘアメイクたちに支持される。

結果重視のパーツケアコスメ

Illustration : Akiko Hiramatsu
Photos : Yuji Namba
Text : Chihiro Horie(P.2, 3)
Edit & Text : Hisako Yamazaki

Magazine

JUNE 2024 N°177

2024.4.26 発売

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