あの人がナビゲートする、知る喜び vol.8 マーケット | Numero TOKYO
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あの人がナビゲートする、知る喜び vol.8 マーケット

「それ、いいね!」という言葉が飛び出すのは、知らないことを知ったとき。その道のプロでもファンとしてでも、時代の空気感を敏感に、意識的にキャッチしている人たちに聞いた、知ってうれしい深堀りカルチャーあれこれ。vol.8は、alpha.co.ltd 代表・南貴之が注目の「マーケット」を紹介。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2019年12月号掲載)

月に1回、アークヒルズ アーク・カラヤン広場で開催されている赤坂蚤の市
月に1回、アークヒルズ アーク・カラヤン広場で開催されている赤坂蚤の市

ハイからローまで、カオスを楽しむマーケット

「『ヒビヤ セントラル マーケット』という複合型店舗を始める前に、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、国内といろいろなマーケットに行ったんですよ。マーケットって、必然的にものを売りたくてできた、日常的に人が集まる場所。その瞬間、瞬間がものを売るライブなんですね。そんな日常的に行けるマーケットがあったら面白いなと思い、ハイからローまで一緒くたにしたカオスな場所を日比谷の真ん中に作りました。マーケットって本当にいろいろあるじゃないですか。その国や街の文化に根ざしてるだけでなく、専門的なものからパチモンまで、当たりハズレがあるのも面白さの一つですよね。僕はマーケットに行くと値切る方なんです。交渉の秘訣は、お願いすること。最後は土下座ですよ(笑)。あとは笑わせたら勝ち、みたいなこともありますね。11月下旬にオランダ、ドイツ、ベルギーで買い付けてきたものを出品するイベントをやります。僕もいるので、ぜひ遊びにきてください」

ファッションから食まで話題の店が出店

The Trunk Market(広島)

広島市内中心部にある袋町公園で、年に2回、5月と11月に開催されるザ・トランクマーケット。人気ブランドをはじめ、全国各地より衣食住関係のスペシャリストが集まり、この日のために自慢の品を出店。「年々人が増えているし、客層もいろいろ。食も充実しています」。11月開催の際は、南さんたちも会場目の前のセレクトショップ「ref.」でポップアップを開催予定。

会場/袋町公園
日時/11月9日(土) 11:00~19:00、10日(日) 11:00~17:00(雨天中止)
www.trunkmarket.net

都会派に向けたのんびり日曜蚤の市

赤坂蚤の市 in ARK HILLS(東京)

「知り合いが出店しているんですが、月に一度、赤坂のアークヒルズの広場で開催されています。キッチンカーも充実しているので、女性は好きなのでは」。雰囲気はヨーロッパの蚤の市。衣食住にあふれる店を散策しながら、音楽パフォーマンスを楽しんだり、おいしいグルメを堪能したり。都会の生活にマッチした週末の充実した時間を過ごせる。

会場/アークヒルズ アーク・カラヤン広場
日時/毎月第4日曜日(12月のみ第2日曜日) 11:00~17:00(12月~2月のみ16:00まで)
www.arkhills.com/akasaka-nominoichi/

厳選された作家の作品が並ぶクラフトフェア

灯しびとの集い(大阪)

審査を通じ、陶器、木工、金属、ガラス、染め物と日本各地の選りすぐりの作家や職人の作品が集まるクラフトフェア。今年は11月9・10日に大阪の堺で開催。「新鋭の作家をはじめ、選ばれたものを見られるのがいいです。僕も毎年行っていて、ここでセレクトして店で取り扱っているものもあるんですよ。食べ物もおいしいので、女性にもおすすめです」

会場/大仙公園
日時/11月9日(土) 、10日(日) 10:00~16:00(雨天決行・荒天中止)
tomoshibito.org

骨董市での宝探しがおもしろい!

in 関東
週末に都内の骨董市を回ることもあるという南さん。「東京国際フォーラムでやっている大江戸骨董市は東京で一番大きいんじゃないかな。日本の骨董だけでなくカイ・フランクや、スタイリストの山本康一郎さんへプレゼントした客引きのピンク色のハッピを買ったことがあります(笑)」。ちなみに朝早くから見に行くので、たいてい昼までに回りきってしまうそう。

in 関西
「京都にもオフィスがあるので、毎月21日や25日にやっている、京都の東寺や北野天満宮、大阪の四天王寺の骨董市へ行くこともあります。京都と大阪で売っているものが違うので、面白いんですよ」。京都では、日本文化を感じる歴史的なものを、ガラクタまで売っている大阪では「夢のあるお宝探し」を。ハイ&ローを楽しめるのが関西の骨董市とのこと。

※本ページに記載のイベント情報は、雑誌発売当時(2019年10月28日)のもので、現在は終了している催しもあります。

あの人がナビゲートする、知る喜び

Illustration:Kaoll Interview & Text:Kana Yoshioka Edit:Chiho Inoue, Sayaka Ito, Mariko Kimbara

Profile

南貴之Takayuki Minami 1976年、愛知県生まれ。G raphpaperやFreshService、ヒビヤ セントラル マーケットといったさまざまなブランド、ショップのディレクションをはじめ、PR、空間デザイン、イベントのオーガナイズなど幅広く活動。またファッションのみならず、アートやカルチャーにも精通し、あらゆる領域にてクリエイティブディレクターとして活躍中。

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