劇団四季ミュージカル『キャッツ』東京公演開幕!一足先にキャッツ・シアターに潜入 | Numero TOKYO
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劇団四季ミュージカル『キャッツ』東京公演開幕!一足先にキャッツ・シアターに潜入

今年で日本公演35周年を迎える劇団四季のミュージカル『キャッツ』。9年ぶり5回目となる東京公演が、2018年8月11日(土・祝)ついに開幕! 大井町に建設された新しいキャッツ・シアターで行われた、プレス内覧会の模様をレポートします!

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劇団四季の『キャッツ』といえば、1983年の日本初演以来、35年に渡って全国各地で公演を重ね、数々の記録を打ち立ててきた大ヒットミュージカル。 撮影:堀勝志古 人間に飼い馴らされることなく生き抜く、個性豊かな「ジェリクルキャッツ」。一年に一度の舞踏会で、最も純粋なジェリクルキャッツが選ばれるというストーリーです。 私も小学生のときに観て以来、大・大・大好きな作品です! 大人になってからも五反田や横浜で観ましたが、その後は他の都市を巡回したので、なかなか劇場に足を運ぶ機会がなく…。そんななか舞い込んできた久しぶりの東京公演のニュースに、胸の高鳴りが止まりませんでした!

大井町に新設されたキャッツ・シアターへ。

シアター外のブリッジには猫たちの名前がずらり。入る前から期待が高まります。

この日の内覧会は、劇団四季代表取締役社長の吉田智誉樹さん、『キャッツ』振付・演出スーパーバイザーで、ご自身もマジシャン猫のミストフェリーズとして出演されていた加藤敬二さん、舞台美術家の土屋茂昭さんが登壇。そして猫たちも迎えてくれました!

代表取締役社長の吉田さんは、今回の東京公演中に日本公演通算1万回(!)を迎える『キャッツ』について、「皆さんの思い出を重ねて見てほしい」と一言。そう、『キャッツ』のミュージカルは、この「思い出」がキーワードなのです。

舞台美術を監督した土屋さんは、「このシアターにあるものは、すべて『キャッツ』のためだけに作られた特別な空間」だと語ります。『キャッツ』の舞台は都会のゴミ捨て場。会場には、実際の3倍の大きさで作られたゴミのオブジェが散在しています。なぜゴミ捨て場かと言うと、そこには必然的な理由があるのです。

そのヒントは歌の中に。長老猫オールドデュトロノミーが歌う劇中のナンバー「幸福の姿」には、「思い出を辿って甦り 新しい形で生まれ変わった命こそ 本当の幸せの姿なのだ」とあります。

そして、言わずと知れた名曲「メモリー」では、「仰ぎ見て月を 思い出を辿り 歩いてゆけば 出逢えるわ 幸せの姿に 新しい命に」とグリザべラが歌い上げます。

思い出を辿って、輝く明日。だからこそ、人々の思い出が詰まったゴミ捨て場が舞台なのです。土屋さんは、「ここにあるゴミは、誰が見ても、それが何であるかわかるもの」だと語ります。その数なんと約3千点! 東京ならではのご当地ゴミにも注目です。

振付を担当された加藤さんは、今回の変更点を教えてくれました。まず、おばさん猫ジェニエニドッツのタップシーンが曲調の変更により大きくチェンジ。さらに「マンゴジェリーとランペルティーザ~泥棒猫~」の曲調にも変化が。また、「ランパスキャット~けんか猫~」のナンバーも復活するそう。ますます進化していそうで、楽しみです!

『キャッツ』の魅力は、なんといっても個性豊かな猫たち。そのキャラクターの魅力溢れる楽曲とともに、圧倒的なパフォーマンスを披露してくれます。さまざまな猫たちが登場しますが、私のお気に入りはマジシャン猫のミストフェリーズ。


撮影:佐藤アキラ

華麗すぎるターンに、重力を感じさせない鮮やかなダンスに目が釘付け!まさにマジシャンです。


撮影:堀勝志古

そして鉄道猫のスキンブルシャンクス。楽しい曲と、ゴミを集めて機関車を作り上げていくところが大好き。

何度観てもまったく飽きず、何度観ても感動する『キャッツ』。それがまた東京で観られるなんて! これからも、新しい歴史を作り続けていく『キャッツ』に期待です。

最後に、劇団四季の創立者であり偉大な演出家、浅利慶太さんが先日息を引き取られました。日本の演劇界を牽引し、素晴らしい作品の数々を観せてくださったことに感謝し、心よりご冥福をお祈りいたします。

劇団四季ミュージカル『キャッツ』東京公演

公演日程/8月11日(土・祝)開幕
会 場/キャッツ・シアター(品川区広町 2-1-18)
JR京浜東北線 大井町駅西口より徒歩5分
東急大井町線 大井町駅より徒歩5分
東京臨海高速鉄道りんかい線 大井町駅出口Bより徒歩5分
発 売/2019年6月30日(日)公演分まで発売中
料金/S席:¥11,880 A席:¥8,640 B席:¥6,480 C席:¥3,240
【ファミリーゾーン】S席子ども:¥5,940 A席子ども:¥4,320
※子ども=公演当日3歳以上、小学校6年生以下
※2歳以下の入場不可。公演当日3歳以上有料(膝上観劇不可)
予約方法/SHIKI-ONLINE TICKET(24時間受付)
劇団四季予約センター TEL/0120-489444(10:00〜18:00)

劇団四季 東京オフィス
TEL/03-5776-6730

Profile

新藤友紀子Yukiko Shinto ウェブ・エディター。女性ファッション誌のウェブ編集などを経て2018年『Numero TOKYO』に参加。ファッションをはじめ、カルチャーやライフスタイルなど興味の赴くまま取材。Numero.jpでは連載「パン野ゆりのぶらりパン歩き」「パントビスコの不都合研究所」やスイーツの記事などを中心に担当している。最近は韓国ドラマやK-POPに目覚め、失われた青春を取り戻すかのように沼り中。

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