日本初上陸ホテル「voco 大阪セントラル」を体験。自然体で心地よい滞在をここで!
2023年5月、日本に初上陸したホテルブランド「voco」。IHGホテルズ&リゾーツが世界各地で展開し、今急成長を遂げている次世代型ライフスタイルホテルです。日本開業の地に選んだのは、大阪・京町堀。日常の延長を楽しむように居心地よく、洗練されたステイを体験してきました。
「voco」とは、ラテン語の「招待する」「呼び集める」という意味に由来するそう。友人を自宅に招いておもてなしするように、肩肘張らないチャーミングなブランドの魅力を表しています。
voco 大阪セントラルが位置する京町堀は、かつて京都の伏見京町から移住してきた町人たちで賑わい、大阪の経済発展に貢献してきたのだとか。
歴史的建築物のヘリテージを散りばめた、
レトロ×モダンな館内
早速ホテルにチェックイン。レセプションエリアで目に飛び込んでくるのは、古材を活用して伝統的な木組みで造られたデザイン。京町堀の歴史を象徴する「蔵」に着想を得たのだそうで、過去と現在が交差するような不思議な感覚になります。
チェックインすると、ウェルカムギフトとして“飴ちゃん”をもらいました。大阪ならではのおもてなし! 飴には、大阪市の市章である澪つくしのマークが描かれています。ユーモアあるお土産にほっこり。
ロビーの傍らには、旧京町ビルで使われていた館内用ポストが。voco 大阪セントラルでは、ここに手紙を投函すると、中之島限定の消印を押して届けてくれるという粋なサービスも! 手紙を送ることが少なくなった今、旅の便りを送ってみるのも素敵ですね。
旧京町ビルの記憶を残した館内には、アートもたくさん。レストランの壁に飾られたこの立体的な作品は、大阪で撮った写真をコラージュし、旧京町ビルを表現した作品。遠くから見るのと近くから見るのとで、印象がだいぶ違います。
バーカウンターの上には、漆塗りで水の流れをモチーフにした作品が。伝統的な漆塗りのイメージを覆すような、モダンな雰囲気です。
旧京町ビルの給水管バルブを塗装したり(左)、鉄製の扉を活用した(右)アートピースも。
エレベーターホールには、ビル外観に使われていたレリーフが飾られていました(左)。お花モチーフのレリーフを型取り、ブリキ製のパネルとして天井に敷き詰めたり(右)と、歴史的な遺産を今のデザインに活かす試みがあちこちに。その断片を見ながら、当時に思いを馳せるのもまた風情があります。
自宅のようにくつろげる、居心地のよい客室
宿泊したのは、「プレミアムルーム キングベッド」のお部屋。コンクリート打ちっぱなし風の壁がおしゃれな雰囲気ですが、大きな窓のそばに置かれたソファや、ベッドの下に敷かれたラグ、クッションなどが温かみを添えています。ちなみに、枕や布団の詰め物には、リサイクル素材を使用しているのだそう。
ふかふかのファブリックのチェア、履き心地のよいスリッパ、照明など、インテリアも一つひとつこだわりを感じるセレクトで、くつろげる時間を演出。
ルームウェアも肌触りよく、可愛いんです。
部屋に用意されたドリンクアメニティは、ドイツの高級紅茶、ロンネフェルトや、アメリカはハーダースのチョコレートドリンクの粉末もセットされています。ちょっと珍しいラインナップです。
そして、大阪のお菓子「岩おこし」も! 生姜がピリッときいてサクサクの歯ごたえ。縁起の良さそうなパッケージがまたグッド。
明るく広々としたバスルーム。バスタブもゆったり設計で、洗い場も余裕があります。
バスアメニティは、ニュージーランド発のアンティポディース(Antipodes)。
備え付けのアメニティは、竹製のコームと歯ブラシのみ。他に必要なものがあれば、フロントに申し出ると用意してくれます。資源を無駄にしないポリシーは素晴らしいですね。
他にも、部屋の水はペットボトルではなく瓶入りのものが置かれ、飲み切った後は各階にあるウォーターサーバーでお水を汲みましょう、という取り組みも。ちなみにこの瓶に入ったお水は、大阪のミネラルウォーター「能勢山水」です。
他の客室も個性豊か。畳スペースを設けお部屋は、お子様と一緒にステイするのにも良さそうです。ヨガをするお客様もいらっしゃるそうですよ。
テラス付きのお部屋もあります! いろいろな滞在の仕方が選べるのもまた楽しい。
みんなで賑やかに囲みたい、趣向を凝らしたグリル料理
1階に位置する「LOKAL HOUSE(ローカルハウス)」は、地元の食材や文化を取り入れた料理が楽しめるウェスタングリルレストラン。朝食からランチ、アフタヌーンティー、ディナー、バータイムまで、一日を通してさまざまな食体験を提供しています。
この日はディナーでシグネチャーメニューを中心に堪能しました。
まずは大阪といえばの箕面ビールで乾杯〜! お酒もクラフトビールから、ワイン、ウイスキーまで幅広くラインナップ。
おつまみにぴったりのメニュー。モッツァレラチーズをたっぷりのせた、チャバッタのグリル(左)と、柴漬けタルタルソースを添えた、イカリングフライ(右)。和のテイストの柴漬けとイカリングは意外な組み合わせで驚きました。これがまた合う!
スペシャリテであるグリル料理から、生ハムをのせたメカジキのグリル(左)と、シグネチャーメニューの一つ、神戸ポークのガランティーヌ(右)。メカジキは身がふっくら。神戸ポークのミンチをバラ肉で包んで筒状にし、西洋ワサビとマスタードの2種のソースでいただきます。4時間野菜と一緒に茹で上げ、その後にグリルという手間暇かかった逸品です。脂身もさっぱりしていてとてもおいしかったです。
こちらも、シグネチャーメニューより、ニュージーランド産仔羊のラムラック。“焚火の饗宴”と料理名についているのですが、料理の起源である焚火をみんなで囲むことにちなんでつけられたそうです。
しっとりと柔らかな仔羊は、なんと7種ものソースで楽しめます。炭塩、りんご、ネギ味噌など、味変し放題!
こちらは、イタリア出身の料理長アルドさんの出身地であるプーリア州の郷土料理「ボンベッテ」をアレンジし、サラミやチーズを神戸ポークの肩ロースで巻いて、串焼きスタイルでグリルしたもの。この組み合わせ、美味しくないわけはないですよね。その下にはトリュフリゾットが盛られ、ボリュームたっぷり大満足な一品です。
ディナーの後は、1階のバーカウンターでデザートをいただきました。
ショーケースの中には、その日の時間帯によって、いろいろなスイーツが。ここでは、コーヒーは近隣のTAKAMURA COFFEE ROASTERSの豆を使用しています。
デザートプレートもデコレーションしてくれるのが素敵。レストランやバーは、もちろん宿泊者以外でも利用可能です!
翌朝の朝食は、ブッフェスタイルで。卵料理を一つ選べます。
淡路玉ねぎのローストは、とろっととろけるような食感で、甘味が引き出されてとっても美味! たっぷり半玉サイズをいただけます。
ブッフェもサラダやパン、白米、ホットミール、フルーツなど充実しています。朝からとても満ち足りた気分に!
自分の時間を楽しむということを大切にするvoco 大阪セントラルで、気取らないサービスと居心地のよい空間で、自分らしい滞在ができるはずです。大阪を訪れた際はぜひ!
voco 大阪セントラル
住所/大阪府大阪市西区京町堀1-7-1
TEL/06-6445-1100(代表)
URL/www.ihg.com/voco/hotels/jp/ja/osaka/osakn/hoteldetail