100年続くクラシックホテルで洗練のフレンチを | Numero TOKYO
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100年続くクラシックホテルで洗練のフレンチを

国指定重要文化財である東京駅丸の内駅舎の中に位置する東京ステーションホテルは、1915年(大正4年)に開業した日本が誇るクラシックホテル。レストラン「ブラン ルージュ」で初夏の特別コースをいただきました。

オーセンティックな雰囲気に背筋が伸びるような店内。窓からは電車が走る様子も見え、不思議な感覚です。

ブラン ルージュは、総料理長の石原雅弘氏が手がける日本の食材を使ったフレンチが楽しめます。なんと石原シェフは、2008年の北海道洞爺湖サミットで総料理長を務めた中村勝宏シェフのお弟子さんなのだそうです。

五感を刺激するプチクリュディテと赤西貝のソテ
五感を刺激するプチクリュディテと赤西貝のソテ

コースの一品目は、極小サイズに刻まれた彩り豊かな野菜の「五感を刺激するプチクリュディテ」(写真右)。カリフラワーやきゅうり、大根など、食感も楽しい野菜を噛みしめるように味わいます。左は、石川県産の赤西貝をソテーしたもの。ハーブが爽やか。

もさ海老のタルタル オシェトラキャヴィア添えと 神奈川県三崎港直送 鮮魚のマリネ ライム風味
もさ海老のタルタル オシェトラキャヴィア添えと 神奈川県三崎港直送 鮮魚のマリネ ライム風味

スズキに甘えび、キャビアを飾り、アスパラガスで縁取りされた芸術のようなお皿。美しすぎる……!目にもおいしいとはまさにこのこと。

(左)蒸し鮑のトロンソンと季節野菜
(右)ドーヴァー産舌平目とオマールブルトンのソテ ソースモリーユ スープ ビスクとともに

まだまだ魚介が続きます!

弾力のある鮑にはホワイトアスパラやそら豆を添えて。

オマール海老の中でも最高級とされるブルターニュ産オマール海老は、ぷりっとした身でソースにも旨味が凝縮。さらに、オマール海老の出汁を使ったカプチーノもいただきました。

神戸ビーフロース肉のステーキ 本わさびとジュ・ド・ジャポネーズ
神戸ビーフロース肉のステーキ 本わさびとジュ・ド・ジャポネーズ

選べるメインは、神戸ビーフロースのステーキに本わさび、ジュ・ド・ジャポネーズ添えをセレクト。醤油にお肉の出汁を使ったソースなのだそう。

サシが美しく入ったお肉は、火入れ具合も絶妙! しつこくなくさっぱりとしていて、わさびや醤油など和の素材との相性も最高です。

ここで、フレンチなのに!? 肉味噌ご飯が。なんだかホッとします。

季節のチーズ
季節のチーズ

ロックフォール、コンテ、ミモレットなどフランス産チーズの盛り合わせ。ワインもフランスから日本までたくさんのストックがありましたよ!

シェフパティシエの千葉産びわを使ったスペシャルデザート
シェフパティシエの千葉産びわを使ったスペシャルデザート

伝統的なフレンチと日本の食材が融合し、旬をたっぷり感じられる贅沢なコースでした。クラシックな雰囲気も素敵です。紹介したメニューは6月までの提供ですが、7月1日からは新しいメニューに変更されるそうなので、そちらも楽しみです。

初夏のコース「ルージュ ムニュ エテ」
期間/5月16日(月)~6月30日(木) 
価格/1名様 ¥22,000(税・サ込)
場所/東京ステーションホテル2階 レストラン「ブラン ルージュ」
住所/東京都千代田区丸の内1-9-1
時間/ランチ 11:30~15:00(L.O.14:00)/ディナー 17:00~21:00 (L.O.20:00)
TEL/03-5220-0014(ブラン ルージュ直通/11:00~20:00)
※3日前までの事前予約制。その他¥10,000、¥15,000のコースあり(事前予約不要)
※営業時間・営業内容が変わる可能性あり。

Profile

新藤友紀子Yukiko Shinto ウェブ・エディター。女性ファッション誌のウェブ編集などを経て2018年『Numero TOKYO』に参加。ファッションをはじめ、カルチャーやライフスタイルなど興味の赴くまま取材。Numero.jpでは連載「パン野ゆりのぶらりパン歩き」「パントビスコの不都合研究所」やスイーツの記事などを中心に担当している。最近は韓国ドラマやK-POPに目覚め、失われた青春を取り戻すかのように沼り中。

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