特別な日のバターサンド【#私の土曜日16:00】 | Numero TOKYO
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特別な日のバターサンド【#私の土曜日16:00】

小さな楽しみがあれば、そのために頑張れる単純なタイプです。「ここまで仕事が終わったら、お昼ご飯にしよう」「おいしいパンがあるから、明日早く起きよう」と些細なモチベーションが原動力に。それも、ほとんど食であることが多いのですが……。

そんな「冷蔵庫にこれがあったら、その日一日頑張れそう」と思えるお菓子に出合いました。その名も「積奏(せきそう)」のバターサンド。可愛らしいお花型サブレで厚みたっぷりな2層のフィリングをサンドした、魅惑的な姿にInstagramで一目惚れして早速お取り寄せしました。

届いたのは、風、波、虹の3セット。詩的なネーミングもさることながら、ボックスに描かれたイラストも素敵なので、どんなシーンなのかな?とあれこれ想いを巡らせてしまいます。

フレーバーも独創的で、組み合わせの妙が光るものばかり。例えば、ココナッツ×マンゴー×マカダミアナッツ、アールグレイ×レモン×クルミ、オレンジ×チョコレート×ヘーゼルナッツなど、そそられるコンビネーションのオンパレード。北海道産バターとクリームチーズを混ぜ合わせた特製のバタークリームがさまざまなフレーバーをまとい、食感豊かなナッツやフルーツと一緒にサンドされています。ナッツもしっかりキャラメリゼされていたり、ローストされていたりと丁寧な仕事に感動……! なかにはピンクペッパーをアクセントにしたものもあり、意外な冒険が楽しい。

少しずつ、大事にゆっくり味わいたい。何か成し遂げた日に、これから頑張るときに……。ささやかだけど新しい発見と幸せをもたらしてくれる、偉大なお菓子です。

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Profile

新藤友紀子Yukiko Shinto ウェブ・エディター。女性ファッション誌のウェブ編集などを経て2018年『Numero TOKYO』に参加。ファッションをはじめ、カルチャーやライフスタイルなど興味の赴くまま取材。Numero.jpでは連載「パン野ゆりのぶらりパン歩き」「パントビスコの不都合研究所」やスイーツの記事などを中心に担当している。最近は韓国ドラマやK-POPに目覚め、失われた青春を取り戻すかのように沼り中。

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