カカオの葉や枝を使用!? 廃材から生まれた新しいスイーツ「ECOLATE」誕生
疲れたとき、リラックスしたいとき…私たちの生活に欠かせないチョコレート。その生産背景にあるさまざまな問題に焦点を当てながら、新しい美味しさを追求するチョコレート「ECOLATE(エコレート)」がデビューしました。
不動産などでおなじみの「LIFULL」の飲食事業「LIFULL Table」が展開する「地球料理 Earth Cuisine」の第3弾として発表されたこのプロジェクト。みんな大好きなチョコレートの原料であるカカオには、農家の貧困化、児童労働、環境破壊などさまざまな課題がのしかかっています。そんな問題にスポットを当てるべく、本来なら廃棄されるチョコレートの廃材を使った新しいスイーツがECOLATEです。
こちらは、なんとカカオ豆の殻(写真右)、カカオの枝(中央)、カカオの葉(左)を使った「ECOLATE CARRE(エコレート カレ)」。手がけたのは「SUGALABO」「THIERRY MARX」などの名店で活躍されたパティシエの江藤英樹シェフです。カカオマスやカカオバターを一切使わずに、葉や枝など捨てられるはずの部分を使った驚きのスイーツ。
早速いただいてみると、枝や葉の繊維を感じる新食感! ココナッツオイル、砂糖、廃材のみで仕上げたそう。これはシェフにとってもかなり難しい経験だったそうで、1%配合が違うだけでまったく別のものができたのだとか。「素材のもつ力を感じましたね」と江藤シェフ。
もう一つは、カカオの殻を33%を使いながらチョコレートらしさを追求したタブレット「ECOLATE TABLETTE(エコレート タブレット)」。タイのチョコレートブランド「Kad Kokoa」とコラボしたボンボンショコラも好評の、チョコレートのエキスパートである上妻正治シェフが開発しました。
ポリフェノールたっぷりで渋みの強いカカオの殻を、いかにチョコレートらしく美味しくするかという課題に取り組んだと言います。通常より1.5倍の甘みを感じる果糖やまろやかにさせるきび糖、ココナッツオイルを使っているそう。ジャリジャリっとしたような舌触りが印象的で、ほんのり酸味と香ばしさを感じる味わい。チョコレートが溶けたようなかたちも、見た目からチョコレートらしさを表現しています。冷蔵庫で1週間ほど寝かせると、馴染んでさらに美味しくなるそうですよ!
チョコレートの新領域に挑戦したECOLATE。シェフたちの努力が結実した新しいスイーツを、ぜひ味わってみてください。現在「LIFULL」のECサイトより予約受付中です。
ECOLATE
URL/https://table.lifull.com/earthcuisine/ecolate/