エリー・ゴールディングの歌声に熱狂!新しい社会貢献「RockCorps」参加レポート | Numero TOKYO
Culture / Editor's Post

エリー・ゴールディングの歌声に熱狂!新しい社会貢献「RockCorps」参加レポート

音楽と社会貢献を繋げた参加型プロジェクト「ロックコープス(RockCorps)」をご存知ですか? 日本では今年5回目の開催となる「RockCorps supported by JT 2018」に、初めて参加してきました。ライブを披露するために来日した、エリー・ゴールディングのインタビューもお届けします。

©︎RockCorps supported by JT
©︎RockCorps supported by JT

4時間のボランティア活動に従事すると、豪華アーティストが出演する音楽イベント「セレブレーション」に参加できるという、画期的なシステムのロックコープス。若者にとって、社会貢献活動がより身近な存在になることを目指したものです(詳しくはこちら)。

カラフルでレトロな可愛い切手。これを大きさごとに並べていきます。
カラフルでレトロな可愛い切手。これを大きさごとに並べていきます。

ゴミ拾いや写真の修復など、さまざまなボランティアを用意していますが、私は切手を仕分けるボランティアに参加しました。飢餓のない世界を目指す国際協力NGO「ハンガー・フリー・ワールド」が行っているもので、全国から届いた切手をシートに貼っていくという地道な作業です。62円ハガキ1枚で、アフリカの学校給食1食分が提供できるのだそう。

黙々と作業をし、気がついたらあっという間! 無心で熱中してしまいました。ボランティアを終えると、セレブレーションに参加できるチケットがもらえます。

そして迎えたセレブレーションの日。9月1日(土)幕張メッセで行われたライブには、加藤ミリヤやでんぱ組.inc、バンドのBLUE ENCOUNT、KEYTALK、そしてエリー・ゴールディングの5組のアーティストが出演しました。

セレブレーションに参加できるのは、もちろんボランティアをした人だけ。そんな共通の経験を共有している観客の間には、どこか一体感が生まれているかのよう。

©︎RockCorps supported by JT
©︎RockCorps supported by JT

この日のトリを務めたのは、イギリスから来日したエリー・ゴールディング。彼女にしか出せない美しい歌声は楽器のようだと賞賛され、世界中でトップセールスを記録している大人気の歌姫です。そんな彼女にこのイベントにかける想いについて直撃しました!

──ロックコープスに参加を決めた理由について教えてください。

「ボランティアはとても大切なことだと思いますし、色々な方と交流しながら社会に貢献できるのはとても貴重なことだと思います。私もボランティアに対して強い思いを持っているので、ロックコープスにはとても共感しています」

©︎RockCorps supported by JT
©︎RockCorps supported by JT

──東京で一般の方と一緒にゴミ拾いのボランティアに参加されたと聞きました。

「とっても楽しかったです。私にとって、理想的なシチュエーションでした。ボランティアをするのも好きだし、人と知り合うことも好きなので。ファンと交流することができて、とてもポジティブで有意義な時間が過ごせました」

──真っ赤なセットアップ、とても素敵ですね!ファッションに関するこだわりはありますか?

「サステナブルでエコなブランドをよく着ます。今日着ているステラ・マッカートニー(Stella McCartney)は、素材を無駄にせず、化学物質も使わないなど、長年環境問題に取り組んでいるデザイナーです」

──日本には以前もいらしたことはありますよね?

「前回は大阪を訪れました。東京は初めてなので、とても嬉しいです。街を歩いたり、美味しいベジタリアン料理を見つけたり、ショッピングをして楽しみました。次に来るときは、もう少し長く滞在したいですね」

──音楽制作のインスピレーションはどこから?

「その時々にもよりますが、友達や自分自身が置かれている状況からインスピレーションを得ます。最近は、世界で起きていることからもインスパイアされます。人々が苦しんでいる状況や、環境問題など、無視することができないので」

──今日のライブの意気込みを教えてください!

「10年経っても、大きなステージで歌うことは楽しいです。バンドメンバーとも仲良しで、本当に楽しんでやっています。私たちは大好きなことができて、幸せなんです。好きなことを仕事にできて、本当にラッキーだと思います」

©︎RockCorps supported by JT
©︎RockCorps supported by JT

ライブでは、大ヒット曲「Love Me Like You Do」、「Lights」、「Burn」を含む全11曲を披露。エリーの唯一無二の歌声に、会場の熱気は最高潮に!「この活動を誇りに思ってください。また、友人や家族、知人に広めていってください」と訴えていた姿が印象的でした。

社会貢献に興味があっても、難しく考えてしまったり、正直実際に参加するのは少し億劫に思っていたところがありました。でも、自分ができる範囲で楽しみながらできるんだ!と思い改める機会になりました。

「ぜひ参加してみたい!」という方は、来年の開催を楽しみに待ちましょう!

RockCorps supported by JT 2018
URL/rockcorps.yahoo.co.jp/2018/

Interview: Mami Akari

Profile

新藤友紀子Yukiko Shinto ウェブ・エディター。女性ファッション誌のウェブ編集などを経て2018年『Numero TOKYO』に参加。ファッションをはじめ、カルチャーやライフスタイルなど興味の赴くまま取材。Numero.jpでは連載「パン野ゆりのぶらりパン歩き」「パントビスコの不都合研究所」やスイーツの記事などを中心に担当している。最近は韓国ドラマやK-POPに目覚め、失われた青春を取り戻すかのように沼り中。

Magazine

JANUARY / FEBRUARY 2025 N°183

2024.11.28 発売

Future Vision

25年未来予報

オンライン書店で購入する