日本に初めてルイ・ヴィトンのお店がオープンしたのは1978年、東京・紀尾井町。その、ゆかりのある土地で開催されているのが「Volez, Voguez, Voyagez - Louis Vuitton(空へ、海へ、彼方へ - 旅するルイ・ヴィトン)」展です。スタートから1カ月がたって、残すところあと20日(書いてる今日は5月30日)。

会場内は撮影OK。#volezvoguezvoyageとか、#旅するルイヴィトン展を覗いてみると「彼女はここが気に入ったのか」「彼はこういうことを思ったのね」と、来場者の目線は十人十色。同じ会場を回っても、見方はそれぞれで面白い。そして、こんな現象を良しとする展示も増えましたね。

ウェス・アンダーソンの映画「ダージリン急行」で使われていた旅行カバンたちに混ざって、モノグラム生誕100周年記念にアズディン・アライアがデザインしたハンドバッグが佇むという構図。

ヴィトニット・キャンバスのピクニック・トランク。

ヴィトン家の三代目、ガストン-ルイ・ヴィトンが収集していたビンテージホテルのステッカー。2012年にはこのステッカーコレクションを旅行作家のフランシスカ・マッテオリが解説した「世界を巡る旅(WORLD TOUR)」 という本も出版されていてそちらもユニークですが(展示場エントランスのショップでも購入可能)、壁面にずらり並べられているのはまた可愛い。


板垣退助が所有していたレイエ・キャンバスの「スティーマー・トランク」。

フレグランス誕生の物語と香水瓶のスケッチ、アーカイブ。

今でも定番のイニシャルペインティングに「恋人のイニシャルを組み合わせてデザインする」という時代があったのだとか。

そしてもちろん、旅客飛行機の発展との深い深いつながりも学べます。


歴史を知るとブランドをもっと好きになる。古き良きものに心打たれながら、ニコラ・ジェスキエール「SERIES 2」の白いワンピースが欲しかった昨年の思いが蘇り、遠い昔も愛しいけど、いまもしっかり見ておこうと、心が反応するエキシビションでした。
広い展示会場のこれはほんの一部。もう足を運んだ人も多いと思いますが、まだの方は是非。2016年6月19日(日)までです。
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