アーティスト舘鼻則孝さん
WOW Inc. 高橋裕士さんの公開対談
2016年6月18日、アーティスト舘鼻則孝さんの作品"生ける骸骨" が1日限定で一般公開されました。その記念に開催された、WOW Inc. 高橋裕士さんとの対談へ。
エディター 深沢慶太さんと行ってきました。レディ・ガガが着用したヒールレスシューズで有名な舘鼻則孝さんは靴だけではなくて、こんなアートを手がけていらっしゃること、ご存知ですか? 全身骸骨彫刻「TRACES OF A CONTINUING HISTORY」が展示された代官山ヒルサイドテラスにて舘鼻さんがゲストに迎えたのは、ビジュアルデザインスタジオWOW Inc.代表の高橋裕士さん。レディー・ガガがグラミー賞で披露した、デヴィッド・ボウイ トリビュート・ステージの顔プロジェクションマッピングを手がけているので、ある意味ガガ繋がりでもあるお二人ですが、それ以外にも共通点が多くておもしろかったです。 歌舞伎町で銭湯を営む家系に生まれ育った舘鼻さんと、ご実家が東北で10代続く刀匠の高橋さん。伝統を見つめながら未来を切り開くという価値観。 21_21 DESIGN SIGHT「イメージメーカー展」で履きそこねたヒールレスシューズも試着させていただきました。このフォルムで、小走りできるという不思議。江戸時代に花魁が履いていたぽっくり下駄から着想を得たこの靴を、最初に評価したのが日本人ではなくガガだったということ。その意味を考えながら思うことは色々ありましたが、自分がいるのは日本なのだということを再確認。日本人が伝承してきた技術の中でも、残るものと衰退するものがあるということを改めて知りました。 自分のルーツを探りながら新しいものを生み出す彼らがこの先何を作っていくのか。舘鼻さんと高橋さんの今後が、ますます気になります。