京都・祇園に佇むラグジュアリーホテル、THE SHINMONZENに週末トリップ | Numero TOKYO
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京都・祇園に佇むラグジュアリーホテル、THE SHINMONZENに週末トリップ

新門前通り祇園白川の傍らに佇む、ラグジュアリーブティックホテル「THE SHINMONZEN (ザ・シンモンゼン)」。伝統的な日本の旅館にインスピレーションを受け、世界でもっとも有名な現代建築家の一人である安藤忠雄をはじめとするアーティスト集団により、現代の旅行客のために設計・デザインされている。ただホテルでゆっくり過ごすためだけの、贅沢な1泊2日の一人旅をご紹介したい。

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京都の中心地、祇園にある「THE SHINMONZEN」は、フランス、プロヴァンスの「Villa La Coste(ヴィラ・ラ・コスト)」の姉妹ホテル。コスモポリタンなインテリアに、ワールドクラスのコンテンポラリーアートコレクションからなるスモールラグジュアリーホテルは、伝統的な日本の旅館にインスピレーションを受けていて、9つのバルコニー付きスイートルームからは祇園白川を臨ことができます。

安藤忠雄さんがデザインした「S」の暖簾
安藤忠雄さんがデザインした「S」の暖簾

ホテルに到着。まるでアートギャラリーのような空間

エントランスを抜け、廊下を歩くその瞬間から、アートの世界に没入した気分に。芸術家の街として有名な新門前通りへのオマージュである「THE SHINMONZEN」には、日本画、絵画、写真、刺繡など、世界的に有名な新進アーティストによる、さまざまなアートが飾られています。

 

ルイーズ・ブルジョワ、ゲルハルト・リヒター、ダミアン・ハースト、杉本博司、大舩真言など… 現代美術の偉大な人物によるコレクションを目の前で鑑賞することができます。 ラウンジエリアのシャルロットペリアンデスクから、個性的な装飾が施されたスイートまで、館内は鑑賞するところだらけ!

アート三昧できる居心地の良いラウンジ

廊下の先には優雅なロビーラウンジが。いわゆるホテルのチェックインカウンターのようなシステム的な流れではなく、まるで誰かの別荘に来たような、リラックス感ある丁寧な対応で迎えていただきました。

部屋に入る前なのに、うっかりラウンジで何時間も過ごしてしまいそうになりました。それほど落ち着くリビングルームのような安らぎの空間。

明るく広々とした全9室のスイートルーム

「THE SHINMONZEN」は広々とした9つのスイートルームのみの贅沢なホテルです。ヒノキが薫るバスタブに、一枚岩からつくられた大きな大理石のカウンター、そしてベルベットのようにやわらかな畳など、細部にいたるまで自然の美しさが部屋に共存しています。

KINUという名のお部屋(80 m2)
KINUという名のお部屋(80 m2)

プライベートでリラックスのできる空間が広がる3階の畳がある1ベッドルームスイート。モダンな日本の旅館スタイルに昇華させたスイートには、京都の老舗寝具メーカーイワタの布団ベッド、伝統的なヒノキ風呂、1枚岩の大理石をくりぬいて創られたシーグラス色のダブルシンクが完備されています。さらに、広々としたリビングルームやプライベートバルコニー、ウォークインクローゼットや化粧台も備えられています。

広々としたリビングルーム
広々としたリビングルーム

ウェルカムドリンク&スイーツがお迎えしてくれました! ちょうどおやつが食べたい時間にチェックインしたので、欲しかったおもてなしです。お花が飾られているのも嬉しいです。

「THE SHINMONZEN」に宿泊する醍醐味のひとつは、このテラスからの景色。9室あるすべてのスイートのバルコニーから祇園白川を眺めることができます。小川のせせらぎを聴きながら「何もしない時間」を過ごせることは贅沢の極みで、この立地でしか味わえない経験。

プライベートバルコニー
プライベートバルコニー

少し休憩もできたので、早速着替えて館内を探索することに。それでは、Let’s GO!

快適なウォークインクローゼットと化粧台がある空間。もはや部屋と言っていいほどの広さです!
快適なウォークインクローゼットと化粧台がある空間。もはや部屋と言っていいほどの広さです!

世界の美食を融合させたクリエイティブなレストラン

ホテル1Fにあるメインレストラン「Jean-Georges at The Shinmonzen」では、モダンフレンチの巨匠シェフ・ジャン-ジョルジュ・ヴォンゲリステンさんが監修するお料理が堪能できます。「京野菜など地元の食材をふんだんに使用して、フレンチ、アメリカン、アジアンを融合した季節ごとに変化する、繊細で優美な逸品を提供すること」をコンセプトとしていて、ワインセラーには常時3,000本以上のワインも取り揃えられています!

ディナーメニューは8コース (¥24,000税込)とアラカルトがオーダーでき、シェフのおまかせコースが月〜季節替わりで用意されます。

 

インテリアデザインはニューヨークの人気レストランなどを手掛ける、ステファニー後藤さんによるもの。和洋折衷な美しい空間です。

就寝前の贅沢なリラックスタイム

太秦の方まで観光にで出かけすっかり夜。部屋に戻ると布団メイキングがされていて、素敵なパジャマと浴衣が用意されていました。

ベッドサイドには日本酒の仕込み水に使われる京都の名水と、CBDキャンディも用意されていて、快眠のためのおもてなしもパーフェクト。

広すぎるくらい広〜いお部屋の中で、ひとりで思いっきり旅館ムードを満喫。この浴衣、すごく着心地よかったです。

そして「THE SHINMONZEN」はバスルームも素晴らしかったです! ヒノキ風呂&レインシャワー、大理石のダブルシンク、オーガニックコットンタオル、オーガニックバスアメニティ etc…まさに快適も快適な、ドリームバスルームです。

 

大理石の洗面台って本当に大好き。障子とのコントラストもすごくオシャレ。バスアメニティも木の箱に収納されていて清潔感に溢れています。

和室で目覚める幸せな朝

特に目覚ましもセットせず、良き時間に目が覚めて、一番最初にみる風景がこれって、最高な気分でした。京都の1日のスタートに感謝です。

早速お腹が空いたので、楽しみにしていた朝食を食べるためレストランに行く準備。クローゼットが素敵すぎて、スムーズに着替えもできます。

リバーサイドでの優雅な朝食

朝食はホテル内のどこで食べることもできます。部屋のテラスと悩んだのですが、今回は1Fにあるリバーサイドテラスでいただくことにしました。もちろん「Jean-Georges at The Shinmonzen」の朝食なので、どのメニューも絶品。バリスタがいるのでこだわりのコーヒーもオススメ。

リバーサイドテラスは、京都に居ながらも自宅で寛ぐかのようにリラックスできるスペース。

 

とにかく「THE SHINMONZEN」では至れり尽くせりのサービスがたくさんあります。エクササイズ希望のゲストにはプライバシーを確保しながら行える、カーディオジムや、客室でのワークアウトアメニティが用意されていて、またリラクゼーションが希望であれば、トリートメントルームかスイートルームでくつろぎながら京都発祥のレイキを含む施術も楽しめるそう。

京都ならではのエクスクルーシブな体験を、個々の要望に合わせて幅広く提案してくれます。

ぜひ皆さまも京都で「THE SHINMONZEN」での素敵な宿泊体験を味わってみてください。

THE SHINMONZEN
住所/京都市東山区新門前通西之町 235
TEL/075-533-6553(代表)
URL/theshinmonzen.com/jp/

Jean-Georges at The Shinmonzen
住所/京都市東山区新門前通西之町 235
TEL/075-600-2055 
営業時間/7:00〜23:00(ディナーのラストオーダー 20:30)
席数/テーブル 16席、カウンター 6席、個室 6席、テラス 8席 

Profile

岸本佳子Yoshiko Kishimoto ファッション・ディレクター。ロンドン留学中に London College of Fashion にてファッションと写真を学ぶ。帰国後『Numero TOKYO』に創刊より参加。本誌にて「岸本佳子のモード24/7」やファッションストーリーを担当。ファッション編集者として活動するほか、フリーランスのスタイリストとして、雑誌・CM・広告、そしてセレブリティの衣装なども手がける。最近ではライフスタイルブランド『Foxyco』を設立。シャンパーニュと動物をこよなく愛する大阪人。 Instagram: @yoshico_kishimoto

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