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Culture Yonethropology

中国ファッション誌とモデル事情とは?

米原康正の東京文化人類学、今回は中国の雑誌「瑞麗」の専属モデルオーディション、日本大会をフィーチャー。米原康正が読み解く、日中ファッション雑誌とモデルの今。

Photos:Yasumasa Yonehara

中国で毎年行われているファッション誌「瑞麗」のカバーガールオーディション。プロ、アマ問わずチャレンジできる大規模なオーディションで、応募総数は14万人を超える。選ばれた10名の女性は専属モデルとなり、発行部数160万部を誇る誌面での活躍が約束されるのだ。日本ではあまり知られていないこのオーディションが2016年、知名度向上のためにはじめて日本大会を実施した。日本人モデルが今、中国に挑戦する意味とは?

──中国のファッション雑誌が提案する女性像とは?

「日本との圧倒的な違いは色っぽさ。アンジェラベイビーが人気なのを見ても分かるように、男性目線で大人のセクシーな魅力を持つ女性が憧れの対象となっているよね。かといって媚びるエロとかモテファッションという訳ではなく、グラマラスな女性らしさ見せるという意味。女優だとファン・ビンビン(范冰冰)とか、リー・ビンビン(李冰冰)みたいな強さと色気が求められていて、日本の“カワイイ”カルチャーは全くウケない。クラブに行っても、ボディコンシャスな服を着て、足を出している女の子が溢れているのが中国。ただ最近、中国もメディアのデジタル化が進んでいて、本を売ることよりも『人を集めること』と『ネットショップでモノを売ること』への注力にシフトしている。モデルも服を着るだけじゃなくて発信力が必要になっているからSNSでどれだけ人気かもかなり重要。僕が編集長をやっている中国民間航空会社『上海吉祥航空有限公司』の機内フリーペーパーでも表紙モデルにしたEVE(SNSはこちら)っていう子は、中国初の男性目線を気にしないモデルなんだけど、彼女はモデルをやりながら洋服のブランドも手がけているマルチプレイヤー。EVEが着ると服が売れる。自分の言葉で色々と語れるだけの主張があるんだよね。日本のモデルは、例えば公式SNSを事務所が発信していてもある一定のファンができるかもしれないけど、中国は違う。見る側もかなりシビアだから、自分の言葉でSNS配信できているかはポイントだったりする。インフルエンサーと一括りにしないで、誰が何をどんな意図でレコメンドしているかの意味を考える力とか作業には、日本人も学ぶところがあると思う」

写真/日本大会ファイナリストのクリス優(左)、honoka(右)

チャイナドリームを掴んだ日本人モデルは?

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Profile

米原康正(Yasumasa Yonehara)編集者、クリエイティブディレクター、フォトグラファー、DJ。世界で唯一チェキをメイン機材とするアーティストとして、雑誌、CD ジャケット、ファッションカタログ等で幅広く活躍。中華圏での人気が高く、中国版 Twitter である「新浪微博(weibo)」でも膨大な数のフォロワーを有し、シューティングと DJ をセットにしたイベントでアジアを賑わせている。世界のストリート・シーンで注目される、ジャパニーズ・カルチャーを作品だけでなく自身の言葉で語れる日本人アーティストの一人。

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