usagi bon ごはん vol.89 キュウリと梅干しの豆乳マヨネーズ和え | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.89 キュウリと梅干しの豆乳マヨネーズ和え

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。第89回は、キュウリと梅干しの豆乳マヨネーズ和え。

キュウリと梅干しの豆乳マヨネーズ和え

キュウリの他、ズッキーニやインゲン、じゃがいもなどなど色々な野菜でアレンジできます。豆乳マヨネーズは、冷蔵庫で2.3週間は日持ちするので、まとめて作ったら密閉容器に保存して色々と活用してください。 【材料】2人分 キュウリ 1本 梅干し 1個 豆乳ヨーグルト(無ければ普通のヨーグルトでも可) 大さじ1強 豆乳マヨネーズ 小さじ2 玉ねぎみじん切り 少々 柚子胡椒(無ければ、マスタードでも可)少々 バジルやディルなどのハーブ(あれば) 少々 *豆乳マヨネーズ 作りやすい分量 豆乳 50ml サラダ油 100ml 酢 15ml マスタード 小さじ1 精製していない塩 少々 【豆乳マヨネーズの作り方】 1. ボウルにマスタードを入れて、よく冷えている豆乳、塩を入れて混ぜ合わせる。 2. サラダ油を少しずつ入れて泡立て器でもったりするまで混ぜる。(ミキサーがあれば全てを入れて回すだけでできます。) 3. 酢を入れて混ぜ合わせる。 【作り方】 1. キュウリは薄くスライスする。 2. 1に叩いた梅干しを加えてよく揉んで置いておく。 3. 玉ねぎはみじん切りにする。 4. 豆乳マヨネーズに豆乳ヨーグルトを少しずつ入れて混ぜ、柚子胡椒を加える。 5. 2のキュウリを手で硬く絞り水分を切る。 6. 4に5のキュウリ、玉ねぎ、ハーブを入れる。 7. 味をみて足りなければ、お好みの塩、胡椒で味を整える。

梅は梅でも

梅干しは蜂蜜入りや身が柔らかくクリーミーなもの、なかには一個づつ包装された箱入りの凄い品なんかも出回っている昨今。そんなデザートの様なまろやかな味のものと、塩気や酸味の強い昔ながらの梅干しもちゃんと存在し、それらにはそれぞれ両方の良さがある。

今回の梅干しはシェフの自家製。そういえば都会でもベランダや軒先に梅を干して梅干しを作っていた実家のことを思い出した。使う紫蘇によってもその染まり方が違って来るのだろう。味と同時にピンクっぽいその赤い色はお皿の中のアクセントとしてとても効いて食欲も倍増だ。

パリでは、日本と同じような青梅は見つからないけれど、熟してない硬いアプリコットが見つかったとき、一度梅干し風のものを作ったことがあった。酸味が大切なので中々上手にそれなりのものが出来て面白かった。ただ一番の難関は乾燥。バルコニーやテラス、庭でもあれば最高だけれど、そうは上手くいかない。そして干すって凄い味の凝縮効果が期待出来るし、保存食だという中々の優れもの。そんな梅干しとキュウリとでジメジメの梅雨や蒸し蒸しの夏を乗り切ろう。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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