usagi bon ごはん recipe.55 ほうれん草とこんにゃくの白和え | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん recipe.55 ほうれん草とこんにゃくの白和え

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。第55回は、ほうれん草とこんにゃくの白和え 。

ほうれん草とこんにゃくの白和え

ほうれん草は、小松菜や春菊、菜の花などの青菜なら何でも美味しく代用できます。味噌にお好みのハーブを刻んで入れると白ワインなどにも良く合います。 【材料】 4人分 ほうれん草 1束 木綿豆腐 1/2丁 こんにゃく 1/2丁 きび砂糖 大さじ2 味噌 大さじ2 ピーナッツバター 大さじ2 精製していない塩 少々 【作り方】 1. ほうれん草は熱湯に入れて柔らかくなるまで煮る。冷水につけて、かたく絞り、食べやすい大きさに切る。 2. こんにゃくは2分くらい熱湯で茹でて細切りにする。 3. 豆腐は熱湯で5分くらい茹でてザルにあげ水気をきる。 4. すり鉢に3を入れ、きび砂糖、味噌、ピーナッツバター、塩で味を整える。 5. 4に1.2を入れて、よく混ぜ合わせる。

なんで? これ食べて、これ食べないの?

世界中、人の食に対する貪欲さは計り知れない。美しく咲く蓮の花。その先の水面下に出来るコブのような蓮根。何故この部分が美味しく食べれると思ったんだろうか?何故海の底に漂っている、グニュグニュしたゴムみたいなスポンジみたいな気持ち悪いナマコ。何故これを食べようと思ったんだろう? 何故渋柿を干すと甘さが引き出て美味しく食べれる様になると思いついたんだろうか?

生きるために食べるという行為は不可欠だ。いまの日本は食べ物に溢れ、年間の食品廃棄量は1700万トンとも言われ、そのうちの食品ロスは500~800万トンという膨大な数字が推計されている。地球上にはまだまだ飢えに苦しんでいる人達がいるというのに。。生きる為のもの、そしてその先のより美味しいものを探し、人類は工夫して生命をつないで来た。

こんにゃく。外国人からみたら思いもよらない不思議な食べ物。煮て、それを冷まして固めたのをベースにし、独特の臭みはあるけれど、調理すればそれも消えて美味しさが楽しめる。日本のおかしな食べ物の一つじゃあないだろうか。
フランスのエスカルゴだって、まあまあ、最初に食べた人はチャレンジャーだったに違いない。ナメクジだってトライしたかもしれない。。

Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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