usagi bon ごはん recipe.46 茄子のソテーガーリック風味
アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。
茄子のソテーガーリック風味
にんにくのカリっとした食感が茄子に良く絡み、お酒ともご飯のおかずにも両方いける簡単レシピです。醤油を軽く煮詰めたバルサミコにすればサラダにも代用できる合わせ調味料です! 【材料】2人前 茄子 1個 にんにく 1片 大葉 1枚 合わせ調味料: 醤油 大さじ1 オリーブオイル 大さじ1 きび砂糖 小さじ1 【作り方】 1. 茄子は縦半分に切ってから1センチの厚さに切る。 2. ニンニクはみじん切りにする。 3. オリーブオイルで2のニンニクを弱火で炒め、にんにくがきつね色になったら1の茄子も炒める。 4. 3に合わせ調味料を入れて更に炒める。 5. 器に4の茄子を盛り、大葉の細切りにしたものを乗せる。命名は人それぞれ、国それぞれ。
近年日本でも、チョウザメの養殖に成功したようだが、なんといっても代表生産国はロシア。
その魚卵の塩漬け(キャビア)で最も有名なのがオオチョウザメ(ベルーガ)だ。フランスに来てから、それまで日本で食べたことがあった類似品の偽キャビアから、本当のキャビアを食べるチャンスは訪れた。キャビアを食べさせる「PRUNIER」や「LA MAISON DU CAVIAR」なんていう専門店があり、背伸びしドレスアップして出かけた。そこでは、何もかもがキャビアの粒の様にキラキラ見えた。
同じ頃フランスで、とても一般的な地中海料理のレシピに出会った。魚卵のキャビアにも驚いたが、30数年前に、現在流行りの100%ベジタリアン、グルテンフリーの茄子料理「caviar d’aubergines」がとても気に入った。 その不思議な名前の「キャビア」という文字が信じられず、何度もスペルチェックをし自分の読み間違いなのでは? と最初は半信半疑。
オーブンで皮ごとローストした後の茄子を裏漉しして茄子のピュレが出来上がる。茄子の種が確かにちょっとキャビアっぽい。そこに塩コショウで味を調節、ニンニクを入れたり玉ねぎのみじん切りを入れたり。後はささやかなバリエーションが広がる、シンプルで飽きのこない味は、パンに付けて食べるのが一般的。キャビアはなかなか食べられないけど、こっちなら年中楽しめる。
Art Work & Text: Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction: Shintaro Imahira Edit: Chiho Inoue