usagi bon ごはん recipe.45 イチジクとレモンの甘露煮 | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん recipe.45 イチジクとレモンの甘露煮

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。

イチジクとレモンの甘露煮

イチジクの代わりに洋梨でも、砂糖をアガベシロップやメープルシロップにかえても美味しいです。 【材料】3人前 イチジク 3個 水 200ml 日本酒 大さじ1 砂糖 60g レモン 1/4個 【作り方】 1. イチジクは皮を剥き、レモンは薄切りにしておく。 2. 鍋に水、日本酒、砂糖、レモンを入れて沸騰させる。 3. 2に1のイチジクを入れて弱火で煮て煮汁が無くなる直前まで煮て冷ます。 4. 器にレモンスライスを引き、その上にイチジクを乗せて上から煮汁をかける。

罪からの芸術家の理解

旧約聖書に出てくるエデンの園の世界は、世界中の美術作品でも見る事ができる。ルーベンスとブリューゲルの共作「楽園のアダムとイブ」では、犬、ライオン、鹿、孔雀、そして兎など動物がファンタジックに沢山が描かれ、イブが今にも木の果実を取ろうとしている様子が描かれている。登場する猿は既に「知恵の木の果実」を齧ってしまっているので「罪の象徴」として描かれている。この時は穏やかでファンタジックで楽園で暮らしている二人の様子が明るく描かれている。

それに比べてデューラー作品「アダムとエヴァ」は、蛇にそそのかされ、果実を食べてしまった二人が楽園から追放された後の世界が表現されている。暗い色調の背景に白い身体がやたらと浮き上がるように際立って描かれ、葉っぱで陰部を隠し「羞恥心」を持って罪を背負ってしまった証がそこに存在する。この葉っぱがイチジクの葉っぱだった。

古代エジプトの壁画にも登場するイチジクは、アラビア半島から江戸時代に日本に伝わった。パリに来てからは、もっぱらイタリア風に生ハムとイチジク。切っただけで食べる。ドライイチジクも好物。

イチジクからはアダムとイブを思い出したが、檸檬では、梶井基次郎の短編を久し振りに読みたくなった。檸檬から爆弾! どんどん空想する芸術家は時代や国が違ってもその観点が独特だ。最近では、米津玄師の「レモン」も表現方法が興味深い。

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Art Work & Text: Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction: Shintaro Imahira Edit: Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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