usagi bon ごはん vol.165 とうもろこし団子 | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.165 とうもろこし団子

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第165回は、とうもろこし団子。

とうもろこし団子

みたらしのようにしたり、衣揚げにしてアイスのトッピングにしたり、そぼろ餡をかけたりと色々アレンジを楽しんでください。

【材料】4人分
とうもろこし 2本
豆乳 140g
コーンスターチ 30g
黒蜜 少量
黒胡麻 少々

【作り方】
黒みつを作る
黒砂糖30g、きび砂糖20g、水50gを合わせて火にかけ、アクを取ってとろみがついてきたら濾して冷ましておく。

1. とうもろこしは皮を剥き、ボウルにザルを入れ、その中に生のままのとうもろこしをすりおろしていき、濾して汁だけにする。(約160gできる)
2. テフロンパンに1のとうもろこしの濾した汁、豆乳、コーンスターチを入れ火にかけてフツフツと沸いてくるまで練り上げる。
3. 容器にラップをひき、4等分にした2を入れ、茶巾にして冷蔵庫で冷やす。
4. お皿に黒蜜をひき、3のとうもろこしを乗せ、すり潰した黒胡麻をかける。

まんまる黄色

団子と餅の差は中々難しいのだけど、実は餅は餅米からそのまま作り、団子は米お含め、それ以外の雑穀でも細かくついて粉状にしてから作る。両方とも日常的に親しまれてきた食べ物。

平安時代くらいから食べられる様になったらしいが、元々は、お釈迦様が亡くなる間際に、弟子が用意したごはんを食べられず旅立たれてしまい、供養として残ったご飯を丸めてお団子にしお供えいたいう逸話もあるようだ。

まんまるい、その形は究極にシンプルだけれどなんか風情も感じられる。

以前一緒に日本旅行をしたアメリカ人家族のママが団子にハマって、観光の合間に和菓子屋をみつけると、「DANGO!」って囁いて一日に何軒も寄って食べた思い出もある。

とうもろこしの黄色い皮はかわいい色。こんなに鮮やかでないけれど、黒砂糖を皮に入れた蒸饅頭「利休」も地味だけど好きな和菓子。 

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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