usagi bon ごはん vol.141 葡萄のミートボール | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.141 葡萄のミートボール

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第141回は、葡萄のミートボール。

葡萄のミートボール

冷凍も効くので、その時は解凍させずに、凍ったまま煮たり、蒸したりして、火を通すと色々なお料理に活用できます。生で食べきれない時に活用してみてください。

【材料】2人分
黒ぶどう 10粒
合挽き肉 500g
精進出汁 180ml
醤油 少々
精製していない塩 小さじ1
小麦粉 少々
片栗粉 少々

【作り方】
1. ボウルに挽肉と塩を入れ、良く練り混ぜる。
2. ぶどうに小麦粉をまぶし、ぶどうを1の挽肉で包む。
3. テフロンパンに2を入れ、弱火で両面を蒸し焼きにする。
4. 3に精進出汁を入れ、ひと煮立ちさせ、醤油少々、塩で味(別分量)を整え、片栗粉に同量の水(別分量)で溶き、濃度をつける。

種も皮も食べます

葡萄の収穫時期は国や地域、そして品種によって違いはあるけれど、8月、9月、10月始めが主流。ヴァンダージュ祭は、葡萄の収穫祭。フランスでも各地の産地で賑やかに開催される恒例のお祭りだ。パリで唯一の葡萄畑は、モンマルトルの丘の上にはあって、近くのサクレクール寺院や、丘自体のチャーミングさからパリの顔の一つとして、昔から人々を魅了して来た地区。沢山の映画の舞台にもなり、観光客も毎年数百万人単位で訪れている。

今年の夏はヨーロッパで過ごしたけれど、去年は日本での夏だった。初めて天橋立ワインの収穫もお手伝い。朝の5時から始めたのに汗が滝の様に流れたのを思い出す。蚊に刺されやすいので、腰に携帯の蚊取り線香をぶら下げて作業をしたのも楽しい思い出だ。

葡萄は、酸味と甘味が種類によって変わって色々楽しめる。日本では、皮や種はあまり食べないけれど、フランス人はそのままパクパク。今では、同じ様に全部食べる自分がいる。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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