usagi bon ごはん vol.140 胡瓜入りヴィシソワーズ | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.140 胡瓜入りヴィシソワーズ

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第140回は、胡瓜入りヴィシソワーズ。

胡瓜入りヴィシソワーズ

フレッシュで使っても、使いきれないミントは乾燥させて保存しておくと紅茶に入れたり、アイスにかけたりと便利に活用できます。

【材料】4人分

きゅうり 2本
じゃがいも 200g
玉ねぎ 60g
ベーコン 15g
ご飯 15g
食パン 10g
精進出汁 700ml
精製していない塩 少々
アップルミント 少々

【作り方】
1. きゅうりは縦半分に切り、乱切りにしておく。じゃがいもは皮を剥き1cmくらいの幅にスライスしておく。玉ねぎは小さめの角切りにして、食パンは白い部分を用意しておく。
2. 鍋に精進出汁と食パン、ご飯、1のきゅうり以外を全て入れて、中火で煮て、じゃがいもに火が通ったら、きゅうりを入れて2分ほど煮たら、滑らかになるまでミキサーにかける。
3. ボウルに氷水を用意してその上にまたボウルをおき、2を入れて一気に冷やし、塩少々で味を整える。
4. 3を器に盛り、上から乾燥させたアップルミントを揉んで振りかける。

シェフの出身地から命名

フランスの内陸部、オーベルニュ – ローヌ – アルプ地域圏の都市ヴィシーは、僕が初めてフランスに渡って直ぐに3カ月程、クレモンフェラン大学附属の学校で語学を勉強していた住んだことのある場所。温泉が出るので、保養地として高齢者が多く、静かでブルジョワの街だ。カジノやオペラハウスもあり、過去に少しばかり栄華を極めた趣きが街の所々に残っている。信じられない様な話だが、第二次世界大戦停戦条約の後、フィリップ・ペタン首席のヴィシー政権を発足し、フランスの首都として4年間続いたという特異な特徴も持っている。

ミネラルウオーターや、それを使った基礎化粧品でも有名な土地。ジャガイモの冷製クリームスープ「ヴィシソワーズ」は余りにも有名だが、実はこのヴィシー風スープは、街の名物でも何でもないらしい。スープを考案したシェフの出身地がヴィシーだったというだけなのだが、余りにもポピュラーになって名前はそのまま定着したらしい。

今回のは胡瓜入り。シェフの出身地アサヒカワーズとでもなるのだろうか。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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