usagi bon ごはん vol.131 春キャベツのレモンカッテージチーズ | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.131 春キャベツのレモンカッテージチーズ

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第131回は、春キャベツのレモンカッテージチーズ。

春キャベツのレモンカッテージチーズ

牛乳が分離した時に出るホエーは飲む点滴言われるほどなので、ホットケーキやドリンク、ドレッシングにしたりと活用してください。

【材料】 2人分

春キャベツ1/4玉
桜エビ 100g

*カッテージチーズ
牛乳 200ml
生クリーム 40ml
精製していない塩 少々
レモン汁 1/2個

マルドンの塩 少々
オリーブオイル 少々

【作り方】
1. カッテージチーズを作る。鍋に牛乳と生クリーム、精製していない塩を合わせ50℃〜60℃ぐらいまで温める。
2. 塩が溶けたら、レモン汁を混ぜ加える。
3. 牛乳が分離したらサラシで漉し絞って水気を切る。2〜3時間おいて好みの硬さになったら、タッパなどに移し冷蔵庫に入れておく。
4. キャベツを1/4の輪切りにする。
5. フライパンに1の春キャベツを入れ、フタをして香ばしく両面を蒸し焼きにする。
6. 桜エビはオリーブオイルで香りが出るように焼く。
7. お皿に5の春キャベツを盛り、3のカッテージチーズをのせ、6の桜エビをふる。
8. 7の上からオリーブオイルをかけ、お好みの塩をふる。

人気の秘密

世界中の子供達は、それぞれお気に入りのクマやうさぎの縫いぐるみがあり、涎でドロドロになって何度も洗濯されて、ぼろぼろになっても柔らかい「その子」を大人になっても手放せないなんて話を良く聞く。自分自身は全くそうではなかったので理解が難しいのだが……。

毎年新しいキャラクターやヒット商品が現れるそんな中、日本のハローキティーや、ピカチューは世界のハイブランドでもコラボされる程の人気もの。

80年代には、大流行したキャベツ人形というのがあった。自分は美大生だったけれど、この人形のどこが人気なのか、全く理解が出来なかった記憶がある。それぞれ誕生日や名前がカスタマイズされているという特徴があったらしい。確かにコウノトリが運んでくるとか、キャベツから生まれてくるとか、子供に赤ちゃんが何処から来るのかという説明が難しくそんなファンタジックな説明になったのだろう。その一つがこのキャベツ人形だったのかもしれない。

春キャベツは、見た目も水々しく、柔らかい葉っぱビタミンCも豊富。大量消費したい旬の野菜なのだ。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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