usagi bon ごはん vol.123 スイートポテト | Numero TOKYO
Life / Usagi Recipe

usagi bon ごはん vol.123 スイートポテト

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第123回は、スイートポテト。

スイートポテト

冷蔵庫でひと晩寝かせると綺麗に切れます。その時はオーブンやトースターなどで温めると更に美味しくなります。お好みでチーズやバターをかけて焼いたり、シナモンやバニラで香りなどアレンジを楽しんでください。

【材料】 4人分

さつまいも 1本(200gくらい)
豆乳 漉したさつまいもの重さの70%くらい
アガベ又はメープルシロップ 漉したさつまいもの重さの10〜13%くらい(お好みで増減してください)

【作り方】
1. さつまいもはセイロ(*)で竹串がスッと入るまで20分ほど蒸す。
*なければ、フライパンに水を張り、金ザルかお皿をいれてその上にさつまいもをおき蓋をして蒸す。
2. 1のさつまいもを縦半分に割り、皮から1cmくらいを残して中身をスプーンで取り出す。
3. 2が熱いうちにザルなどでボウルに漉しておく。
4. 温めた豆乳と3、アガベ又はメープルシロップをいれて滑らかなさつまいものピューレにする。(さつまいもの甘さをみてお好みに調整してください)
5. 2のさつまいもに4のピューレを戻して、230℃オーブンで15分ほど焼き色が付くまで焼く。

世界を飛び回るアイドル

時代はミックスカルチャー。そして国籍も文化もクロスオーバーし、色々な国の要素が入り混じって来ている。K-popなんかもそう。遂にアジアのポピュラー音楽やダンスが世界を魅了する時代になった。ブルースリー、大ヒットとはいえ一曲だけの『上を向いて歩こう』の時代とは違い、エキゾチックだからでは無く、欧米と全く同じラインで、その内容にみんな熱狂する時代になったのだ。

アートもファッションも、そしてフードも。それだけ情報が飛び交うようになった証で、パリにも、『こんな場所に?』ってところに長蛇の列のパンケーキ屋ができたり、昔では見られなかった光景だ。

さつまいもで作るスイートポテトや、栗のモンブラン。ホクホクした食感の美味しいお菓子は、定番メニューのスイートで、何故かどこで食べても通用しみんな大好きな味。

フランス菓子とも和菓子とも言える、ある意味先駆けでインターナショナルミックカルチャーな世界を飛び回るアイドルのような存在。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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