usagi bon ごはん vol.122 秋野菜のグリルタルト | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.122 秋野菜のグリルタルト

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第122回は、秋野菜のグリルタルト。

秋野菜のグリルタルト

冷蔵庫に残っている野菜など色々切って焼いて、パーティーなどにぜひ活用してみてください。生地作りが大変な時は、冷凍パイシートやピザクラフトで代用すれば、とても便利です。

【材料】 2人分

小松菜 1株
人参 1/4本
玉ねぎ 1/4個
ミニトマト 4個
長ネギ 1/4本
ニンニク 1片
椎茸 1個
オリーブオイル 適量
精製していない塩 少々

*生地
強力粉 120g
薄力粉 30g
無塩バター  120g
精製していない塩 4g
水 67g

【作り方】
1. 大きめのボウルにふるった強力粉と薄力粉をいれ、その上にバターを加え、カードでバターを潰すように混ぜる。
2. 1の真ん中にくぼみを作り、そこに水と塩を混ぜ合わせたものを流しいれ、回りの粉を少しずつ中に入れながらカードで混ぜ合わせひとまとめにする。
3. 2をラップで包み最低2時間、時間があれば一晩冷蔵庫で生地を寝かせる。
4. 3を打ち粉をした台の上にのせ、めん棒で空気が入らないように三つ折りにして、冷蔵庫で冷やす。
5. 打ち粉をした台の上に休ませた生地を乗せ、めん棒で軽く叩いて生地の硬さを調整し、2mmくらいの厚さに伸ばす。
6. 焼成時に生地が浮き上がらないようにフォークで穴をあけて、180℃のオーブンで全体がきつね色になるまで焼く。
7. 小松菜は4等分に切り、人参、椎茸は縦に3mmの幅に切り、玉ねぎ、ミニトマト、ニンニクは3mmの幅に輪切り、長ネギは縦に3等分に切る。
8. フライパンをよく熱して7の野菜を香ばしく焼いていく。
9. 焼き上がった6の上に8の野菜を彩りよく並べ、マルドンの塩や粗塩など少し食感があるような塩(別分量)を振って切り分けてお皿に盛る。

パリ家庭食の救世主

タルトはフランス人の日常。ちょっと小腹がすいた時、手軽にたべれるおやつは、フルーツか、パン屋でパンオーショコラや、パンオーレイザン、また一切れのピザそしてタルト。

タルトのよいところは、キッシュなどの塩っぱい味もフルーツやチョコレートなどの甘い味も両方あってそのバリエーションも少し広い。気取ったパティスリーよりカジュアルでボリュームもあるのが人気の特徴。それにグリーンサラダを添えれば立派なカフェのランチメニューになる。

日本と比べて意外と質素で簡易な食生活の家庭内食では、夕食でもサラダとタルトで終わりという家庭も決して珍しくないパリ事情。
シェフの注釈にもあるように、フランスでもタルト生地は冷蔵や冷凍も売っていて、簡単にそれを使って作る人達も多い。

でも折角だから週末なんかには、子供達と一緒にタルト生地も手作りするのはどうだろうか。結果、美味しく楽しいに違いない。フランスでは、一般的なPâte brisée の他にもPâte feuilletée というパイ生地でも同じように甘いのも塩っぱいのも作り、両方ポピュラーだ。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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